田中宗一郎のレビュー一覧

  • 2010s

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    自分が好きな物のほとんどを総括してくれた本です。
    対談形式のやり取りで出てくる横文字の羅列はほとんど意味がわかりませんが言いたいことは本当によくわかる!
    特にMCUとDC映画の勝敗の分かれ目に関しては激しく同意する次第。
    タナソーのどっかいけ好かねえ感じが好きなのですが、今回も炸裂しまくってます。
    宇野さんはくるりの本の人だったんだーと読みながら気づかされました。
    手元に置いておいてふとした時に読み返したくなる時代の批評書です。

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    2020年09月01日
  • 2010s

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    2010年代のポップカルチャーを総ざらいできる名著。日本のガラパゴスオリコンだと、世界の流行りを点で捉えてしまう。ナラティブがキー。ブレイキングバッド・MCUしかり、世界線を拡大させていくか。

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    2020年05月04日
  • 2010s

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    「興味深いことは全てメインストリームで起きている」ということを理解しているのとしていないのでは、世界の理解の深さのレベルがまるで違う。
    ポップカルチャーの世界で、どれだけ我々が内向化していたのかを知ることで、他の分野や業界の状況を推し量ることができる。

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    2020年03月01日
  • 2010s

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    まずは、自分があまりにも2010年代のポップカルチャーについていっていなかったということにショックを受け、読みながら「くそー、わかんねー」と辛くなり。。
    でも、調べながら、聴きながら(アップルミュージックに感謝)読み進める楽しさに、熱心なスヌーザー読者だった頃を思い出す。お二人が純粋に、この楽しかったディケイド(横文字多かった)を共有したい!というのが伝わってくる。
    と共に、アートの話だけしていたいけれどそれでは現状の「ハイコンテクスト」なポップカルチャーへの理解は深まらないのだとも。
    ポリコレ、ブラックライブスマター、METOO、トランプ政権、そして気候変動など、ありとあらゆる文脈が、スピー

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    2020年02月28日
  • 2010s

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    田中宗一郎さんと宇野維正さんが対談しながら、2010年代のポップカルチャーを縦横無尽に駆け抜ていきます。
    『Breaking Bad』がブルース・スプリングスティーンの『The River』の現代版だ、という指摘はなるほどな、と感心しました。
    Netflixは映画界と競争しようとしているわけじゃない、という視点は目から鱗。

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    2020年01月30日
  • 2010s

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    2010年を生きているものとして、とても面白かった。
    政治的な問題とポップカルチャーの結びつきという視点でこれからの物事を見ようと思えた。

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    2022年04月28日
  • 2010s

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    今更読んだけどおもしろかった。ポップカルチャーはアーティストの手によって作られるクリエイティブであると同時に、政治・経済・産業・文化の変化の影響を受けずにはいられない社会の写し鏡であるってことがよくわかる。

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    2022年01月31日
  • 2010s

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    2010年代に起きたポップ・カルチャーの目まぐるしい現象に対する背景とコンテクストを語り尽くす凄本。僕自身は音楽に偏った10年を過ごしたので映画や海外テレビシリーズを猛追するきっかけになりそうだ。本を読んだ後に読者がどう行動するか、ここからどんな出会いやコミュニティが生まれるか、生んでいけるかで完成する本かなと思った。

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    2020年05月23日
  • 2010s

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    ひと言で言えば、田中宗一郎がこの10年サボってた仕事を宇野維正が手綱を握りケツを叩きながら吐き出させた本。
    なので宇野さんえらい。

    個別の作品(音楽でも映画でもドラマでも)について総括するにはタイミングが早すぎるとは思うものの、日本で定額配信の普及が遅れた背景や、本書で言及されている各作品の背景を知ることができるのはとても有用。

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    2020年04月25日
  • 2010s

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    #2010s 90年代後半から、「buzz」、00年代は「snoozer(どちらかというとタナソウより、加藤亮太くんが好きだったんだけど)」に心酔してた人間としては、まさに自分のためのギフトかと勝手に思ってしまうほど、ど真ん中。タナソウの社会状況のアナロジーの紐解きや、新書の著者らしい宇野さんの業界解説とサウスやガソリン車への溢れるエモーション。個人的にはまさに2人の影響から2016年以降トラップやGoT、MCUにどっぷりハマってたので、大項目的には過去の言及を反芻するものではあったけど、それでもこれだけのボリューム、トピックがこの判型、装丁でまとまってるのは大満足。
    それにしても、二人称でブ

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    2020年03月15日
  • 2010s

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    ‪2010年代の日本における海外ポップカルチャーの動向を宇野維正と田中宗一郎の対談形式で総括した一冊。ガラパゴス化を通り越して受け手の感性が大きく鈍り後退したという点は同意。膨大な知識を基に語られるエンタメとその背景文脈は知的好奇心を大いに刺激してくれる。しかし一方で「AKB48には触れないようにしていた」等やや盲目的に日本はダメで海外は良いという論調なのではないかと思う部分もあり自分はそこは差し引いて考えたい。まだまだ咀嚼できていないのでじっくり読もう。‬

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    2020年03月01日
  • 2010s

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    本気で語れる彼らの関係が羨ましい。親友とはこういう関係ではないか。
    田中宗一郎はエリート主義とポピュリズムの間を揺れ動くのが魅力的なのだが、あとがきで赤裸々に記しているとおり、それを解決できないとして結局自分語りに似たリベラル的アジテーションに逃げることが多いのは残念(その強引さがが良いのだが)。宇野維正はこれも対談のラストにある通りアメリカという筋を通して、それに流されず、矛盾を見逃さない。ポリコレについての両者の立場の違いでそれが顕著だが、ここは田中宗一郎が自身が嫌悪しているポピュリズムに堕ちていると思う。まあエリート主義のポピュリズムだからある意味筋が通っているともいえるか。また、新自由

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    2020年03月14日
  • 2010s

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    2024.2.7
    大衆文化は人々の生活に密接に関係している。
    暗にも明にも。意識的にも無意識的にも。
    って当たり前だけど真面目に考えるとしんどいねー。

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    2024年02月07日
  • 2010s

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    レディーガガにラップミュージック、アメコミ、Spotify、Netflix、そしてGame Of Thronesなど2010年代のカルチャーを、田中宗一郎と宇野維正が思うがままに語り合う一冊。
    さすがに自分も全部の知識を網羅しきれてないので、また復習しないと。

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    2021年06月11日
  • 2010s

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    時代を俯瞰して見ることができ、とても勉強になった。自分もハイコンテクストを読み取れる人間になりたい。それにしても自惚れがすぎる。褒め言葉です。

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    2021年01月04日
  • 2010s

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    知っていることが足りなすぎて各論のところはついていけず総論の方をざっと読む程度しかできなかった
    良質なものが次々と生み出されて目に飛び込んでくる現代社会、全てを追おうとしても人間の生身ひとつに流し込める情報量を遥かに超えてしまうので、何を選び取るか、捨てるか、をまじで意識しないと浅いところで思考停止するか訳もわからないままただ場当たり的に消費して情報に溺れるかになってしまうなと本の内容とはズレたことを強く感じた

    メモ:BLMは権利の主張というよりも生命の危機から

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    2020年10月26日
  • 2010s

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    タイトル通り、2010年代のポップカルチャーを宇野維正さんと田中宗一郎さんが総括した一冊(著者2名の対談形式)。両者ともに音楽系の評論家の方なので、話題はヒップホップ・ロック・EDM等の音楽系がほぼ大半を占め、それにマーベルを中心とした映画産業、「ブレイキングバット」「ゲーム・オブ・スローンズ」といったTVシリーズ(ネトフリも含む)を絡めて語られる。この時代のもう一つの一大カルチャーであるゲーム(絡めるのであればGTAとかCoDとかになると思う)の文脈がそぎ落とされたが、そこは文中でフォローされている。

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    2020年03月27日