郝景芳のレビュー一覧

  • 1984年に生まれて

    Posted by ブクログ

    私が一番詳しい中国の時代の話でほぼ同じ年代の人なので逐一情景が目に浮かぶ。少しの表現で当時の匂いまで感じられる。今まで読んだ中国の小説の中ではかなり良かったけれど、うーん...絶賛されるほどではなかったかな...

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    2021年07月14日
  • 人之彼岸【ひとのひがん】

    Posted by ブクログ

    2021-04-30
    折りたたみ北京にあった奇想さはあまりなくて残念。エッセイを読むと、むしろこちらが本質なのかもと感じる。
    あと、完全に印象だけなのだけど、楳図かずお作品に通ずる所が感じられた。ROJINとかわたしは真悟とか。

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    2021年04月30日
  • 1984年に生まれて

    ネタバレ 購入済み

    結末を読者に求めるSF

    この小説が掲げるテーマはある意味恐ろしく単純で、もっと言うと稚拙な真の自由、世界の真実に対する答えというものである。

    主人公の自伝語りで父親と自分の時代を交互に映し、資本主義を取り入れた中国、まさしく『1984年』というフィクションとリンクしたリアルな世界を個人視点で描写している。フィクションでは己の自由を思想を統制され、絶望に陥ると思われた監視社会は存外、上流階級と知識人を増やし、物欲を煽って消費を増大させて国民を満足させた。さらには資本主義を組み合わさって、より国家依存度も高まり、庶民は現状に反旗など翻す気など起こさなくなった。

    西洋価値観を大量に導入する中で、現状に満足するこ

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    2021年02月08日