クラフト・エヴィング商會のレビュー一覧
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クラフト・エヴィング商會がデザインした本が499冊になったことを記念して500冊目に発行された。本の顔である装丁について、デザインについて、精鋭たちの対談形式で進んでいく。ピックアップされた表紙の一覧は圧巻!!本文を全部読んだ後で表紙を見てみると思わずほう……と嘆息してしまう。
三章:リボンをかけた小箱をプレゼントするように
「ノイズ」と「ほつれ」と「にじみ」
プリマー新書は一律ではなく、子供たちにリボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするようにつくりたいと思ったんです。で、その小箱の色とか形とかリボンの長さや柄といったものは、みな違っている方がいい。(p100) -
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ちくまプリマー新書、記念すべき500巻目です。この本は、クラフト・エヴィング商會のお二人の対談とプリマー新書の装幀セレクションでした。ファンである読者の私には、たまらない一冊でした。
◯が吉田浩美さん、●が吉田篤弘さんで、おしゃべりをそばで聞いているような感じの本でした。
似ているところが多いからか、お二人の仲のよさとお互いをリスペクトしている感じが伝わってきました。装幀の仕事の仕方や、お二人がクラフト・エヴィング商會になるまでのこととか、とても興味深く読みました。デザインの仕事をする楽しさが、文面から溢れていました。
プリマー新書の装幀集は、カバーのデザイン128点。お二人がセレクトし -
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ネタバレちくまプリマー新書はクラフト・エヴィング商會が一手に担っていたのですね。
なんてことないデザインと言ってしまうと失礼なのだが、どれも極めてシンプル。
一見こういうデザインなら自分でも出来るんじゃ!?と勘違いしてしまいそうだが、このミニマルな意匠の中に詰め込まれたこだわりとユーモアと心地よさの結晶はそう簡単に創り出せるものではない。
吉田ご夫妻の2人語りでお二人の仕事の仕方だったり、向き合い方を紹介するという設定なのだが、いつの間にか片方がもう片方をインタビューしているみたいな体になっていて、それがある瞬間するっと入れ替わって一瞬どっちが語っているのか分からなくなるという不思議な読み心地だった -
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「ちくまプリマー新書500巻記念」発刊おめでとうございます! 創刊から20年にわたり装幀を手がけた吉田夫妻(クラフト・エヴィング商會)に敬意を表します。珍しく『#東京アパート』と並行して読みました。いや〜いい仕事をしてますねぇ、の一言に尽きます。
プリマー新書の200,300,400冊目の節目が吉田篤弘さん作品だったので、500冊目もそうだろうと思ってましたが、内容はよい意味で想定外(装幀ではない)でした。なにしろお二人の装幀に関する紙上トークショウなのですから…。
これがまた新鮮で面白かったです。●が吉田篤弘さん、◯が吉田浩美さんで、ページ上部で交互に続きます。そして、クラフト・エ -
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クラフト・エヴィング商會のお二人は、これまで「ちくまプリマー新書」500冊のカバーデザインを作ってきたが、その中からご両人が選択した128点が掲載されている。
せっかくなので500冊全部見たかったですが、セレクトした128点のアイデアづくりの様子が聞けます。
そして500冊目の本書の装幀の話になります。
いくつかのアイデアがあって、本書の試作デザインも見ることができますが結局こうなっています。
これは「自分たちの本」だからできたという説明に納得できます。
一冊全部が、吉田篤弘さんと吉田浩美さんの会話という形式になっていて、テンポが良くてスイスイ読めました。 -
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ちくまプリマー新書500冊を記念しての本書。
今回は吉田篤弘さんと、奥様の浩美さんの、「紙上トークショウ」形式。
それがまたとても良くて、和むし癒される。
あの素敵な装幀は、ご夫妻のこんなやりとりから生まれてくるんだなー。
目次
1…本は平面でありながら立体でもある
どうして装幀の仕事をすることになったか
2…つかず離れずというのがちょうどいいんです
どんなふうに二人でデザインをしているか
プリマー新書※装幀セレクション
3…リボンをかけた小箱をプレゼントするように
「ノイズ」と「ほつれ」と「にじみ」
4…「何もしない」っていうのは、どうでしょう
「過程」があってこ