前野ひろみちのレビュー一覧

  • 満月と近鉄

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    読後感がよかった。
    森見登美彦より上だと思うが、読者ニーズに応えられる量の作品を描けるかどうかっていうところ、奈良より京都の市場性とか、その辺で森見登美彦は売れてるわけだ。

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    2020年10月16日
  • 満月と近鉄

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    「ランボー怒りの改新」というタイトルが気になって気になって仕方なかった小説をようやく読めました。
    面白かったです。色々なタイプのお話たち。
    「ランボー怒りの改新」は勿論、「満月と近鉄」もしみじみよかった。
    ランボーは大化の改新とどう混ざるのと思いましたが、破綻しそうで破綻してなくて凄かったです。なんであの頃の宮廷人が銃器で武装してるのかとか蘇我入鹿がロケットランチャーぶっぱなすとか突っ込んではならない。。楽しみました。
    満月と近鉄は盛り上がった淡い恋?に切なくなりました。

    無粋ですが、やっぱり前野ひろみち=森見登美彦だと思います。そしてもっと読みたいなぁ。

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    2020年09月04日
  • 満月と近鉄

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    ネタバレ

     多作は難しいだろうけど、時々また驚かせて欲しい。
     本当に、この作家さんはいるのか、全体が壮大な冗談なら、さらに素敵だ。解説も、対談もひっくるめて。
     ねぇ、佐伯さん。

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    2020年07月15日
  • 満月と近鉄

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    ランボーと大化の改新を組み合わせたり、「アラビアンナイト」ではなく「ナラビアンナイト」という発想がユニークでした

    一話目の青春群像に登場する佐伯さんが、四話目や解説にも登場する構成も良かった

    やっぱり作者は『夜は短し』さんでしょうか?

    そう考えると、解説や対談も含めて全体がまるでファンタジーのように感じられます

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    2025年07月27日
  • 満月と近鉄

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    奈良出身の作家さんで、興味を惹かれて。四本の短編。
    タイトルの満月と近鉄と、ナラビアンナイトが個人的にするすると読めて面白かった。
    ランボー怒りの改新は、書かれていた時代の予備知識が私に無く、あまり入り込めなかったが、私の知識不足が招いた結果。なぜなら、森見登美彦先生や解説の先生は、ランボー怒りの改新について、とても面白かったと書いている。

    奈良、特に生駒や奈良市にゆかりのある方は、情景が思い浮かび望郷の想いに浸れるので、ぜひご一読を。

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    2024年07月21日
  • 満月と近鉄

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    長らく積読になっていたこともあって、あとがきを読むまで作者についてよく知らなかったのだが、あまりの作者の情報の少なさに驚愕した。
    これはあくまで個人の感想ではあるが、「小説家にならなかったからこそ、この作品を書けた」といった感じがした。
    読みやすく、個性もある、いい作品だった。

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    2024年04月21日
  • 満月と近鉄

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    4編からなる短編集。その内の佐伯さんと「男子たち1993」と「満月と近鉄」が、森見登美彦さんっぽくて面白かった。「ランボー怒りの改新」は、題名からすごく期待したけど、大化の改新とランボーがミックスされるというとんでもない話しで、さすがに引いてしまった。

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    2023年03月31日
  • 満月と近鉄

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    「奈良版『阪急電車』かしらん?」と気になり購入。
    奈良を舞台にした短編小説集で、有川浩氏の『阪急電車』とはまた違った構成。「摩訶不思議」のワードがよく当てはまる文章は、さながら森見登美彦氏や万城目学氏作品のよう。実際巻末には、森見氏と著者の対談が掲載されている。

    「佐伯さんと男子たち1993」
    鹿せんべいを持ち歩いては鹿達に与えている不思議美少女 佐伯さんと彼女に想いを寄せる男子3人組の淡い(!?)青春群像劇。
    「アホになっていく」彼らの悲願達成を応援するか、「やめとき」と身を引くのを推奨するか、2パターンに分かれそうだな笑

    「ランボー怒りの改新」
    飛鳥時代の大化の改新を米映画の『ランボー

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    2023年01月18日
  • 満月と近鉄

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    奈良を舞台にした短編集。
    作者の体験等が微妙にまじっていて、なんとも不思議な雰囲気のする作品だった。
    ランボー怒りの改新は、やや内容がぶっとび過ぎてて、ついていけなかった…

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    2021年11月27日
  • 満月と近鉄

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    奈良を舞台に、奇想と幻想、そして不思議なエネルギーに満ちた物語が繰り広げられる短編集。

    収録作品は4編。いずれもかなり毛色が違います。最初に収録されているのは「佐伯さんと男子たち1993」
    佐伯さんという女の子と、彼女に憧れる男子中学生三人のドタバタを描いた短編。人間や物事に対する見方や、ユーモアな語り口や皮肉。また地元感満載の舞台設定に関西弁。そして不思議な佐伯さんの存在など、どことなく森見登美彦さんを思わせる作品。
    男子三人組のまたとないアホっぷりの可笑しさと、佐伯さんの雰囲気がとても好ましかった。

    2編目は「ランボー怒りの改新」
    ベトナム戦争帰りの兵士ランボーがやってきたのは、中大兄

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    2021年07月11日