渡辺正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレファラデー先生の語る、科学の第一歩。
有名な『ロウソクの科学』であり、今までもたくさんの翻訳が出ている。今回の訳のポイントは講義の速記を即出版したことで発生したと思われる記述の整理、そして中高生世代を対象としていた講義としての口調で記すこと。
恥ずかしながら初めて手に取ったので他の翻訳との違いなどはわからないが、ロウソクが燃えるのを見つめて、そこから燃焼、水素、酸素、窒素、二酸化炭素などを観察していく実験が、さながらそこで行われているような気持ちで読めた。原著の時代は、まだ化学結合の起き方もわからず、電子の存在も見つかっていない時代だそうだが、そのおかげか、説明されるひとつひとつに、化学式もイオンも知らない小学生のように、何かすごい世界の秘密に触れたように感じていたのと近い気持ちになった。確かにこの本を読んで科学に目覚めたというノーベル賞受賞者がいるのもわかる。科学で世界を解き明かしていくロマンを感じた。