あらすじ
【内容紹介】
ついに動き出した5Gビジネス!
これからわたしたちの生活はどう変わっていくのか――
本書は、『ストーリーで理解する日本一わかりやすいMaaS&CASE』の著者でもあるジャーナリストが、総勢40名を超える最前線で働く人に取材し、まとめあげた現代社会とその未来を理解するうえで、欠かせない1冊です。
【著者紹介】
[著]中村 尚樹(なかむら ひさき)
1960年、鳥取市生まれ。九州大学法学部卒。
ジャーナリスト。専修大学社会科学研究所客員研究員。法政大学社会学部非常勤講師。元NHK記者。
著書に『ストーリーで理解する日本一わかりやすいMaaS&CASE』(プレジデント社)、『マツダの魂 ―不屈の男 松田恒次』(草思社文庫)、『最重度の障害児たちが語りはじめるとき』、『認知症を生きるということ―治療とケアの最前線』、『脳障害を生きる人びと―脳治療の最前線』(いずれも草思社)、『占領は終わっていない―核・基地・冤罪そして人間』(緑風出版)、『被爆者が語り始めるまで』、『奇跡の人びと―脳障害を乗り越えて』(共に新潮文庫)、『「被爆二世」を生きる』(中公新書ラクレ)、共著に『スペイン市民戦争とアジア――遥かなる自由と理想のために』(九州大学出版会)などがある。
【目次抜粋】
第1章 20分でざっくり理解する「5G」のこと
第2章 ダイバーシティの実現と地方創生の可能性
第3章 人びとの暮らしと社会を変えるスマートシティ
第4章 「自動運転技術」の進展が期待される理由
第5章 ローカル5Gが持つ様々なメリットと可能性
第6章 革新し続けるエンターテインメントの世界
第7章 利便性と引き換えに直面するリスクとその管理
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5Gについて分かりやすく書かれていた。5Gで何ができるのかが、各分野について説明されており、また今どのようなソリューションが出てきているかが分かる。
Posted by ブクログ
自分の仕事で一番関係するのはエンタメの世界。5Gは確実に業界を根底から変える。その時我々はどうする?
eスポーツやHADOのことにも触れているが、この先の未来、全く想像もつかないようなエンタメが発明されていくと思うと、本当に身が引き締まる気持ちだ。
テクノロジーの進化を普通に考えていくと、エンタメはほとんどがメタバース世界になり、まさに「サマーウォーズ」や「竜とそばかすの姫」のような世界になっていくのだろう。
人々はほとんどの時間をメタバース世界で過ごすだろうし、その中でエンタメは消費されていく。
リアルでは成すことが出来ないエンタメの表現が、メタバース内では惜しげもなく披露されていくだろう。
そうなると逆にリアルはどういう価値を提供していくのだろうか。
そういう意味で、リアルとメタバース世界を繋ぐ役割として、「5G」は非常に重要なインフラとなる訳だ。
思い返せば、これだけ動画配信が発展したのも、3Gから4Gに移行してから。
そして2030年までに5Gがどういう世界を作り上げるのか。
3G時代には成し得なかった動画配信が4Gでサクサク見られるようになって爆発したように、普通に考えても、5Gがカンブリア爆発の如く様々な社会変化の引鉄(ひきがね)になるだろう。
エンタメの世界も当然に大変化する。
自動運転も、スマートシティも、何なら人体に埋め込んだチップ間のテレパシー的なものも簡単に出来るようになっているかもしれない。
本当にそれらが、わずか数年後に実現する世界なのだ。
人間の基本的な構造は、数万年間進化していない。
それにも関わらず、社会だけはテクノロジーによって大きく急速に変化していく。
確かに急速な変化による副作用も指摘されているのは事実だ。
5Gの世界では、便利になっていく反面、セキュリティのリスクが益々高まっていく。
しかしながら、これらについて「それではスマホ使わない」とか「5Gは必要ない」ということにはならないだろうと思う。
新テクノロジーを使う上で課題は確かに様々あるが、それらを上回る恩恵がある以上、やはり前に向かって進んでいくしかなさそうだ。
つまり、一度進化したテクノロジーは不可逆で、先祖返りすることはないのである。
新テクノロジーで課題があるのであれば、その課題を解決する新新テクノロジーを開発するしかない。
人類はそうやって過去の課題を乗り越えてきたのだ。
人類は未曾有の大変革の時代に突入している。
その先の未来社会は一体どうなるのだろうか。
私自身がその世界にワクワク感を持って期待しているという面がある。
確かに不安がない訳ではない。
しかし人類は必ず良い方向に向かうはずだ。
根拠はないが、そういう気持ちで未来社会を夢想したいと思っている。
(2023/3/23)