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本を、読む。こんなシンプルなことが、どうして放っておかれているのか。
「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためには
こんなすったもんだが必要なんですね」
――片桐はいり(俳優)
本はあっても、読む場所がない!
家でもカフェでも図書館でも……ゆっくり読めない。街をさまよう。
だから、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ~」と思う人たちが
心ゆくまで「本の読める」店、「fuzkue(フヅクエ)」をつくった。
本と、光さえあればできるはずのものが、どうしてこんなに難しいんだろう?
心置きなく、気兼ねなく本を読むためには、なにが必要なんだろう?
なぜか語られてこなかった「読む」「場所」をめぐって、
ストラグルし、考えぬいた先に見えてきたものとは?
大部の『読書の日記』に綴る読書の喜びで人を驚かせた著者が、
ユーモアを織り交ぜた文体で小説のように書き記す。
「読書」を突き抜けて、「場づくり」「孤独」「文化」「公共」まで眼差す。
――きれいごとをちゃんと欲望しよう。
「もし映画館がなくて、小さな画面としょぼい音響でしか映画を観ることができなかったら。もしスキー場がなくて、野山を一歩一歩自分で登ってでしか滑ることができなかったら。もしスケートパークがなくて、注意されたり迷惑顔をされたりするリスクを常に抱えながらしか遊ぶことができなかったら。心置きなく没頭できる場所を抜きに、それぞれの文化の裾野は、今のような広さにはなっていないはずだ。
〔…〕だから読書にも、そういう場所があったほうがいい」(本文より)
Posted by ブクログ 2024年03月20日
頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。
ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。
何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。
大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。
その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感じる著者の、どこまで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月06日
再読。読んでは行きたくなる場所、フヅクエ。最初に行くときは、体調や気持ちを整えて、じっくり読む本を見繕って、予約もしちゃおうかな。と気持ちだけが昂る。住まいからちょっと遠いので、まだ憧れの場所のまま。再読したら、あぁ、ここで働きたい。こんな店をやりたいという気持ちが強くなった。年齢的に現実になること...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月11日
趣味が読書であるというと、この本にも書かれている通り、どこか高尚な趣味で真面目な印象を持たれてしまう。それを言われて僕は、どこか優越感に浸る部分があるが、内心漫画や映画と変わらないんだけどなと思うところもある。それを阿久津さんは代弁してくれている。もっと読書がとっつきやすいものであることをわかって欲...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月25日
本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。
楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。
ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、
少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、
邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。
物理的・心理的なものひとつひとつを検証し...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月09日
読みやすく面白い文章だった。言葉選びが好き。
本を読める場所、、フクヅエに行ってみたい。
料金システムの発想や、読書に対する熱い想い、、全編通して新しい発見や共感ができ面白かった♪
こういう考えの人が作った場所を体験してみたい。
そして、自分の中のやる気、新しいことへ挑戦する気持ちも強くさせてくれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月22日
まだ読み終わってないんですけど、
書いちゃう。もう書いちゃう。
溢れ出てくるこの想いが止まらないから書いちゃう。
良い本に出会った。
京王線初台にある「fuzukue」という
お店の店主阿久津隆さん著の本。
読書好きの読書好きによる読書好きのための読本。
かのアメリカ大統領エイブラハム・リン...続きを読む
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