スティーヴン・ジョンソンのレビュー一覧

  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    河出文庫さんのフェアでブックカバー目当てで購入した本。予想以上にミステリーで楽しかった!終始眉間に皺寄せて読んだし(笑)最後のスノーとホワイトヘッドとの友情は胸熱。エピローグでは作者の考え方にゾクゾクした。すごい本だわ。

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    2022年04月24日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    コレラの感染源を突き止め、科学的データとしてまとめた感染地図。
    コレラが1845年に大流行するまでの、ロンドンの都市として成長した理由、当時の下水システムや底辺層の暮らしぶり、菌の側からの生存戦略や遺伝的システムまで、ミクロにもマクロにも取り上げていて、ブロードストリートの悲劇が起きたのが都市成長した末に必然的で、社会学的生物学的背景から、そして人類の発見の端緒に繋がったことが、とてもよくわかり、そしてスノーが何を考え、どのような根拠に基づいて感染源を突き止めていくか、感心しながら面白く、犯人を追い詰めるドキュメンタリーとしてあっという間に読めた。信仰の強さと感染は別物だと信じる。瘴気説。居住

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    2020年10月20日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    150年前にロンドンの一画で起きたコレラ感染について、具体的な事実を追い、原因を突き止めた二人の人間のドキュメンタリー。少数の人間であっても、地道で真摯な行動によって多くの人間を救いうることを示してくれた。当たり前のように生活している都市基盤も、こういう地道で大胆な積み重ねによって成り立ってるのだと知れた。

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    2020年08月02日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    これは面白い!
    疫学、科学、社会学、歴史学、どこにカテゴライズすればいいのかわからないけど、知的好奇心を掻き立てられるというのはこういうことか!と思う。
    面白い!!

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    2020年07月13日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    新型肺炎のニュースが世間を騒がせているもののこれを読むと、新型肺炎は予防策も分かるし、現代日本は医学や公衆衛生もしっかりしてるから、まだましだと思えてくる……。1850年代のロンドンはなかなかの魔境でした……

    汚い話になりますが、当時のロンドンは水洗トイレが設置され始めていたそうですが、それは特に下水処理されることもなく、排水されていたそう。その水の行き着く先には汚泥のような汚水溜めが……そして本の中でも散々言及されますが、当時のロンドンの川や下水管からの悪臭もひどかったそうです。最初の記述だけで、今の日本に生まれて良かったと心底思います。

    そんな衛生状況の中、ロンドンの都市のある一画で起

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    2020年02月18日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    ネタバレ

    ミステリかSFと思って題名買いしたら、19世紀ロンドンのコレラ感染を描いたノンフィクションだった。
    物語的にも読ませるし、「沈黙の春」のように授業の教材にも良い本じゃないかな

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    2018年02月03日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    出ました!2018年初の星5コ本!コレラ感染がまだ解明されていなかったヴィクトリア時代、一晩やら数日やらでバタバタと家族や通りの人々が死んでいく恐怖。何が媒体となっているのかわからない見えない敵に、1人の男が立ち向かう。…いやもうこれだけで映画に出来る!ではありませんか。ロンドンの地図に、感染した死者の数を書き込んでいく図が思い浮かびます。

    歴史資料や医療知識科学知識、現代のビッグデータとの比較など、著者が読み込み分析した科学としてのデータの膨大さもさることながら、物語として充分にダイナミックでスリリング。
    感染症、都市化、温暖化、テロなどにも言及。
    でも、悲観じゃない。
    いやー面白かった。

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    2018年01月11日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    はじめに、にあるように、本書には、致死的な細菌と、超成長する都市、そして天賦の才をもった2人の男という四つの主役が登場する。
    舞台となるのは、1854年8月末から一週間のロンドンはブロードストリート、このエリアをコレラが襲う。と言っても、コレラ菌が発見される30年も前のことであり、原因も治療法も分からない中、人がバタバタと死んでいく。
     原因を探り当てていく過程は大変スリリングであり、特に井戸水のポンプを外させる場面などドラマチックで、読み応え抜群である。

     
     ところでということになるが、主役の一人、ジョン・スノーは、1854年以前においてもコレラ禍の被害について様々な調査分析、考察を行っ

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    2020年07月20日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    仲野徹さんの帯を見て購入。面白かった。
    疫学の走りといっていいんだろうな。病原菌がまだ検鏡で理解できなかった時代に、丹念な調査で病原を特定、解明し、被害を抑えていく。
    8割おじさんが欧州時代に、疫学が何万人もの命を左右するものだと教えられたとテレビでみたけど、こういう歴史の上に学問があることを感じて、ちょっと感激した。

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    2020年04月27日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    ところどころ同意できなかったり、よくわからない部分もあったけど、だいたいは面白かった。医学、疫学プラス社会学の勝利。都市論。現在のソーホーを歩いて過去を想像する最後のくだりも好き。

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    2018年03月03日
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体

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    これまた時代の雰囲気の読書ということで。

    19世紀なかばヴィクトリア時代のロンドン。人類はまだ細菌の存在を発見できておらずコレラの原因も「瘴気」であると考えられていた。そんな中、科学的アプローチでもってコレラの感染経路を突き止めた「疫学の父」ジョン・スノーを中心としたノンフィクション。

    スノーは自らの飲料水媒介説が世間に広く受け容れられるのを見届けずに亡くなったのだが、彼の説は再評価されて今でもちょっとした有名人である。本書の売りは、当時の原資料を渉猟して、スノーの仕事を可能にした他の人々の貢献ー 地域の人脈を駆使して感染状況をトレースした副牧師、死亡統計を整備した官僚 ーを明らかにして群

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    2020年05月30日