スティーブ・シュワルツマンのレビュー一覧
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【選書理由】
News PicsのPEファンド特集にて、おすすめ関連書籍としてアドバンテッジパートナーズの市川氏が紹介しており、購入。
【感想】
期待を超える内容で合った。
前半部分は著者の若き頃のストーリーが載っており、文体としては『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に近いなと思った。
私がまだ若いということもあるので、今の自分の歳の時に彼がどういう思考を持ってどういう行動を行っていたのか、といったところを追うような楽しみかたをした。
中盤からは、まあまあしっかりとした金融や実務の話がでてきて、最近そからへんの予備知識がついてきていたため、読み応えがあった。(1年前の私が読んでも楽しめ -
Posted by ブクログ
巨大投資会社ブラックストーンの創業者の自伝。巨大企業の超有名人ではあるのだが、恥ずかしながら知らなかった。歴代米大統領はもとより、サルコジ仏大統領、習近平、安部首相など各国首脳、フランシスコ教皇、スピルバーグ監督など、数多くの有名人との写真が掲載されており、大物ぶりがよくわかる。短期的な利益を求めるのではなく、買った会社を立て直して利益を得ることを基本として、世の中の動きをよく見て的確に対応しているのがすごい。学ぶべきことが多々書かれており、勉強になった。
「人は一度にひとつのことしか本気で取り組めない」p8
「一流の経営者はつくられるもので、生まれつくものではない。情報を吸収し、経験を分 -
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ブラックストーン・グループ共同創業者であるスティーブ・シュワルツマン氏の回顧録。この物語は、M&Aアドバイザリー業界のキーマンであったシュワルツマン氏と投資銀行の重鎮であったピーターソン氏が、遠方出張までした訪問の予定をドタキャンされ、雨のなか途方に暮れる場面から始まる。本書内に自身のキャリア自慢はほとんどない。変わりにビジネスや起業の本質が随所に詰まっている。
冒頭の軽んじられたエピソードとは対象的に、氏は相手を尊重し役立つことを大切とする。そこにビジネスチャンスがあるとしている。そうした利他的な精神に加え、圧倒的行動力、徹底的リスク管理が巨大な帝国をゼロから生み出した原動力となった -
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ネタバレ基本はどうやってブラックストーンをつくったかの伝記の本です。
本からの学びは、巻末の仕事や人生に役立つ25のルール。
伝記はそれの論拠というイメージの本。
1, 大きなことをするのは、小さなことをするのと同じくらい簡単だ。努力に見合う報酬を得られ、追いかけることに値する空想を追求しよう。
2, 一流の経営者は生まれつくのではなく作られる。彼らは決して学ぶことを辞めない。大きな成功をおさめている人や組織に出くわしたら、くわしく研究しよう。向上の助けになる現実世界からの無料の授業のようなものだ。
3,尊敬する人に手紙を書くなり電話をかけるなりして、助言や面会を求めよう。どんな人が会う気にな -
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凡人にはもはやまったく参考にならないレベルで傑出した人物の自伝(であり自社の宣伝)。
プライベートエクイティという分野は金融の中でもとくにややこしい。まずレバレッジ、とか、オルタナティブ投資とかいった言葉のイメージが湧かないと前に進めない。
が、だから読まないというのもいささか勿体無い。
というのも、本書はイメージ的にはざっくり3部にわかれていて、具体的には
1 若いときの挫折や苦労
2 バンカー、あるいはファンド創業期の活躍
3圧倒的な政治的影響力(トランプ政権のブレーン、米中交渉のキーパーソン)
がそれぞれ主題であり、金融がわからないと退屈なのは第二部に当たる部分だけ、とも言えるからだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界屈指のPEファンドの創業者の自伝。
感想。凄く刺激的でした。
備忘録。
・金融業界で働き始めたとき、著者は仕事のストレスに対処できなかった。どの交渉も激しい感情のぶつかり合い。著者は呼吸法で対応した。先ずは呼吸を落ち着かせる。会話の合間にゆっくり間を置いて大丈夫。
・採用面接のコツ、空港テスト。飛行機が遅れて空港で足止めを食った場合、この志望者と2人で待つ気になるか。それくらい相互理解が必要。
・実はブラックストーン1号ファンドに当時の日興証券が投資していて、それをきっかけに日本でまとまった資金が集まったという。
・実績がない状況では手頃なやりやすい案件など集まってこない(そんな