品川亮のレビュー一覧

  • ポール・ニューマン語る ありふれたの男の驚くべき人生

    sun

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    心に残る一冊

    本書の魅力は、ニューマンの人間臭さに加え、関係者の証言が多角的な視点を提供している点にあります。
    マーティン・リット監督が彼の「危険な香りとセックスアピール」を称賛し、ジョアンを「非の打ちどころのない女性」と評する言葉は、夫妻の特別な存在感を際立たせています。また、トム・クルーズら同業者からのコメントは、ニューマンがハリウッドでどれほど尊敬されていたかを物語っています。 一方で、彼の飲酒問題や政治活動への傾倒など、スター像から逸脱する側面も包み隠さず描かれ、彼の複雑な人間性も浮き彫りにしています。
    本書は、ニューマンのファンだけでなく、成功の裏にある人間の苦悩や人生の複雑さに興味を持つ読者にも

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    2025年08月28日
  • 蜘蛛の巣の罠(下)

    購入済み

    後編は予想とは異なる展開でしたが、とにかく緊迫感が途切れることなく最後まで続き、全力疾走しているかのような作品でした。
    読んだあとも興奮覚めやらず、今回は本当にサーガが壮絶、すごすぎ。

    特に最後の最後の一文には思わず鳥肌がたちました。

    訳者のあとがきにも書いてあったのですが、ユレック亡きあと、緩めの作品になるのではと想像していたら全くの大違いで、冒頭からガツンと来る威力増し増しな鋭く深いストーリー。
    これからもシリーズが続き、翻訳されることを祈ります。

    #深い #ダーク #感動する

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    2024年05月31日
  • 蜘蛛の巣の罠(上)

    購入済み

    毎回、どのような形でユレックが関わってくるのか気になっていましたが、今回は初めから作者が素晴らしい表現力でユレックに言及。
    その後すぐ、ヨーナの関係者の死亡事件が展開します。

    ヨーナのシリーズはどれもすごいのですが、今回はサーガが復帰し、フィギュアの謎かけなど、とにかく緊迫感あふれる流れでひたすら読みました。
    サーガがいると、ぐんと厚みが増して感じます。
    ヨーナを含め、登場人物の描写に深みも増し、私の中では最も凝縮した作品です。

    #ダーク #アツい #感動する

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    2024年05月28日
  • 墓から蘇った男(下)

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    ネタバレ

    最高…

    館シリーズを順番に追った時、京極堂シリーズを数冊読み終えた時と同じカタルシス、といったらいいのかなー
    こう、ある程度作者の世界に身を投じたからこそ初めて得られる、計算し尽くされたパズルを解き終えた感とでもいいましょうか…

    最初からフルスロットルでぶち込まれる殺人に、わずかな救いさえ砕く、あまりに無情なエンディング。
    夫婦でどちらかが、いや、ここはこの子は助けようとは主張しなかったんですかね…3人娘さんがいて、この結論出しましたかへええ…と。

    ただ、この最悪な犯人像を生み出す頭脳の持ち主が作者な訳で、決して無駄を作らない以上おそらくは、その死の理由もあるんだろうと思う。死を必然とす

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    2024年05月28日
  • 鏡の男 (下)

    購入済み

    ヨーナ・リンナシリーズはどれを取っても最高なのですが、私には「鏡の男」は群を抜いての傑作でした。

    横道に逸れる事なく一直線に、スピーディーに緊張感ある筋が展開され、これがどこまで続くのだろうという、怖いような、ゾクゾクするようなとてつもない大きなパワーがありました。後半からラストの臨場感はすごかったです。

    犯人は誰か。わかってしまうと筆者らしい展開ですが、そこにたどり着くまでの経緯がすさまじい。
    精神医学の深みも考えさせられます。

    終わりかたにもゾクリとさせられました。いつもいつも読み手をうならせる上手な終わりかたで、さらにヨーナシリーズにやみつきになります。
    サーガ、生きててよかった。

    #泣ける #感動する #怖い

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    2023年04月12日
  • 鏡の男 (上)

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    とても面白いです。残虐な連続殺人事件の話ですから、面白いという言い方は不適切かもしれませんが、とにかく一気読みしました。

    北欧を舞台とし、凍てつく雪と情熱を感じさせるミステリアスなヨーナシリーズは大好きで、一作目から夢中になっています。
    様々な展開あり、事件あり、ヨーナの生活ありで、一作ごとに奥行きが深まります。
    今回の話は、一番スリリングでスピーディーです。上巻、あっという間に読みました。
    サーガにも会えてよかったです。

    #怖い #感動する #泣ける

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    2023年04月10日
  • 鏡の男 (下)

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     スプラッタ・ホラー? サイコ・スリラー? 警察小説? 否、それらのジャンルをブレンドさせ、娯楽作品に徹したツイストを仕掛けに仕掛けた、びっくり箱のような作品である。前作までで、連続殺人犯ユレック・ヴァルテルとの対決構造は終焉を迎えたはずなのだが、はてさて。

     いつも仕掛けと残酷さと怖さとでこのシリーズに着いてゆけなくなる一歩前まで行くのだが、本作は久々のアイディアにやられてしまったかもしれない。夫婦作家共作のシリーズ向けペンネームで書かれたスウェーデン・ミステリーでありながら、甘いところは一切見られない、どぎついまでの暴力とサイコな駆け引きに満ちたシリーズを、図太い線で駆け抜けるのはお馴染

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    2023年03月10日
  • 鏡の男 (上)

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     スプラッタ・ホラー? サイコ・スリラー? 警察小説? 否、それらのジャンルをブレンドさせ、娯楽作品に徹したツイストを仕掛けに仕掛けた、びっくり箱のような作品である。前作までで、連続殺人犯ユレック・ヴァルテルとの対決構造は終焉を迎えたはずなのだが、はてさて。

     いつも仕掛けと残酷さと怖さとでこのシリーズに着いてゆけなくなる一歩前まで行くのだが、本作は久々のアイディアにやられてしまったかもしれない。夫婦作家共作のシリーズ向けペンネームで書かれたスウェーデン・ミステリーでありながら、甘いところは一切見られない、どぎついまでの暴力とサイコな駆け引きに満ちたシリーズを、図太い線で駆け抜けるのはお馴染

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    2023年03月10日
  • 鏡の男 (下)

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    ラーシュ・ケプレル『鏡の男 (下)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ。

    悪意に満ちた連続少女誘拐殺人事件の闇。これ以上の犠牲者を食い止めようと奮闘するヨーナ・リンナ。この奇怪で凄惨な事件の真相は……

    非常にリーダビリティの高い北欧ミステリー。特に終盤のシエサルとヨーナの対決にはスリルを感じた。

    そして、再びシリアル・キラーのユレックがヨーナに暗い影を落とす。

    パメラの精神病の夫マルティンに催眠術施したところヤンヌ殺害の現場を目撃したことが明らかになり、拉致監禁殺害犯はパメラを脅迫状を送り、パメラが養女として迎えようとしていたミアを拉致する。

    拉致されたミアはヤンヌと同様

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    2023年02月06日
  • 鏡の男 (上)

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    ラーシュ・ケプレル『鏡の男 (上)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ。ここ最近、扶桑社ミステリーが全盛期に戻ったかの如く面白い作品を続々と刊行している。この作品を含めて、月に3冊も扶桑社ミステリーを購入するなど何十年ぶりだろうか。

    少女連続誘拐殺人犯にヨーナ・リンナが挑む。全く見えて来ない犯人の正体とその動機。上巻の終盤に訪れる予想外の惨劇。この事件は一体どうなるんだ。

    5年前、女子高生のヤンヌ・リンドが何者かに拉致され、監禁される。監禁場所にはもう一人の少女が居たのだが、監視役の老婆に両足を切断され、瀕死の状態に陥る。少女の死を確信し、決死の覚悟で脱出を試みたヤンヌ……

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    2023年02月06日
  • アウシュヴィッツを描いた少年 僕は銃と鉄条網に囲まれて育った

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    ホロコースを生き延びた少年の話。

    読むのが途中辛かった。
    読むのをやめようと何度も思ってしまった。
    辛い出来事は、物語でもなく現実に起きたこと。

    普通の暮らしが普通で無くなってしまう。

    なんとなく知っていた収容所の話が詳しく書かれている。
    運が良かったことが重なったり、いろんな人たちが助けてくれたり。
    (悪い人ばかりでは無かったのが救い)
    生き延びてくれて、貴重なお話を書いてくれてありがとうございます。
    この本がなければ、知ることもなかった。

    本は読み終わったけど、登場人物が多く今復習中。

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    2022年05月18日
  • 墓から蘇った男(下)

    購入済み

    今回サーガが、大丈夫かな、勇み足じゃないかなとハラハラした場面が多かったのですが、、、、。

    訳者の方のあとがきで、、、「こんなこと、あんなことが起こり」
    リンナシリーズ最後の次巻、8巻では、そんな「この人、あの人」に何が起こるのかと書いていましたが、本当にそうです。

    沢山の事が起こりすぎたこの7巻でしたが、出来映えも圧巻でした。
    訳者の方はユレックの特殊性について「ハンニバル」のレクター博士の事も書かれていました。
    こちらも同感です。

    キングの、ホッジスとブレイディの対決もふと思い出しましたが、キング作品特有の、ところどころに抽出される柔らかな情緒はなく、リンナシリーズ

    #シュール #深い #泣ける

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    2022年09月30日
  • 墓から蘇った男(上)

    購入済み

    リンナシリーズは、巻を進めるごとにスリリングでスピーディー、そしてどんどん迫力が増してきていました。
    今回も、もう一度読み始めたら止まらない。
    ユレックは生きていると確信するヨーナの異常なほどの行動力がすごいです。
    そんな中で起きるサーガの身辺の異変。

    ユレックもすごい人物です。怪人ですね。

    好評で、シリーズを延長するといううれしい話も聞きますが、翻訳ないと読めないよ~。

    #泣ける #深い #怖い

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    2022年09月30日
  • 墓から蘇った男(下)

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    相変わらず凄惨な描写が多く全体を通して暗いのだが、それでもどんどん読み進めてしまうのはストーリー展開の面白さと登場人物の魅力だろう。北欧ミステリーに残虐な事件が多いのは、ヴァイキングに由来するものだろうか…

    ラストがあまりに悲しかった。続編で救いのある展開に期待したい。

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    2022年03月29日
  • 墓から蘇った男(下)

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    ラーシュ・ケプレル『墓から蘇った男(下)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ第7作の下巻。

    息をも吐かせぬ怒濤の展開。悪魔のような狡猾さを持つユレックに翻弄されるヨーナとサーガ。ヨーナの恋人ヴァレリアとサーガの父親の運命や如何に。

    最悪の結末に愕然。ここまで登場人物の命が次々と失われていく小説もなかなか無い。そして、前作に続いて、シリーズの継続を予感させるエピローグ。そうだった彼奴はまだ生きていたのだ……

    自分の身代わりの死体を準備し、自らの片腕と共に遺棄し、自分が死んだと思わせることに成功したユレック。さらには凶悪犯罪者の中から自分の手下を選抜し、思いのままに操る狡猾さ。

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    2022年03月07日
  • 墓から蘇った男(上)

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    ラーシュ・ケプレル『墓から蘇った男(上)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ第7作。

    毎度、毎度の同じような表現で申し訳ないのだが、シリーズ最高のスリリングな展開にページを捲る手が止まらない。何しろ、かつてヨーナ・リンナを追い込み、サーガ・パウエルが銃弾3発を浴びせ、地獄に突き落としたはずのあのユレック・ヴァルテルが蘇って来たのだ。再び、ヨーナとサーガに迫る最凶最悪の悪魔の姿……

    オスロの集合住宅で発見された腐敗死体。死んだ男の冷蔵庫からは夥しい切断された人体のパーツが発見され、その中にはヨーナの癌で亡くなった妻スンナの頭蓋骨もあった。さらにはヨーロッパ各地で極悪非道の犯罪者が

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    2022年03月06日
  • 美しい純喫茶の写真集

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    写真を眺めているだけでも様々な想像をめぐらせてしまうのに、添えられた文章によってより細かな情景の想像を掻き立てられました。
    年季の入った椅子のクッションや少し煤けた壁のメニューの質感、ガラス越しの日だまり、店内を漂うコーヒーの香り…訪れたことのあるお店は記憶が鮮明に炙り出され、未訪のお店も私の脳内でイメージが立体的に浮かび上がってきました。
    お店の背景、建物や調度品について等々…丁寧だけど冗長でない塩梅で著されているのが写真とのバランスが抜群で、非常に読みやすかったです。

    読み終えたらすぐにでも純喫茶でのんびりした時間を過ごしたくなる、そんな素敵な一冊です。

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    2021年12月24日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    「スティーグ・ラーソン最後の事件」読んだ harpercollins.co.jp/hc/books/detai…
    面白かった!スウェーデン首相暗殺事件だけでなく、武装中立主義や、極右やイスラム過激派やネオナチなどで政情不安定なことも寡聞にして全く知らなかった。JFKより興味深いよ。スウェーデンは牧歌的と思ってたら全然違った(おわり

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    2021年08月28日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    ネタバレ

    あの、
    二度言う あの!「ミレニアム」の
    スティーグ・ラーソンです。

    全世界を夢中にさせた小説だけではなく、ジャーナリストとしての彼の実績のノンフィクションかとも思うばかりの内容。
    首相暗殺事件の真相は闇の中?とは言え、
    ノンフィクションものとしての一冊としても読み応えが心憎いほど満載。
    ストックホルム市内の地図なんて、たまりません。

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    2020年08月07日
  • 〈帰国子女〉という日本人

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    帰国子女という日本人。品川亮先生の著書。帰国子女といえば、自信家で自己主張が強くて外国語が堪能、明朗快活。でも空気を読まずに日本文化に無理解と思われがち。でも実際は帰国子女も千差万別。帰国子女もいろいろという事実をわかりやすく伝えています。

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    2018年01月18日