国分チエミのレビュー一覧

  • つきのふね

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    森絵都の作品を最近読んでいたので、この本も何となく読んでみたが、結構ハマってサクサクと読んでしまった。

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    2023年03月19日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    中学時代、周りから見ると成長期、当人から見ると疾風怒涛の時代。この時期は孤独感、疑心暗鬼、友人からの態度に不安・緊張を強いられる時期である。中学生のさくらは親友の梨利を裏切り、孤独となる。不良メンバーの仲間に入った梨利は売春斡旋で警察沙汰となり、さくらが会いに行くが梨利は会わない。以前、さくらは自分が梨利を裏切ったとずっと思っていたが、梨利も自分がさくらを裏切ったと思い続け、お互い心がすれ違っていた。でも、さくらは梨利に伝えられた「会いたい」。中学生の繊細さを描写し切った森絵都さんの表現力に共感した。④

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    2023年06月09日
  • つきのふね

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    思春期特有の閉塞感や罪悪感が生々しく描かれた作品。けれど筆致は冷たくはなく、ささやかな救いと成長の兆しを静かに残す。壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれ持っている。

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    2025年09月17日
  • つきのふね

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    「人より壊れやすい人間に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれ持ってるもんなんだよ。」この本、わたしの親友。

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    2025年06月22日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    「人間、良くなるよりも悪くなる方が楽だもんなあ」p131

    「誰だって自分の中になんか怖いもんがあって、それでもなんとかやってるんじゃないのかよ」p144

    「ぼくわとうといものですか?」p216

    今まで、自分の救いだった大人の智さんが、薄々気づいてはいたが心の病だった。
    中学生なりに試行錯誤して救おうとする。
    みんなが〝疲れ〟はじめる中盤。
    どんな言葉が智さんに響くのか。
    露木さんを救った手紙のように拙くとも真っ直ぐに飾らない言葉で気持ちを伝える事は、当時小学生だった智さんにしか出来ない救いであったのだと思う。

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    2025年02月20日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    ささいなことで人は簡単にすれ違ってしまう。それでも、大切だと思う人とは言葉を重ねてしっかりと向き合わないと


    智さんと露木さんの関係が素敵
    手紙でのやりとりだけで二人の関係が読み取れた

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    2024年10月24日
  • つきのふね

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    穏やかな気持ちで読める。さすが森絵都。
    親友と共にクラスの万引きグループに加わっていた、さくら。心のバランスを崩しかけている優しい青年、智。
    思春期の子供たちは、どこか懐かしい気持ちで読める作品でした。

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    2024年08月30日
  • つきのふね

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    さくっと読めて、でも心に残る小説でした。
    中学生の頃、あのすごく狭いコミュニティのなかで上手に賢く生きていくのはすごく難しくて不安定で怖かったなあと思い出しました。ともだちに会いたくなりました。

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    2024年05月17日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    鳥井さくら
    二年A組。進路調査のアンケートに不明と書き呼び出しを受ける。さくらは万引きで捕まるが梨利は逃げた。戸川に逃がしてもらった。

    中園梨利
    さくらと親友だった。ケンカをしたわけでもないのに気まずくなって、おたがいを避けあうようになった。

    担任
    三十路を過ぎた。演劇部の顧問。

    勝田尚純
    二年C組。進路調査のアンケートに中園梨利と同じ学校に行きますと書き呼び出しを受ける。

    戸川智
    二十四歳。独身。酒もたばこもやらない超まじめ男。スーパーでバイト中。

    へび店長
    スーパーのタツミマートの店長。智は甥っ子。

    露木幸一
    智の友人。ウィーンの音楽学校に通っている。

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    2023年12月08日
  • つきのふね

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    中高生に限らずワカモノたちのすぐそこに悪事が漂っている現代、とてもリアルな物語。智さんの心の状況が少しずつ悪化していくのが怖かった。

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    2023年05月31日
  • つきのふね

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    単純に読んでいて自分が歳をとったなぁ、、、と感じてしまう作品だった笑
    登場人物の感情や行動がすごく素直で眩しいと思う部分が多くて、素直になるのもいいんだなぁと感じた。若返ったような気がした。

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    2023年04月17日