藤澤仁のレビュー一覧

  • 夏の呼吸

    Posted by ブクログ

    効能:疲れた大人への栄養補給または等身大を生きる人への応援歌
    瑞々しい少年の生命感が、疲れに作用し、心の冷え性に効果を発揮します。
    合わせて「雨傘」を読むことで、宿題を抱えたままの大人の皆さんの明日を晴らすことでしょう。

    SNSでは文字数制限もあって薬の説明ぽくしてましたが。
    感じたことはここにぎゅっと詰めています。

    「夏の呼吸」。毎年当たり前のようにあった夏休みが少しずつ終わり、永遠だと思ってた生活が変わり、眼の前に落としてた視線が少し遠くを見渡すようになってくる年齢のころ。
    楽しい、悲しい、不安、希望といった感情を抱えて必死に前へ進む少年の姿が、読んでるだけで体温があがってくる夏の描写

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    2019年07月02日
  • 夏の呼吸

    Posted by ブクログ

    二編の短編小説。一文の文字数も少なめ。読みやすい。
    デジタルでない形態で小説を読むのが久々で、読破できるか心配だったけど、二、三時間で一気に読み終えられた。
    特に二番目の「雨傘」の方が、お話に引き込まれて一気に読んだ。
    あとがきまで読んで、今の藤澤さんが書く小説が読みたくなった。

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    2019年07月21日
  • 夏の呼吸

    Posted by ブクログ

    ドラクエ等のシナリオ、ディレクターを務めた著者がゲーム業界に入る前に執筆した二編の小説。

    表題作はマウンテンバイク乗りの中学生が、その体験を経て弟の死を乗り越えようとする青春小説。まっすぐな展開で、思春期の迷いとひと夏の成長を鮮やかに描いている。

    もう一編の「雨傘」は、離散した家族とコンピューターウイルスを通じた出会いと別れの物語。1995年執筆とのことで当時としては先鋭的なネタだったのでは。タイトルをキーワードに突きつけられる“親子の繋がり”が、哀しくも泥臭く美しく描写されていた。個人的にはラストが残念。

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    2019年08月13日