姉崎等のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アイヌ民族最後のクマ撃ち 姉崎等氏の聴き語り本。
装丁の絵は可愛らしいが、内容はしっかりと本格派。
和人とアイヌの間に生まれた姉崎氏は、青年時代からひとりで山に入り、熊を師として経験を積んできた、アイヌ最後のクマ撃ち。
クマを撃つには、まずクマを知ること。
そして姉崎氏はクマの気持ちで物を考え、道を選び、狩人と対峙する。
そのノウハウがふんだんに盛り込まれている本書は、クマと出会う可能性のある人、クマの住むエリアに住む人、熊を狩るハンター、いずれの人にとっても必読の書。
本書の聞き書きが為されたのは2000年、それから25年が経過して熊を取り巻く環境や、熊の生態は変わっているかもしれない。いや、賢い熊は多分変わっている。
それでも本書は読む価値がある本だと思う。
姉崎氏が狩っていたのはヒグマ。
本州で出会う可能性があるツキノワグマと、習性が違うのかもしれないが、クマに会う可能性がある人は、読んでおいた方が良いと思う。 -
Posted by ブクログ
積読本
最近、北海道ではヒグマがかなり出没しています
アイヌ民族最後の狩人 姉崎さんに
片山さんがインタビューする方式で本は進みます
アイヌでは羆はカムイ=神様として扱われていた
ただし人を食べたクマは悪い神
クマにあってしまったら
逃げない 目を逸さずに お腹から声を出す
ただし
人を食べてしまったり、襲ったクマは
人間を自分よりも弱いとわかっているので
殺すしかないそうです
元々クマの住む世界を人間が狭めてしまっている
ゴミを山に捨てたり
食べ物を与えたり
本来食べるドングリ、コクワが少なくなってしまったこと
だから里におりてきてしまう。
クマを怖がるだけじゃなく、共に境界線を上手に引いてお互い生きていけたらいいのにと思いました。 -
Posted by ブクログ
かわいい表紙から、クマの生態を様々なエピソードで紹介して、クマに出会っちゃった時の対処も知る、みたいなカルイ読み物を想像していた。
ところがどっこい。
書かれていたのは、60年を越える長い時間を、アイヌ民族の最後の狩人として過ごした、ひとりの男性の骨太な半生だった。
派手さはまるでない。
周りの大人から生きる術を学びながら、懸命に生活した少年時代。
クマを師匠に狩人としての技術を身につけ、淡々と自然と対峙してきた狩人としての生き方。
時代の流れの中で、狩人としての知識を社会へと還元した晩年。
ひとりの男性の中にただ静かに眠っていた膨大な知識は、彼に魅せられたインタビュアーの根気強い問いかけによって、少しずつ発見され、整理されていく。
クマにも、彼にも大きな興味があるわけではない私には、大きな高揚や感動はない。
先を先をと焦る気持ちもない。
それでも、彼らの親密なやりとりに聞き耳を立てるうちに、もっと聞きたくなってくる。
最後まで必ず読まなければ、と使命感めいた気持ちが湧いてくる。
今、読み終わって思う。
これが、人が生きてきた半生の凄みか。
その凄みこそが、わたしを最後のページまで連れてきた。
規制をよしんば作っても、
クマの方は守るかもしれないけど、
人間の方は守らないでしょう。
何気なく口に出したであろう、彼の言葉が、苦い。 -
Posted by ブクログ
丸善ジュンク堂夏の文庫50冊より。
最近クマのニュースをよく見かけるし、「アイヌ最後の狩人」という言葉も気になり読んでみることに。
単行本が2002年、文庫化が2014年ということで情報は少し古いが、アイヌ文化やクマの狩りについては未知で面白い内容だった。
昔ながらの狩猟や獲ったクマをどうするか等、へぇー!と思うことばかり。
この姉崎さんという人が、とにかく経験から知を得ていった人で、どれも実体験に基づく言葉ばかりで臨場感があった。
クマは本来はそんなに怖い動物ではないということやクマの賢さについて分かりやすく書かれており、なるほどと感じる内容だった。
インタビュー形式なのは少し読みづらかった。
あと、同じことの繰り返しが多く、無駄に(ゴメンナサイ)長いと感じてしまい後半は斜め読み…。
もう少し系統的に、ボリュームもすっきりまとめてくれていたら読みやすかったかな。