阿久津隆のレビュー一覧

  • 本の読める場所を求めて

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    とても良い読後感。本を愛する人、読書を愛する人に向けて「僕もだよ。僕も読書が大好き!貴方もですか?一緒ですね!嬉しいです!」と幸せを振りまいてくれているような本だ。
    文字の流れに浮かんで行間に沈んで時折本から目を上げて一人現実に戻るような読書を愛する人達への本。全体的にそれは感じていたのだが、特に実感したのが、あとがきにこの本を読んでいる人間が発行からどれ程後にこの本を読んでいるかわからないからこそ、発行時(2020年)の著者から今現在の読み手へのコメントがある事。
    書き手と読み手との時差に思いを馳せるのも読書の楽しみではある。手元に置いておきたい本かも。でも物語ではないので読み返すというのと

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    2025年06月28日
  • 本の読める場所を求めて

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    だいぶ共感できるところが多かった本。
    自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。
    おそらく社会の多くの人からすると「読書体験を求めてこじらせすぎ」に映るのではないかと思う。帯にある片桐はいりさんの「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためにいはこんなすったもんだが必要なんですね」というコメントも、「ぶっちゃけ呆れてんじゃん?」と思ったりもした。
    が、筆者はそんなこと十分にわかっている。わかっていて、その上で、自分のように読書を

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    2024年06月09日
  • 本の読める場所を求めて

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    頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。
    ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。
    何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。
    大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。
    その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感じる著者の、どこまでも純粋な読書への愛こそが、美しいと感じた。

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    2024年03月20日
  • 本の読める場所を求めて

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    再読。読んでは行きたくなる場所、フヅクエ。最初に行くときは、体調や気持ちを整えて、じっくり読む本を見繕って、予約もしちゃおうかな。と気持ちだけが昂る。住まいからちょっと遠いので、まだ憧れの場所のまま。再読したら、あぁ、ここで働きたい。こんな店をやりたいという気持ちが強くなった。年齢的に現実になることは無いのだろう。でもそんなお店を東東京でやりたいなぁという気持ちはある。自分では難しいから、新店舗を東東京側に出してくれないかなぁとも。今年中にとにかく1回行ってみよう。

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    2023年09月06日
  • 本の読める場所を求めて

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    ネットでフヅクエの画期的な仕組みを知り、この本に辿り着いた。期待以上におもしろかった!本好きと、業種を問わず経営に携わる方にはぜひ読んでほしい一冊。自分がお店を持つなら、いい人が損をしない仕組みを作りたいと強く思った。
    いつか地方にもフヅクエが出来ますように!

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    2023年06月03日
  • 本の読める場所を求めて

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    ネタバレ

    フヅクエ阿久津さんの日記はどちらも読んでいたところ、気になっていたこちらも読み終えました。阿久津さんはきちっとロジックを詰めていらっしゃってでもそれがひとに押し付けるような苦しいものではない。映画館や野球場があるのなら「本を読むための場所」があってもおかしいことではない、まったくそのとおりだった。みんなハッピーならいいけれども、そうじゃなくていい、という潔さにどこまでもついていきたい。あと、ブックカフェの違和感について、言語化していただいてありがたい気持ちです。
    引用してらっしゃった江國香織の小説はわたしも好きな場面。読書というのは排他的な行為。
    個人的には、雑に使えない場所(意訳)というのに

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    2022年10月08日
  • 本の読める場所を求めて

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    街に本を読む場所がない話は、その具体例も含めて大いに賛同。
    だからこういう店(fuzkue)始めましたとなると、360度どこにもスキがないようにするためか、具体例がくどくも感じた。でもやっていることには賛同。
    本を読むことに真摯な姿勢が心地よい。

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    2022年09月17日
  • 本の読める場所を求めて

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    趣味が読書であるというと、この本にも書かれている通り、どこか高尚な趣味で真面目な印象を持たれてしまう。それを言われて僕は、どこか優越感に浸る部分があるが、内心漫画や映画と変わらないんだけどなと思うところもある。それを阿久津さんは代弁してくれている。もっと読書がとっつきやすいものであることをわかって欲しいではないけど、知っておいて欲しいな。何様なんだという話だけれど。
    2部においてはフヅクエのルールや料金体制に対する話が書かれていた。本を読むための店、どこまでをルール化するかが非常に難しいけれど、すごく絶妙なバランスで決められているんだなと思った。またフヅクエの説明やメニューが書かれているものも

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    2021年04月11日
  • 本の読める場所を求めて

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    本をがっつり読みたい時に、意外と本を読むのに適した場所がないということを語った本。ここのところ自分がぼんやりと思っていたことを全て吐き出してくれてスッキリした。そして、本の読める店を作るに至るストーリーも読むことができ、面白く参考になった。

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    2021年01月11日
  • 本の読める場所を求めて

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    1度しか行ったことがないけど、とにかく居心地良くて、本が気持ちよく読めた「本の読める店」Fusukeできるまで。そしてこれから。
    どのような考えの末にあのお店が生まれたのか、どういう考えであの空間が保たれているのか。
    面白かった。

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    2020年07月31日
  • 本の読める場所を求めて

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    最初は自意識をこじらせたような文体に戸惑った。読書に対してナイーブすぎるとも。

    日常生活の細々したことを意識してしまうせいで読書が中断される話が出てくる。
    我が身に置き換えて考えると労働さえなければ読書はいくらでもできると思う。労働のせいで自由な時間が制約されるし、やることが増えるし、読書中も頭の片隅から消せない。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』もそういう内容だった。

    本を読める理想的な店ってどんなだろうと考えるとたしかにフヅクエみたいなあり方になるのかもしれない。オーダーごとに小さくなっていく席料はいいアイデアだと思った。

    読書は孤独な行為、それをフヅクエという場があるおかげで

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    2025年05月21日
  • 本の読める場所を求めて

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    確かに本を読みたいからと外に出ても、じっくり腰を据えて…とはなりにくい。
    自分が気にしいだからかもと思ってたけど、予想外・想定以上のことが多すぎて疲れてしまう。
    かと言って自宅だと誘惑が多いし、生活音が気になるし。

    本を読み終わったあとの「本を閉じて顔を上げて、ふーと一息つく」瞬間が大好きだから、その瞬間をfuzkueさんで迎えてみたいと思った。
    会話のない読書会、いい!これ私も参加したい。

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    2025年03月08日
  • 本の読める場所を求めて

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    本を読むという個人的活動は、わたしにとって日常以外のなにものでもなくいつでもどこでも読めるし読む。
    他の人の本を読むということを覗かせてもらえて、非常に興味深かった。
    実際の案内書きが挟み込まれているのがとても良かった。お客さんとして初めて行ったら、と気持ちと雰囲気のシュミレーションができた。

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    2024年09月08日
  • 本の読める場所を求めて

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    本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。
    楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。
    ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、
    少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、
    邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。
    物理的・心理的なものひとつひとつを検証し、先回りして深く考察し、たどり着いた店のあり方。
    あらためて、本を読むという行為を考えた。
    本があればいいだけ、ひとりの世界に入ってしまうこと、
    同じものを同じ時に読んでいても同じところとは限らないこと。
    深く気づきの多い本。

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    2024年04月25日
  • 本の読める場所を求めて

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    ネタバレ

    fuzkue には何度も何度も行っているので、この本に書いてあることはとてもわかるというか、本書にも収録されている、あのメニューに書いてある内容をものすごく丁寧に細かくするとこの本になるんだろうな、という感覚で読んでいた。

    前半は同意半分、ブックカフェの人などにちょっと同情しながら読んだのが半分。外で本を読める場所、それも確実に読める場所って基本的にないと思っていて。ブックカフェもそう、本のあるカフェ、という程度で、読める場所だなと思った経験はほとんどない。が、全国探せばきっとあるのだろう、読んでほしくてブックカフェやってる人もいるんだろうきっと、という思いで若干の同情がある。

    後半はある

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    2020年10月13日
  • 本の読める場所を求めて

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    読みやすく面白い文章だった。言葉選びが好き。
    本を読める場所、、フクヅエに行ってみたい。
    料金システムの発想や、読書に対する熱い想い、、全編通して新しい発見や共感ができ面白かった♪
    こういう考えの人が作った場所を体験してみたい。

    そして、自分の中のやる気、新しいことへ挑戦する気持ちも強くさせてくれる本だった。

    これからもたくさんの本に出会っていきたい。

    コロナ禍でなかなか出掛けられないので、自分の家もより充実した空間にしたくなった。
    #自宅フクヅエ

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    2020年09月09日
  • 本の読める場所を求めて

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    まだ読み終わってないんですけど、
    書いちゃう。もう書いちゃう。
    溢れ出てくるこの想いが止まらないから書いちゃう。


    良い本に出会った。
    京王線初台にある「fuzukue」という
    お店の店主阿久津隆さん著の本。

    読書好きの読書好きによる読書好きのための読本。
    かのアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンも
    このようなことを言っていた気がする。

    まだ読み進めて数十ページにしか満たないが
    共感しすぎて首がもげそうだ。

    本を読むぞと意気込んでお店に入ると
    周りの話し声が気になってしまったり
    店員さんの一挙一動に気を取られてしまう。

    挙げ句の果てには読んでる物語の中に
    店員さんが出てくることが

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    2020年07月22日
  • 本の読める場所を求めて

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    本を外で読むって意外にハードル高いんだよね〜、
    に込められた数々の葛藤を言語化してくれている本。

    こんなお店が増えていったらいいなぁと本気で思ってる。

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    2025年10月25日
  • 本の読める場所を求めて

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    フヅクエという本を心地よく読む為だけの喫茶店に魅力を感じた。
    本は何処でも読めるが空間を意識した極上の体験として捉える事がなかったのでこれからこの様な場所が増えてくれればと願う。
    他者から見た読書する姿は嫌煙されがちという考察も面白かった。読書には有無言わせぬ雰囲気が漂っており、スマホやPC作業者とは違うオーラわ、放っているらしい。
    これから喫茶店で読書する際の心構えや気遣いの大切さが学べて良かった。

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    2025年09月23日
  • 本の読める場所を求めて

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    フヅクエがなぜできたのか、どんなものを求めてどんな場所になっているのか 本を読む場所の必要性に共感。
    読書は、わたしにとっては極めて個人的な作業なんだけど、なんなら読書している姿を見られるのもあまり好きじゃないけど。

    今年中には、絶対行ってみようと思った。
    何を読みに行こう?
    楽しみができたおかげで、秋冬の重めな仕事も乗り越えられるかなー

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    2022年09月10日