松嶋健のレビュー一覧

  • 能力2040 AI時代に人間する

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    能力主義に対する警鐘が主な内容だと理解した。様々な観点から危険性を指摘しつつも、抜本的に能力主義を改革する手立てや提案はいまも見つかっていないようす。
    人が今まで形成してきた社会基盤を前提として、出来る出来ないと断じる能力は、市場性と相性が良い。社会と市場は違うし、様々な人が生活する社会あってこそ市場がある。一方で能力の有無で人が判断されるのはおかしい。
    お互いの得意を生かして連帯し合う時間銀行というスペインの取り組みも面白かった。
    新しい知識の導入という意味で様々な考え方に触れることができたが、理解度は高くない。

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    2024年12月07日
  • プシコ ナウティカ――イタリア精神医療の人類学

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    今のところ、今年1番!

    人と人の間で生きるのが人間。
    誰もが、そこにいるだけで価値がある。

    そんなことを、身体で感じた。
    語るのに1週間かかる。

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    2021年08月15日
  • プシコ ナウティカ――イタリア精神医療の人類学

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    読前と読後で、人間と社会の関係についての考え方が決定的に変わった一冊。著者のイタリアに対する深い愛と尊敬が全編を通して感じられる。

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    2020年02月07日
  • プシコ ナウティカ――イタリア精神医療の人類学

    Posted by ブクログ

    イタリアでいかに精神科病院を廃絶して、病気を持つものたちがその人らしく地域で生活できるようになり、現在どのような実践がなされているかが詳細に書かれている。所々哲学者達の言葉が引用されているところがやや難解だが、何度か読み直せば理解できる。精神医療を批判するだけではダメで、精神病に罹患した人間をいかに受け入れていくかという社会の側の問題であり、病気もあって生きる生き方も人としての一つの生き方であるという本書の指摘が日本でも実践できれば、イタリアほどではなくとも、不要な精神科病院を無くしていくことはできるだろう。

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    2015年02月11日
  • プシコ ナウティカ――イタリア精神医療の人類学

    Posted by ブクログ

    イタリア精神医療の人類学と副題がついている通りイタリアの精神保健の歴史を深く学ぶことができる。
    興味深いのは、イタリアでは精神医療から精神保健への転回が行われたということ。
    具体的には、精神病院が1978年に開放され地域で生きることをサポートする取り組みがなされてきたというもの。
    改革を先導していたフランコ・バザーリア(精神科医)の精神疾患のとらえ方にはっとさせられた。
    問題なのは統合失調症などの「病気」ではなく「人生の危機」であり、その時に必要なのは薬ではなく自分らしく生きるための関係性と環境を整えること。
    問題を危機とみるか診断とみるのかは別問題であるから病気を一旦「」に入れる。
    実際の地

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    2024年06月24日