大東和重のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
台湾旅行の前に、ただの観光地として旅をするのではなく、少しでも台湾という国を知りたかった。
台湾の歴史と文化という直球かつ真面目なタイトルに惹かれ、ためしに読んでみようと選んだが大正解。
教科書的なタイトルから想像もできないほど、400年の歴史と複雑な民族や文化がとてもわかりやすく、そして興味深く読めた。
ただ歴史が書いてあるのではなく、日本統治期を生きた台湾の知識人たちの人生を通して台湾の近代を描いており、特に日本統治期の最後期から中国共産党統治への変換期は、あまりに激動で過酷で、泣きそうになってしまった。
日本人や台湾人の様々な著作も紹介されており、次に読みたい本も見つかったし、行ってみ -
Posted by ブクログ
台湾の歴史が知りたくて読んだ。歴史は17世紀かららしい。まず先住民が16~20グループもあったことに驚かされた。その共通語日本語だったらしい。日本では江戸時代は寺子屋が私塾があったが、台湾では富裕者は家庭教師、他は塾(書房と言われた)だったらしい。それが公学校が作られたので、共通語が日本語になったらしい。日本語が堪能なものは普通に、小学校、旧制中学、旧制高校、大学と進んだ。先住民の言葉は南太平洋全般に通じたらしく残留日本兵の中村さんは先住民族出身である。このこと(言語の類似)は、「鉄・病原菌・鉄」でジャレット・ダイヤモンドも述べている。大正デモクラシーの結果、郷土史、民俗学がよく研究され、それ
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Posted by ブクログ
戦前の台湾の歴史を民俗、風土、伝統宗教、
少数民族などに着目してまとめてある。
台湾に一度行ってみたいなと思って
手に取ったものだったが、もう、全然知らないこと
ばかりで申し訳なることばかりだった。
恥ずかしながら、屋台の料理がおいしくて、
あとかき氷やタピオカとか、あと親日らしい、
ぐらいしか知らなかったので、日本統治時代や
太平洋戦争の時の徴兵など、え~!?と思うこと
ばかりだった。よくこんなんで親日してくれてますね
台湾さん。後藤新平が割と近代化頑張った感じですか?
昔の民俗学者や文豪の小説などから引用されていたり、
少数民族にフォーカス当てられていたり、
ちょっと他の台湾の歴史書