竹田美文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020年2月、COVID-19がまさにパンデミックともいうべき勢いで拡がり、社会は混迷を極めている。
ある意味、とてもタイムリーなタイミングで発刊された本書は伝染病と人類の関係性、根絶への闘争の歴史を時系列や地図上で可視化しながら紹介している。
コレラの感染経路調査を始めとして、疫学の発展を学ぶこともできる。知識がないところから試行錯誤し、その正体を突き止めていく過程は人類の進化史そのものだ。
SARSの章は、2020年春現在はいろいろと考えさせられてしまう。ここで描かれているような誤解と混乱は今、まさに眼前で繰り広げられているように思えるし、いつ収束するとも知れない。収束したと思ったらど -
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスのパンデミックが収まる気配のない中、タイムリーな一冊。
人類が過去に経験してきた伝染病。
克服したものばかりだろう、と思って読みはじめましたが、完全に根絶したのは天然痘が唯一ということに戦慄。現代日本で暮らしていることの幸せを噛みしめます。
これから先、新型コロナだけでなく多くの伝染病が現れることでしょうが、自分にできることはシンプルなことなんだなぁ、と感じ入りますね。
日々清潔に、健康に過ごすことを心がける。これが初歩の初歩で、一番大事なことです。小さなことの積み重ねが、自分自身の生命を守ることに繋がっていく。
そうして少しでも感染の範囲を広げないようにしているうちに