田村和大のレビュー一覧

  • 修羅の国の子供たち

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    現役の弁護士が描く裏社会と、昭和、平成、令和にかけてそこに育った子供達を主人公にした骨太の小説。説教くささがなくすらすら読めるし、虐待されて育った子たちが復讐の為に心を同じくして辿り着く様に胸が痛んだ。

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    2024年12月17日
  • 修羅の国の子供たち

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    サクサク読めて面白かった
    少年時代は読んでいて可哀想でしたが、
    だんだん成長するに連れて力をつけて復讐していく所が爽快でした
    悲しい所もありました
    自分の身の回りにはこういった環境がないですが、現実にはあるのかと思うと少しつらくなりました

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    2024年11月16日
  • 修羅の国の子供たち

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    武骨な文章だが、テンポが早い。昭和、平成、令和と描かれるヤクザと、その子供たち。彼らが描くのは血に塗れたドラマである。
    「俺にはヤクザの知り合いがいるんだぞ」と吐き出す輩がいるが、彼らが安易に口に出していいほど裏社会の人間は便利ではない。繋がりを持つ人間はとことん利用され、後腐れが残ろうものなら骨の髄までしゃぶり尽くして捨てられる。この事は肝に銘じておきたい。彼らと血縁があるということは決して幸せにはなれない事と同意義なのだ。

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    2024年10月31日
  • 筋読み

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    ネタバレ

    最初に謎が示され話が展開していくが、読みすすめるのがなぜか苦痛だった。うんちくが多すぎるせいかもしれない。最後のトリックは面白いと思った。

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    2022年01月07日
  • 筋読み

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    ストーリやプロットは悪くないのだが、何か詰め込み過ぎ、早く展開させ過ぎ、で色々な描写の丁寧さが足りない印象。勿体ない。スジヨミの飯綱主任警部補というキャラクタは面白いので、次作の「操る男」も読んでみたい。

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    2021年08月21日
  • 筋読み

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    う〜ん。
    珍しく「ウーン」と思った。

    二つの事件が交錯していくんだけど、全ての解明が当事者の会話で分かってしまって、それを主人公刑事が聞いて事件解決。謀略自白といってもそれはないでしょう…。「ヨミヅナ」なのに…

    人間兵器だのクローンだのアメリカ式スタンガンだの…結構面白い所あったのに私には引っかかる所がありすぎました。

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    2021年03月26日
  • 筋読み

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    第16回「このミステリーがすごい」大賞優秀賞を受賞した本作は、ある女性殺しの犯人ということで出頭したところから物語はスタートし、捜査一課の刑事 飯綱が一旦は、捜査から外されるが、別件の略式誘拐事件の捜査をしているうちに女性殺しの事件との関連性が出てきて、犯人として出頭した男と略式誘拐された男のDNAが一致するという奇妙な接点が出てきて、クローン問題まで絡んだ壮大な展開の末、真相が全て明らかにされていくという展開ですが、若干詰め込みすぎな感があり、事件の背景のディテールが浅い感じになってしまったのが残念でしたが、スピーディーな展開で楽しめる作品でした!

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    2019年06月30日
  • 筋読み

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    女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入り―。

    前半は快調によく読ませたのだが、後半は訳が分からず。

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    2019年06月22日
  • 筋読み

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    女性モデル殺害の容疑で山下という男が出頭して来た。現場で採取された遺留物のDNA型が山下のものと一致したため、起訴間違いなしですと目された。

    しかし、捜査一課の飯綱刑事だけは異を唱えた。

    そして、同じ頃、少年が車にひかれ、直後、拉致される事件が発生する。
    飯綱刑事が、少年を探し出し、無事保護したものの、なんと山下容疑者のDNA型と少年のDNA型が一致したという。なぜ?

    二転三転するストーリーに、ハラハラドキドキする展開。
    読み応えはありますが、最後の謎解きは、やや複雑すぎる感じがしました。
    もう少し、シンプルでもよかったかも...

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    2019年03月14日
  • 筋読み

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    渾沌としすぎて、ようやくエンジンかかってきたと思ったら、トホホの展開でめちゃめちゃがっかり。
    クローンでひっぱりすぎでしょ。

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    2018年12月25日
  • 筋読み

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    第16回このミス優秀賞受賞作。
    もちろん、著者初読み。
    同時受賞に「感染領域」があり、なかなかトリッキーで新しい視点で楽しめたので、この作品も読んでみることに。
    主人公は警視庁捜査一課の飯綱。主任でもある飯綱の別名は「スジヅナ」。事件の筋読みを得意とする、今までの警察小説にはいないタイプ。
    よって、警察小説にも拘わらず、探偵小説のような展開になっている。
    女性を殺害した疑いで逮捕された男性と、交通事故の被害者と思われる少年のDNA型が一致した。DNA型が一致する確率は4兆7億分の1。これは何を意味するのか?2つの事件はどうつながるのか?が大筋。
    法学部出身。NHKに勤務経験もあり、現在は弁護士

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    2018年08月09日
  • 筋読み

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    著者は新卒でNHKに入って半年で辞めて3年の浪人の果てに弁護士になってから小説を書いた人。
    最後までだれることなく一気に読める。

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    2018年07月31日
  • 筋読み

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    ごちゃごちゃ系
    読者をびっくりさせたいとか考えるとこうなるしかないのかなぁ

    ある刑事の目線で描かれる

    まず一件の殺人が発生、すぐに犯人が出頭
    だが何かおかしい、本当の犯人なら分かっているはずの事が当初分かっていなかったり
    しかし、DNA鑑定でも犯人と判定され、最終的には辻褄があった事もあり、更に勾留期間も切れそうという事で、多少の違和感には目をつぶって起訴

    主人公となる刑事はその状況に異を唱え、所轄に一時異動?応援みたいな形で所轄に
    所轄では、ある交通事故を担当するが、ただの交通事故ではない感じ
    車から降りて逃げた少年が対向車にはねられ、その後、その車に再度押し込められてどこかに行ってし

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    2018年06月17日
  • 筋読み

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    女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入りー。

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    2018年06月10日
  • 筋読み

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    DNAやクローン技術を使われた犯罪はこれから増えるのかな…と思ってしまったが、難しい。説明されても??が残るので、楽しさ半減なのか…

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    2018年05月03日
  • 筋読み

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    ネタバレ

    とある殺人事件の容疑者男性と、別の事件(事故?)で保護された少年のDNAが一致するという、確率的にありえない事案には興味津々。

    この状況とDNA、クローン技術といった先進的な題材に対して、主人公の飯綱が「筋読み」など古典的な(?)手法を用いていかに事件に切り込んで行くのか? という内容を(タイトルが「筋読み」ということもあって)勝手に期待してしまったのですが……

    想像していたほど、飯綱の筋読みが事件の突破口になったように思えませんでした。最後の最後で「ヨミヅナ」と呼ばれるだけの筋読みを見せるわけですが、本作は黒幕的存在よりも、一致するはずのない二人のDNAがなぜ一致したか、という点が最も興

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    2018年02月21日
  • 筋読み

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    田村和大『筋読み』宝島社文庫。

    第16回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作品『自白採取』を改題、加筆修正。本格派警察小説のようなタイトルとは裏腹にハイテク、バイオSFのような中途半端な警察小説であったことに愕然。

    女性モデル殺害の疑いで逮捕された山下という男と車に轢かれて連れ去られた少年のDNAが一致したのは何故かというストーリー。

    ハイテク、バイオで攻めるなら、河合完爾の警察小説のような、ぶっ飛んだストーリーの方が良かったかな。

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    2018年02月14日