刑部芳則のレビュー一覧

  • 古関裕而―流行作曲家と激動の昭和

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    朝ドラで話題の作曲家の評伝。
    著者は若手の日本近代史の研究者で、専門は軍服を中心とした洋装の歴史との由。
    昭和の生まれとはいえ、この年代の人で古関メロディのファンだったという人は珍しいのではないか?
    随所に、古関への愛があふれている♥のだ。
    あ、でも、全体としては割とあっさり味。
    それぞれのエピソードをもっと詳しく知りたいな、と思うところは多々ある。
    ドラマは「紺碧の空」の成功を描いたところ。
    それでヒット曲を連発できるようになったかといえば…まだまだ先は長いらしいことが、本書で「予習」できてしまった。

    古関の生涯を、作った曲とともの、丁寧に跡付けている。
    日中戦争下の時局に絡む歌謡曲や、戦

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    2020年05月27日
  • 公家たちの幕末維新 ペリー来航から華族誕生へ

    Posted by ブクログ

     江戸時代の幕引きから明治にかけての激動の中、京の公家の動きと視点から捉えなおす異色の一冊である。個々の事象について、非常に細かく調べられたものになっている。これだけでも大きな研究の成果と言えるだろう。
     室町時代後期から戦国時代にかけて窮乏を極めた公家は、江戸時代の秩序の中でひとつの安定をみて、それから200年以上もその状況を享受してきた。政治的な力を失った存在として記述されてきたものである。ところが、幕末の混乱期に至って、その存在が大きく表に出てきた。このことをどのように理解すればよいのか、それまでの経緯とのギャップ・落差が大きすぎて、感覚としてなかなか認識できないものではないだろうか。

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    2018年09月21日