山本忠宏のレビュー一覧

  • まんが訳 稲生物怪録

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    ふと手に取ってふと読んでみたら、とっても興味をそそられた学術的漫画。

    稲生物怪録は、1749年に現在の広島県三次市(みよし)に実在した稲生平太郎が16歳の7月から1ヶ月に渡って体験した怪異物語。
    今で言う、ほんとにあったコワイ話である。
    それが当時から江戸時代から現代に至るまで、冊子体や絵巻物、2次創作などあらゆる形で流布していくのがこの作品の人気を表すところ。
    水木しげるや京極夏彦、わたしの大大大好きなぬ〜べ〜でも取り上げられていたなんて。知らなかった。

    本作はその中でも、稲生家妖怪傳巻物という絵巻(文字が一切載っていない)の原本を、まさかのそのまま使用してコマ割りして漫画風にアレンジし

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    2025年06月07日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    酒天童子に加えて、道成寺縁起(清姫のやつ)、土蜘蛛草子の3つを収録
    内容は、絵巻を監修者のまんが理論に則る形でコマ割りしたもの。絵巻の内容が細かく読めるのはもちろん、引きの構図やコマの配置などにまんがという様式ならではの表現方法が読み取れ、色んな意味で最高の教材だよなぁと思う。解説が必読。

    出典の絵巻は、題材となっている時代(平安期)と描かれた時代に開きがある点注意。

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    2025年03月31日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    すごくおもしろい!!!!!
    絵巻物を漫画の手法で再解釈し、現代人にも読みやすく「まんが訳」したもの。

    美術館などで展示されている絵巻物を見たことはあるものの、詞書は崩し字で読みづらく現代語訳が併記されたものも少ない。絵も登場人物の誰が誰やらさっぱりで、なかなか絵巻物を「読む」ことは現代人には敷居が高いが、「まんが訳」されていることでさらっとストーリーが頭に入ってくる。解説にも記載がある通り、まんが訳するには、詞書の情報量に対して圧倒的に絵の量が足りないため、同じ絵を使いまわしているのだが、トリミング位置や大きさを変えてメリハリをつけており、実際の絵巻物を見る際にも、絵のどこに着目すれば良いか

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    2022年08月07日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    漫画本の要領で絵巻を読めるように編集する、という面白い試みの作品。
    酒呑童子絵巻のほかに道成寺絵巻(清姫と安珍)と土蜘蛛草子(源頼光と渡辺綱)が収録されている。
    作品のあらすじや雰囲気をスピーディに捉えるのに最適だった。

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    2025年04月24日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    『酒呑童子絵巻』、『道成寺縁起』『土蜘蛛草子』の3絵巻をコマ割り、セリフつきでまんが訳した一冊。
    美術館で絵巻を観ても詞書が読めなかったりして、解説文のあらすじくらいしかわからないので、こんな風にまんが訳があると、有難い!
    是非、他の絵巻についても、まんが訳を出してもらえると嬉しい。

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    2025年05月24日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    絵巻でたどる伝記。
    臨場感あふれる絵のタッチ。両者譲らぬ真剣勝負に、それぞれの息遣いまでもが届いてきそうな展開に、藤原頼光と酒呑童子の生き様を見る。こうして現代に絵巻を読んで当時の話に吸い込まれるは、絵巻を書いた者の力量と、壮大な世界観の賜物であろう。

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    2024年05月03日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    絵巻の新しい読み方が実に新鮮で素晴らしい。
    内容は、『酒呑童子絵巻』『道成寺縁起』『土蜘蛛草紙』の三点。
    いずれも有名どころで筋は知っていたけれど、カニバってたり下巻があったりなんてのは知らなかったので有難い。
    続刊の『稲生物怪録』はすでに読み終えているので、『信貴山縁起絵巻』など、同時代の縁起物を続けて出してほしい。

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    2022年05月06日
  • まんが訳 稲生物怪録

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    江戸時代の絵巻物『稲生物怪録』を、絵巻そのままコマ割りを斬新に配置して現代語訳した、手に取りやすい一冊。
    知っているつもりでも抜けていた個所もあり、というか、山本五郎左衛門とのやり取りが全く思い違いをしていたり、改めの発見があって面白かった。

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    2022年03月10日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    なかなか良い本だと思いました。漫画仕立てにして絵巻の鑑賞の仕方も自然に身につく。作るほうは大変だったのではないかと思いましたが、日本の絵巻をすべてこのような形でシリーズ化して進めてほしい。そう強く読後に思いました。

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    2020年11月28日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    絵巻物をマンガ形式で現代語訳するとは、斬新です。3つの物語が収められていますが、昔の人たちはこんな読み物を楽しんでいたのかと思うと、とても興味深いです。なかなか残忍な描写もあるのですが、こういった挿絵やイラストが当時は当然のものだったということでしょう。日本人の芸術レベルの高さに驚きます。

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    2020年10月23日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    絵巻をコマ割りして漫画のように見せるって面白い!絵巻をちゃんと見たことないが、なんとなくどこを見ればいいのか読み取れ無さそうなので、その場面にあったカットがアップになってわかりやすかった。と、同時にグロい絵が多くて気持ち悪くもあった。頼光たち、あれ食べたってマジか…。神仏の力とかで食べたと見せかけただけであってほしかった。他に道明寺縁起と土蜘蛛草子。土蜘蛛の尼の顔が夢に出そう…。

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    2020年08月14日
  • まんが訳 酒呑童子絵巻

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    絵巻をまんがで読み解くという斬新な取組みにより、絵巻の面白さを十分感得できた。また、付された解説、特に、絵巻との対比によりまんがの文法について知ることができたのは参考になった。

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    2020年05月08日