小松太郎のレビュー一覧
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園芸はやむにやまれぬ一つの情熱、園芸家は植物の名称を重んずる。園芸家は、経験と環境と自然の条件から生まれる。雨が降ると、庭に雨が降っている、と思う。日がさしても、たださしているのではない。庭にさしているのだ。日がかくれると、庭がねむって、今日一日のつかれをやすめるんだ、と思ってほっとする。カレル・...続きを読むPosted by ブクログ
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私の持っているのは1997年改版の中公文庫、20年以上も前に園芸の楽しみを知り始めたころに「そうそう、そのとおり」と膝を打ちながら読んだ本。今もずっと庭仕事が好きでたまらず、赤ん坊を眺めていて飽きないのと同じにいつまでのみていたい庭である。明るいので窓辺に座って読書をしようと思っても庭に目がいってさ...続きを読むPosted by ブクログ
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チェコの作家、カレルチャペックによる
園芸愛好家の一年のエッセイ。
園芸愛好家が毎月、庭のことについて
どんな事を考え、行動しているかが書かれていた。
園芸の事だから、牧歌的内容かと思いきや,
結構刺激的だった。
園芸家だからという訳ではなく、
感性、文章がとても刺激的で面白かった。
一つの事...続きを読むPosted by ブクログ -
1月から12月までの園芸家の毎日が綴られているエッセイ。
チェコの首都での植物の名前が260?くらいでてきて、知ってるのは少し。調べながら読もうとしていたけど追いつかない。
旅行へいくにも庭の植物が気になって帰る日を指折り数えていたり。
植物が好きなひとだけでなくなにかに熱中することの素敵さを感じた...続きを読むPosted by ブクログ -
われわれ園芸家は未来に生きているのだ―。草花をこよなく愛したチェコの作家、カレル・チャペックが描く、園芸愛好家の幸福な熱狂に満ちた一年。そのユーモラスな筆致で世界中の読者を魅了し続ける、無類に愉快な名エッセイ。
挿絵まであってとってもかわいい本Posted by ブクログ -
面白い!
まさかこれほどユーモア溢れ、小気味良い寄席のような面白い本たど思ってもみなかった!
現在の我が家は庭もなく、園芸と言えば4個のサボテンを何年も愛おしく育てている(サボテンの花は本当に美しいのです!)以外、何もしていないのだが…
そんなの全く関係なく楽しめる
熱心でマニアックで、少々偏...続きを読むPosted by ブクログ -
園芸家のつぶやき&心の中だろうか。
いやいやあるある。ちょいとでも植物を育てたら、痛い程わかるなぁ。
ここまで、私はマニアックではないけど。
フレーズが詩的だなと思ったら、著者は本業は劇作家でした。Posted by ブクログ -
「ロボット」という言葉を生んだカレル・チャペック生誕130周年。北海道より北に位置するチェコで晩秋来春の庭計画を夢見、牛糞堆肥を愛し、クロッカスに狂喜し、雑草と水撒きに格闘し、いつかはダリア、薔薇の新種を求め。酒も煙草もやらずガタイが良く品行方正なガーディナーの12カ月。植物を愛する姿が愛しすぎと...続きを読むPosted by ブクログ