中村尚樹のレビュー一覧
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ネタバレ様々な切り口からMaaSについて理解することができ、将来の交通機関・移動手段のあり方について考えるきっかけとなる。特に交通事業に携わる者は、現業・非現業を問わず、今後の自らの仕事・働き方を考える上で重要な業界内外の動向について理解を深め、また、技術革新に伴う環境の急激な変化を実感することができるため、必読であると感じる。
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過疎地域におけるデマンド交通の仕組みは以前から様々な実験や実用化がされてきているが、クラウドコンピューティングにより配車などの事務作業を効率化しやすくなっている。スマートフォンからの予約により、自動かつ即時に、最適なルートを構成することが可能になっている。歩くのに -
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老化細胞延命遺伝子を阻害することで老化細胞を除去する技術、冬眠状態を人工的にもたらすことで負傷や感染症の際の治療に活用する、ブレインマシンインターフェース、感覚を伝達できるポゼストハンドでボディシェアリングや遠隔で人体を動かすことも可能になる、自律的で人体同様のウェットな身体をもつ汎用ロボット、台風中心部を冷やしたり周縁に雲を作らせることで勢いを弱める、ウシを低メタン化する細菌やエサの開発、コオロギ食、シロアリの活用による山地の残材の分解処理とシロアリの家畜の飼料としての活用、農薬に代えて不妊化した害虫の散布による子孫の根絶や天敵の散布、AIカメラとレーザーによる害虫駆除など、知らなかった新た
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Posted by ブクログ
日本の技術力は年々落ちている。これは由々しき事態だ。そこで日本政府は一念発起して「ムーンショット型研究開発制度」と称し、九つの目標を掲げ、研究を公募し、予算をつけた。現状、具体的なプロジェクトが出揃い、研究開発がスタートしたところだそうだ。
本書はその中からいくつかを紹介している。
・健康寿命を100歳まで伸ばす
・人工冬眠による医療革命
・現実世界にアバター(アンドロイド)をつくる
・アバターを脳の信号で動かす
・埋込サイボーグによる人体強化
・自律型ロボット
・台風の制御
・こころを翻訳する機械
などなど。
大体2050年を目処にされているが、自分が生きている間にいくつ実現できるだろ -
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CASEはそこそこに、MaaSメインで様々な事例やアイデアが紹介されていた。
視点として、社会に存在していたミスマッチ(車両が眠ってる人と移動したい人、同じ方向に帰るのに別々にタクシーに乗る人、土地が遊んでいる人と駐車場を求めている人、空車率の高い路線バス、情報共有不足で待ち時間だらけのトラック など)をテクノロジーでマッチングする、手段ありきではなく目的のために複数の手段を組み合わせる、データを蓄積·分析して最適な配分を実現する、目的地まで途切れないシームレスな移動体験を提供するためにラストワンマイルを埋めるツールを使う、所有ベースではなくシェアリングすることでリソースを効率よく活用する、モ -
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MaasとCASEについて多くの実例を挙げて紹介している一冊。
正直、Maasとは単に共通のアプリを用いてdoor to doorで移動するためのツールだと思っていたけど、それだけではなく、地域が抱える交通や医療の課題を乗り越えていくための様々な取り組みを包含したものであることをあらためて知った。
地域の二次交通や医療の課題に取り組むことは、事業として成り立つのか、誰もやりたがらないビジネスではないかと思っていたが、これまでの発想を転換し、IT技術やAIを活用し、事業者と利用者の双方にメリットがある形でサービスを提供していく。
地域の実情に適した形でのサービス。地域に住む人たちが主体的に -
Posted by ブクログ
ネタバレMaaSという言葉を耳にしない日はないくらい日常語になりつつあるものですが、完成形がどういうものなのかは分かりづらい。
きっとこれで完成という状態は無いのかもしれないし、世の中の困りごとを解決するために、移動をキーワードとしているものはすべてMaaSと呼ばれるだろうし、他の何かと組み合わせる事で価値を創造するということも正しいのだろう。
自動運転がどんどん高度に実現されれば、道路の渋滞も緩和される。
人口減の社会において、働き手を増やせない事業社をカバーし、利用者にとっては1回あたりの乗車料の権限に繋がる。
所有からシェアリングへの流れも今の世の中、若者にとっては頑張って車を持つという気持ち -
Posted by ブクログ
夢が膨らむ内容。
ロケット開発では、スペースワンやインターステラテクノロジーズ、ロケットリンクテクノロジーなどが日本勢として活躍するほか、大林組の宇宙エレベーターは、完成すると宇宙空間に物を送り込むコストが劇的に下がる革命的な建造物になる。
衛星開発では、アクセルスペースやアークエッジスペースやQPSなどが日本のプレイヤー。通信、観測、測位などで活用され、新たな巨大ビジネスの舞台となるだろう。
宇宙に行くためのスペースポートでは、種子島、内之浦、北海道大樹町、和歌山県などがあり、大分県は誘致に尽力する。日本郵船は海上打上構想を練り、大林組は宇宙ホテルの建設を夢見る。
制度面では、シンジケート方 -
Posted by ブクログ
自分の仕事で一番関係するのはエンタメの世界。5Gは確実に業界を根底から変える。その時我々はどうする?
eスポーツやHADOのことにも触れているが、この先の未来、全く想像もつかないようなエンタメが発明されていくと思うと、本当に身が引き締まる気持ちだ。
テクノロジーの進化を普通に考えていくと、エンタメはほとんどがメタバース世界になり、まさに「サマーウォーズ」や「竜とそばかすの姫」のような世界になっていくのだろう。
人々はほとんどの時間をメタバース世界で過ごすだろうし、その中でエンタメは消費されていく。
リアルでは成すことが出来ないエンタメの表現が、メタバース内では惜しげもなく披露されていくだろう。