アンドリュー・リーのレビュー一覧

  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    タイトルに惹かれて。
    もっと人気が出てもおかしくない本だと思いました。
    歴史は政治史から語られることが多いですが、経済史から語られるとこんなに面白いんだー!と新たな発見です。
    私はとても面白く読みましたが、夫にも読んでもらったところ、難しいとか、わからないことが多いとか言われてしまったので、とっつきにくさはあるかもしれません。
    ケインズとハイエクの比較にはニヤリとしてしまいました。
    タイトルの通り、「超凝縮」ではありますが、ざっくりと全体像を知ることができ、有益な1冊でした。

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    2025年10月04日
  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    世界の事象について超のレベルで博識であるが、日本にありがちな「知っている知識量」ではなく、深く体系化されている点で稀有な経済学者。経済学が面白くなるし、社会への現実的な理解が深まる。
    1.「比較優位の法則」リカード→サムエルソン
    現代経済学の根幹を支える考え方。一人・一国が全てを作るより、分業をすることで生産性は圧倒的に高まる。この考えで、関税障壁を小さくする努力より世界経済は発展を遂げてきた。
    自国の強みに特化する政策が最重要。
    (1)成熟すると、引き揚げるべき産業にも補助金で維持する要求が強くなる
    (2)トランプ関税は明らかにこの理論に反する
    2.格差を放置しない
    自然に任せると、資本利回

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    2025年08月03日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    RCTの破壊力、政策担当者・一般には受け付けられにくい難しさなどが具体例で分かりやすい
    政策担当者、ジャーナリストには必読書としてほしいが、相関と因果を混同して他人を罵倒するような日本では難しいかないやそんな日本だからこそ本書が重要なのだろう

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    2020年12月13日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    ある意味、ファクトフルネス以上にファクトに迫る本だ。
    Webの世界にいる人ならおなじみのA/Bテストは、このRCTに基づいたものだったりする。
    そしてそのRCTがいかに「直感に反する」事実を詳らかにしてきたか、またその真実を浮き彫りにする性質ゆえ抵抗にあってきたかということがよくわかる一冊。
    それにしても「倫理」の問題は深淵で難しい。

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    2020年11月27日
  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    初めて読んだ経済学の本を読みました。
    歴史で習ったことが色んな面で経済に繋がってることを知りとても面白かったです。
    下記のコメントが一番印象に残りました。

    完全な民主主義国どうしのあいだで戦争が起こったことは、歴史上一度もない
    ※ポリティプロジェクトやエコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる定義では、市民の自由が守られ、民主的な政治文化が浸透し、司法権の独立と報道の自由が保障されているのが完全な民主主義国であるとされる。

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    2025年06月01日
  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    久しぶりに脳が喜んだ。経済学なんて今まであまり興味がなく、どちらかといえば縁遠いものだったが、読み始めたら面白くて、第5章まで一気読みした。そこで一息ついて、ちょっと違和感のある部分に遭遇した。その後はじっくりと読み進み、なかなか味わい深い本だと思った。
    こういう切り口で人類史を語ってくれた本に初めて出会えたことに感謝。

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    2025年02月24日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    ネタバレ

    RCTと言えば臨床医学の分野がすぐ思い浮かぶ。本書の中でも長く信じられてきた医学上の「常識」がRCTによって否定された例がたくさん挙げられている。

    ・閉経後の女性に対するホルモン補充療法は心筋梗塞のリスクを低下させるとされており、21世紀の始まりころまでにアメリカ人女性9000万人がこの治療を受けた。しかし、RCTによってホルモン治療は脳卒中のリスクと血栓による静脈閉塞のリスクが高まるだけの負の効果しかないことが明らかになった。

    ・2000年代初期まで、重度の頭部外傷にはステロイド注射が普通だったが、ステロイドとプラセボの無作為割付試験によって、ステロイド注射群の死亡率21%はプラセボ群の

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    2022年01月03日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    「エビデンスに基づく」というフレーズが流行り言葉になって久しい。政策や意思決定の効果を数量的に検証して得られた結果が「エビデンス」だが、数量的な検証と言ってもさまざまだ。本書のタイトルにもある「RCT」はランダム化比較試験の略で、良質なエビデンスを得るためにはRCTが欠かせないというのが著者の立場だ。

    RCTを使ってエビデンスを得るとはどういうことか。こんな例を考えてみよう。職業訓練プログラムに参加しなかった求職者と比べて、参加者の就職率が有意に高かったことが分かったとする。さて、このプログラムには就職率を高める効果があったと言えるだろうか。必ずしもそうは言えない、というのが答えである。そも

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    2021年08月18日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    公共経済学者であり現在はオーストラリアの連邦議員を務める著者が、RCT(ランダム化比較試験)がいかにシンプルでありながら、世界を少しずつ良くしてくために不可欠なツールであるかを多様な分野での実用例と共に示す良書。

    対象となるのはもちろん医療をはじめ、教育、犯罪防止、新興国における開発援助のあり方、ITサービスにおけるA/Bテストなど多岐に渡る。また、ある施策の効果を測定するためにランダムに選定された介入群(施策を行う)と対照群(施策を行わない)に分けることから、RCTは”対照群に対する倫理的な問題を孕んでいるのではないか”という批判が常につきまとう。

    本書ではRCT批判派から寄せられるこの

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    2021年05月22日
  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    経済のザックリした歴史や、経済学の発展の流れを叙述した本。

    様々な論点には触れているものの、何かを問うような内容ではないため、議論が散発的であり、「この経済学者の説を紹介することで何が言いたいの?」という点が多々ある。また、現象や出来事の因果関係等の説明を単純化しすぎている記述も多く、色々とツッコミたくなった。

    色んな切り口や、経済学から派生した専門分野が紹介されているから、その入口としてはいいのかもしれない。

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    2025年05月07日
  • 読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史

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    全体的に読みやすくて、ダメになったけど、後半はやや難解だったかも。
    読んでる時は、「なるほど」と思っても、具体的なところが頭に残りづらかったかもしれない。それは、僕が経済の話にまだ馴染めていないからなのか、あるいは翻訳本であることが影響しているのか。
    全体を通して、自由貿易が世の中の進歩に貢献する、という論調だったようには、感じた。だとすると、やはり今のトランプ大統領がやろうとしている関税政策は、愚の骨頂という事なのだろう。

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    2025年04月13日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    開発途上国におけるRCTの一般化には重要な地域的差異を見逃しかねない

    マイクロクレジットは必ずしも良い結果を出していない。
    RCTによると、マイクロクレジットは世帯収入の増加やスモールビジネスの増加にインパクトをもたらさないものが多かった。
    なぜなら比較的少額の資金を高金利で貸し付けていた。

    生徒の学業成績向上が認められない取り組み。
    ・無料でノートパソコンを配る
    ・少人数教育を行う
    ・フリップチャートを導入する

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    2025年02月26日