登場人物の対話と設定を通していろいろな思考実験をしながら、自分への理解を深める本。
例えば、
友人が誰かに殴られ、バカにされたとき、その友人の価値が変わったか。どのような言葉をかけるか。
2歳の自分自身がよちよち歩いてくる姿を思い浮かべるとどんな感情が湧いてくるか。
なにもない荒野にただ立つ。そこで感覚的に、意図せずして、自分がやってみたいと「思ってしまった」こと。ぶだん「べき」論の雑音でかき消されていた声は?
いま生きている世界がただの夢だったら何をするか。
焦点があてられる、承認欲求や自分のやりたいこと、夢、トラウマ、行動力、、、といったものは、いろいろな自己啓発の本でも扱われているトピックではありますが、異なる設定や文脈でまた考えさせられました。
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他者目線、他者の評価はあまり気にしない方ですが、それでもまったく気にせずに生きていられるわけではなく、時に不安になり、それによって自分に正直に行動をとれないこともある。
人の言動、そこで受けた屈辱的経験は交通事故のようなもの、という、少し衝撃的な比喩。
言いたいのは、人の価値は、他人にどういわれようと、何をされようと、決して揺らぐものではない。
**__あなた自身にも「人に何を言われようと、何をされようと、自分の本質的な価値は何も変わっていないのだから、気にせず生きていけばいいじゃないか」と言ってあげられないでしょうか**
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子どもの心
**__〈子どもの心〉というのは、言葉や数字など、目に見える形にはできません。だから、無視してしまう。**
大人の心と子どもの心、という考え方が出てきましたが、
これまでにも、論理的とあいまい、理性と感情、、知性と衝動、意識と無意識、など、いろいろな形で論じられているものと重なる。
あいまい、無意識の世界に意識を向けること、
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**__肩書というのは、「目指す」ものではありません。何かをした行為の結果でしかないはずなのです**。
美しいものを見ているときの目線、思考は、損得勘定や自他を忘れているのか。
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肉体を伴う体験。
**__「そう思っただけ」と「そう思って動いて確かめてみた」の間には、その理解度に、何倍もの開きがあるのです。**
**__問いというのは、肉体に落とし込むことが大事です。 1**
**__せっかく心の声が聞こえてきて、それをつかむことができたのに、「あれができてから行動しよう」「まだこれができてないから」を繰り返していると、人生はあっという間に終わってしまいます。それでいいのですか?**
あらためて、頭で分かったと思うのは、ほんお分かるの入り口であり、具体的文脈などに浸って心を動かしたときに心で分かり、肉体を使って体験して実感して初めて体で分かる、というようなことを考えました。
そして、
体を動かして問いを検証したら、するからこそ、新しい問いにぶつかる。それを繰り返してしか、物ごとへの理解や関係性は深められない。
**__「やりたいと思ってしまったこと」が何かを突き詰め、ただそれを行動に移す。迷ったらまた問いかけて、行動する……。人生ってただ単純にその連続でいいんだ、って思ったんです。別に「夢」みたいに、なんだか大げさなものが必要なわけじゃない。**
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自分に正直になれるか。
**__自由というのは、「自分自身に正直でいられる状態」**
で、
**__嘘の自分とは、あなたが思い込みで引いてしまった線に閉じ込められた、あなた自身です。**
これはほんとうに私の課題だ。
**__あなたの目的が「食べていくこと」なら、そのための手段は何も、好きなことでなくていいはずです。**
自分の内側に矛盾を抱えていてそのもやもやがすっきりするのか、と言ったら分からないけれど、それを放置してなかったことにしないこと、だと思う。
あきらめきれないんだったらやらないといけない。モヤモヤしているときは、逆にそのあきらめきれないことが何なのかを突き詰めていく機会だということか。
でも何をしたいのか分からない、ではなく、それは頭だけで分かることではないから、
何を続けたいか、何が続くか、頭だけでは分からない、実際にやってみること。
業界の線引き、理屈で自分のやりたいことを規定してしまうのか、とも問うています。
…
結果を手放す。
__「売れる」というのは、あくまで結果論です。
__「結果が出ても出なくても関係ない」と心から言えるようになるまでには死にもの狂いで力を尽くすしかない
では自分に何が残るのか、自分独自の道を通ってきた、そこで経てきた感情をもって、自分に感じる誇らしさがあるのかもしれない、と思ったり。
たしかに自分で全力でやった、という経験は、別に誰かに分かってもらう必要も評価されるものでもない。それは自分自身のなかにただ残るものであり、自分を支える者にもなっているんだろうと、大したことはしていないけど、そういう実感がある。
__この世界は、説明できるものだけでできているわけではありません。
このまえの「あいまいさ」について書いてた本でもテーマだったけれども、
人の心を動かす、のは論理的な、一律の基準で、なにか測れるものではなくて、
その人なりの覚悟で生き切っている姿…その結果、自分も他人も、感動を得る。
思う存分、をすることしかない。