大野智のレビュー一覧
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病気とまではいかない、いわゆる未病の状態の対処療法、養生方法を知りたく、ここ数年、漢方、鍼灸を学び、東洋医学とは、気血水、五臓のバランスを重視するということに気付きました。
この本では、痛みの正体、それがどのように脳内を巡り、神経伝達物質に影響するか、自律神経や免疫と鍼灸との関係など、医学的に詳しく説明されていて、興味深く読めました。最古の冷凍ミイラ、アイスマンの入れ墨の位置とツボとの共通点、ファシアと経絡等々…大変面白く、東洋医学と西洋医学のどちらも人を幸せにする事に区別はないと感じさせられました。
実践的な漢方薬やツボも紹介されていて、役に立ちます。 -
Posted by ブクログ
元々、腰痛の時に、鍼治療をしてもらって、私にはとても合って状態が改善したので東洋医学自体には興味もあった。
ただ、鍼自体についていえば、すごく効く時と、そうでもない時があったりしたので、施術する人、その時の症状により効果は変わるのかなと思っていた。
本書を読んで、西洋医学的手法で東洋医学の有用性を検証するというのも興味深かったし、効果があると認められている部分もあれば、まだまだ解明されていない部分も多いことはわかった。
ただ細部については、何度か聞き直しても基本理系ではない私には、難しい部分も多かったが。
ツボなどの実践的な部分は、試して取り入れていこうかなと思っている。 -
Posted by ブクログ
鍼灸や漢方薬がなぜ効くのか、(西洋医学をベースにした)最新の研究を元に紹介されています。
なんとなく東洋医学が胡散臭そうとか、逆に興味を持っているといった方にはおすすめの一冊です。
例に違わずブルーバックスなので割とがっつり骨太な解説されています。
最後についているツボ一覧はあとあと参考になりそうです。
万能ツボの百会、合谷、足三里の3つと、頭痛に天柱、冷えに三陰交、メンタルに内関、計6つくらいは覚えておきたいと思いました。
鍼灸の刺激は、末梢、脊髄、脳の3箇所に作用し、それぞれ別のメカニズムで痛みを鎮めるとのこと。
末梢では、1) 軸索反射によって炎症が起き、神経伝達物質が放出されて血 -
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本書は、東洋医学(鍼灸、漢方薬)がどう効果を発揮するのかを解説する。
著者のうち、山本さんはNHKの科学系番組をよく手掛けているディレクター。
そこに医師で補完代替医療にも詳しい大野さんが加わっている。
図も多く、伝える工夫はされている。
でも、高校程度の生物学の知識がない(私もその一人)と、少しつらい部分もある。
鍼灸の効果は、ツボへの刺激が末梢・脊髄・脳に作用し、組み合わされることで生み出されるのだとか。
それぞれのメカニズムが説明されている。
例えば、末梢では刺激が「軸索反射」による神経系の炎症を引き起こし、血流を増加させ、痛みのある部分に滞留していた痛み物質(ブラジキニン、プロスタ -
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この本に興味を持ったのは、自分が若い頃からの便秘症で排便が苦行、下剤を飲んでも苦行という悪循環から、漢方薬に救われたからだった。漢方薬のおかげで、(おそらく)人並みに楽な排便ができるようになり、なぜ漢方薬がベストなのか不思議に思っていた。
この本は、最近の研究から、神経ネットワークへの鍼灸の作用や漢方薬の成分の免疫への作用が解き明かされていて、興味深い。とはいえ、解説のレベルは、一般向けとは思えないほど詳しく、一度に覚えきれないほどの専門用語が続出し、何度も読み返さないと理解できない。
鍼灸師さんや薬剤師さんでも、ここまで詳しくないだろうと思えるレベルだ。むしろ鍼灸師さんや薬剤師さんが本書 -
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東洋医学はなぜ効くのか、
漢方(とても大きな意味での)について。 科学的な見地から効果を判定する。
PubMedの論文から、効果ありと報告を述べている。見解を述べている
現代の医学では、人間、人体の効果・反応は 解明出来ないものが多かった。
現在、医学技術の発達により、詳細な人体 構造が分かるようになってきた。 また、集めたデータを膨大なデータを解析する こともできるようになってきた。
古来、人類が経験的に、病を直してきた。 ことが、科学的に証明出来るようになってきた。
東洋のみならず、世界の別な地域でも 同様な治療が行なわれた形跡があるようで とても興味深い。
現在の日本の医療 -
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所謂鍼灸とか漢方薬とか。
そもそも「効く」とは何か。
痛みを取ることが、効くことなのか。
うーん。
効く理由が解明されてきてるが、まだ判明していないこともあるが、WHOでも認められてきていてというくだり、ぼくは、胡散臭いとしか感じなかった。
WHOって、だってあれやん。
しかも、Chinaの影響バリバリでしょ。
そもそも経絡って何ってところもかなりあやふやで、ツボって何、痛点と同じだからなんなんだろう。
色々専門的な説明はある。
神経の働きとかなんとか。
でもそのへんて、「実は」「考えられる」「報告されている」とかなんつか、因果関係とかの説明ではなく、事象の解釈で世の中を振り回してきた色