松本敏治のレビュー一覧

  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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    ASDの子供が津軽弁を話さない、という噂から調査研究した内容が纏められている著書
    当初はASDの発話特徴として平坦さがあるために津軽弁と認識されにくいのではないか?との仮説で調べるが、方言の単語も使われない傾向が確認される
    そこから言語習得の過程から特徴があるのではないかと、研究の進んでいく様は興味深く読めた

    研究結果としては津軽弁に限らずASDは方言を話さない傾向がある
    その要因としてはASDの特徴である意図理解の弱さが挙げられている
    会話などの自然言語は意味だけで成り立ってはおらず、関係性を含む使用状況から汲み取れる意図が重要となる
    方言の使用は地域コミュニティの関係性を意味するところも

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    2024年06月23日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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    途中から少し方向性に迷いを感じたが、さまざまな調査の方法は勉強になった。方言を話すというコミュニケーションが困難なのだと思う。言語習得は自然言語と学習言語のふた通りある。

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    2024年01月21日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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    テーマは明快なのに、難しくて読み終えるのに一か月以上かかってしまった。
    ASDの人の特質を、うちの息子と対比させながら考えてみたが、やっぱりよくわからない。

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    2021年06月19日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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    題名を見て「たしかにそうかもしれない」と思って、どうしてそうなんだろうと思って読みました。
    読み終わった今、分かったような分からないような。

    学習言語には方言が少ない。日常会話から言語を学ぶのは難しいというのは、例えば私自身の英語学習とかが、同じ感じなのかな。
    多分私の話す英語にはスラングや慣用句的な言い回しはほとんどないし、地方独特のイントネーションや発音はないと思う(ジャパニーズイングリッシュではあるでしょうけど)。
    そして、リスニングも、教材として作られているものは聞き取れるけど、日常会話はなかなか難しく感じる。
    それと同じような困難があるのかなあというのが私の印象でした。

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    2021年02月25日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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    途中までワクワクしながら読んだのだが、最終的には隔靴掻痒の感強し。 
    非常に面白かったのは、とりわけ前半の緻密な調査の部分。
    自閉スペクトラム症(ASD)の人達が幼い頃から方言を使わない、という気づきからその現象が全国的に見られるのか、どのような原因が背景にあると考えられるのかを炙り出すため、質問内容やその対象の選び方などがさまざまな角度から考えられており、周到な調査の手法には興味をひかれた。また、ASDの人たちの思考様式を考えることで、自分達の認識方法がより整理される点は面白かった。
    しかし、結局ASDの人たちの実態がよく描かれておらず、しりすぼみな感じが否めなかった。この分析はASDの専門

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    2021年02月24日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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     「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ」と、妻がなにげなく一言。筆者は弘前大学の教授で、奥さんは臨床心理士。そして、10年にわたる自閉症と方言の研究が始まった。
     学者の調査研究の方法がよくわかる。そして「学者魂」というべきもの垣間見られる。ことばと心の関係が平易に書かれており、非常に読みやすかった。

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    2021年01月28日
  • 自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

    Posted by ブクログ

    面白いです。学問的分析と、経験的憶測が織り交ぜてあって、読みやすさと深い考察が共存している。(それによる読みにくさもあるが)。こんだけキャッチ―なタイトルが、謎解きされるまでの流れが丁寧に書かれてて、ガツンとした読み応え。

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    2021年01月13日