塚本潔のレビュー一覧
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出てすぐ読んで驚いた一冊。
ちょうど壊れかけの東芝のノートPCがあったので液晶パネルを見てみたらサムソンだった。
最近になって韓国脅威論が声高に叫ばれるようになってきたけど、
この本を読んで以来、韓国企業、特にサムソンの動向には注視していたので「何を今更」ってカンジ。
米国での特許出願件数で言うと、サムソンがソニーを抜いて9位になったのが05年でしたが、あっという間に日本の全ての企業を抜いて、今やIBMに次ぐ2位。。。日本は3位のキヤノンが最高。
フラッシュメモリ。液晶パネル。ケータイ電話。高速通信網。
02年に出たこの本で扱われているジャンルのほとんどで、8年後の日本が韓国に抜かれてい -
Posted by ブクログ
書かれた2001年から2009年の現在まで自動車業界では、大変遷がおこった。本書をトヨタやホンダの経営イシューとしたケースのネタ本として面白い。
2001年後の大きな流れとしては、�環境に対するグローバルなうねりが重厚長大型のいわゆるアメリカ車を市場の王者から蹴落とした。(この流れにビッグ3の経営層がついてこれず、GMの倒産に至った)�中国・インドなど自動車産業の新興国が市場の大きさをレバレッジにして著しく伸長した。
その後の日本メーカー御三家を2008年度の決算で比較すると、
ニッサンがゴーンの手腕によるところが大きいが、軌道修正に成功し、ある程度の規模での事業継続を図ることには成功し -
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[ 内容 ]
二〇〇一年九月の中間連結決算で、過去最高益を達成したトヨタとホンダ。
ドコモ、ソニーの“失速”という状況の下、日本を真の意味で牽引する企業は、もはやこの二社をおいて存在しない。
本書はトヨタ・張、ホンダ・吉野の両社長のインタビューをはじめ、製造、販売の現場、そして米国、欧州の現地工場への徹底した取材を通して、両社の強さの秘密、知られざる苦悩、そしてライバルに対する思いなどを浮き彫りにする。
[ 目次 ]
第1章 ヴィッツとフィット
第2章 「攻め」のホンダと「守り」のトヨタ
第3章 「品質」のトヨタ、「コスト」のホンダ
第4章 カムリとアコード―米国での戦い
第5章 トヨタとホ -
Posted by ブクログ
自動車会社の部品と関連のある業界に身を置いているので、将来の自動車像についはビジネスの存続にもかかわることでもあり、非常に興味があります。巷に出回っている多くの情報を総合すると、近い将来(20年以内)はまだハイブリッドがエコカーの中では主流で、電気自動車は脇役のようです。
しかし日本メーカ(日差、三菱)は、ハイブリッドで遅れた分を電気自動車で取り返すべく、戦略的に導入することを考えているようです。特に日産の取り組みは注目すべきで、米国政府及び欧州開発銀行からの低利融資も決定していて、それによる工場建設も進んでいるようです。今後のルノー日産の動きには目が離せないと思いました。
以下は気に -
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国内の自動車メーカーで、外資に食われていないのはすでにトヨタとホンダの2社のみになってしまった。
企業の規模こそ大きな違いがあるが、この2社は、方向性は異なるものの、企業理念がしっかりしていてぶれがない。そういうところが、外圧を寄せ付けない理由になるのだろう。本書が刊行されてからすでに年月が経っているので、両者の距離はさらに縮まっていると思う。
トヨタはシェア重視、営業的実験によって実車の品質は常にハイクラス。製造段階でのチェックはたくさんの部門を置いて厳密に厳密を重ねる。経営は常に危機意識を持ち続けている。
一方のホンダは販売台数重視、夢を追って独自路線を歩むことを身上としている -
Posted by ブクログ
大学時代、「理系学生のためのビジネス基礎講座」を開催してた。
その時の講師で、「師匠」と仰いだ中嶋さんが当時推薦してくれた本のリストがある。
それがたまたま「本を読もう」と思い始めたタイミングで出てきた。
で、「時間かかるかもだけどいつか全部読んでやる本リスト」に入れてある。
<本の紹介>
1997年、高度経済成長の真っ直中にあった韓国は、ウォンの急落をきっかけに国家破綻寸前の通貨危機に見舞われ、IMF(国際通貨基金)の支援を仰ぐ事態に陥った。あれから五年、韓国は携帯電話や自動車、プラズマテレビといった国家的な戦略製品をきっかけに奇跡的なV字回復を成し遂げていた―本書は、ヒュンダイ自動車、