自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

ビジネス・実用
1,078円 (税込)

5pt

自閉症児者が方言をしゃべらないという噂は本当なのか? 方言の社会的機能説、意図理解、自閉症児者の言語習得、自閉症児者のコミュニケーションの特異性等、筆者の飽くなき探究心から見えてきた真相とは。

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自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分が通ってた大学は一つの分野について深掘りするというよりいろんな分野に触れて学際的にやってこうね的な方針だったけど、この本も言語学やもちろん発達心理学にまたがる話がされていて面白かった。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読みした!
    方言とはなぜか、ASDの子たちが津軽弁、方言を話さないように見えるのは何故なのか、から、そもそも方言とはなにか、コミュニケーションとはなにか、意図など言語以外のやり取りをどうしているのか、からの結論でとても面白かったです!あとは奥さんが最高すぎてファンになりそう!

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    他書籍で紹介されていて、面白そうだと思い購入。
    界隈だと有名な書籍であるらしい。
    自閉症と診断される人たちと接する機会は多いものの方言を話す地域で生活していないので、実感の難しい話かと思いきや、全くそんなことはなく。
    「方言を話さない」ことの理由に迫るたび、自分の知る彼らの理解がどんどんと深まるように感じた。
    同時に、いわゆる定型発達と呼ばれるひとたちが、無意識下にコミュニケーションにどれほどのリソースを割いているのか、それがどれほど様々な機能に依拠したものなのかを感じられる、大変におもしろい一冊だった。

    0
    2026年07月18日

    Posted by ブクログ

    自分自身、昔から「変わってる」「独特の完成を持っている」と周りから言われ続け、そして27歳になる直前にASDの傾向がもしからした自分にはあるのかもしれない、と思った時にこの本に出会いました。
    津軽弁を話さないASDの子供たちの背景にある、他者の意図を理解することが難しい、という筆者の研究が自分の幼少期にも1部当てはまっていたことを実感しました。
    考えたこととして、自分含めこういった子たちが学校の授業を受けるというのは本当に苦痛でしかないんだろうなというものがあります。紙ベースでの学習については定着しやすい一方、授業者が前で意図をもって講話する形式の日本の授業スタイルは本当に正しいものなのでしょうか。

    0
    2026年01月12日

    Posted by ブクログ

    そもそも方言にはどういう社会的機能があるのか、でその機能こそが自閉症の苦手とする分野である、だから方言が話せないと。我が家は3.5の言語も常にあるので、そりゃー難しい。

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    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    津軽地域で乳幼児検診にかかわる著者の奥さんの「(お母さんはバリバリの津軽弁なのに)自閉症のお子さんは標準語でしか喋らない」」との噂話に「じゃあちゃんと調べてやる」と宣言し、「自閉症と方言」について研究を行う。自閉症と方言は発音の問題(先行研究多数)と断じていたが、その結果は著者を驚かせるのに十分すぎるものだった。

     まず、津軽地域での研究では、自閉症(以下ASD)児は方言を発する頻度が目立ったが、著者はそれを「ASDの発話にみられる独特のアクセントやイントネーションは、方言を多用される社会では方言を使わないという印象として捉えられるのか。それは現場感覚なものだろう。妻の言うことも一理あるかも」と、率直な感想を抱いた。
     だが、著者は「津軽弁(方言)を話さない=自閉症」という誤った図式が定着してしまわないよう、丁寧に研究を進めている。
     津軽(青森県から全にわたって研究を行うのであった。方言について、ASD児が方言を獲得する過程についても丁寧な研究が行われており、当事者や当事者家族のみならず、TD(定型発達)の方々にも一読してほしいと思った。有名な「サリーとアン」の実験も出てきます。心理的または社会的な障害とする論もあり、非常に興味深く拝読させていただいた。


     本書のデータも内容も大変興味深いものだった。噂を噂で終わらせまいとする著者の熱意に痺れる。読むのに少し時間がかかったが、読み応えがあった。続編も出ているとの情報を得たが、直ぐには私のお粗末な脳髄で情報整理ができそうにないため、間を開けて取り組もうと思った。
    難解な専門用語が出てくる(角川ソフィア文庫あるある)けれども、大体気合い(著者の)と文章力(著者の)でなんとかなります!

    私自身、ASDの傾向もあると主治医に口頭で言われたことがある。また詳しく訊いてみようと思った。場合によってはnoteに書きます!

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

    書店で最初の"発端"を読んでその文のおもしろさに惹かれ、購入して読み終わったあともいい本に出会ったなぁとしみじみ感じました。
    自閉症の子どもがどうして方言を使用しない(覚えない?)のかという疑問を、地元の身近なところからもっと広い範囲へ、内容へと突き詰めていく過程がとてもおもしろかったです。
    また要所要所で出てくるたとえ話が的確でわかりやすいのもよかった。
    何気なく使っている日常の言葉にもいろいろなルールや特色があること、コミュニケーションをとる上で細やかな気遣いや心の機微で言葉が成り立ってることがよくわかる一冊でした。

    0
    2023年02月09日

    Posted by ブクログ

    自閉スペクトラム症(ASD)の子が方言を話さないというのは、自身の息子の印象とも合っており興味深く読んだ。

    息子は小1で三語文程度の発語はあるが、本書に書かれているようにビデオや本からその場に応じたセリフを抽出したような話し方をする。
    そのような現象が、ASDが持つ意図理解の困難さに起因するという説が述べられていて、なるほどと思った。
    本書の段階ではまだ仮説の段階のようだが、言語能力障害の原因の検証が進むことを願っている。そして、息子とのコミュニケーションがもっと取れるような日がくればうれしい。

    次は本書の続編の「リターンズ」を読んでみる。

    0
    2022年01月14日

    Posted by ブクログ

    業界の中では以前から知られていることでも、実は体系的に証明も分析もされていないような、いわゆる暗黙知に取り組んだ物語として読んだ。
    自閉症や方言についてだけでなく、色々な分野に当てはまる話だと思う。

    0
    2021年11月23日

    Posted by ブクログ

    障害児教育に関わる国語科教員免許保有者としては、どの角度から見ても興味深い内容だった。

    言葉のもつ役割、そこにある意図、意図のやりとり、その結果としてのコミュニケーション、その表層にある方言…

    現場の経験値と研究の見地がいい形で交わった結果の産物。

    もし「やっぱ自閉症って津軽弁しゃべんねんじゃね」が妻の発言じゃなかったら、筆者もここまでの(10年も!)研究に至らなかったのではないか?

    言葉とコミュニケーションについても自閉スペクトラム症についても理解が深まる一冊。

    0
    2021年09月18日

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