くろきすがやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルのイメージに比べれば軽いハードボイルド調で読みやすい、と感じたのは問題の核心に触れる中盤あたりまで。ウイルス、遺伝子、ゲノムとなると到底全部理解もできないが、理解できなくてもスリリングな感じはわかる。寧ろもっと専門的で難解な用語が並ぶくらいがことの重大さをもっと伝えられたのではないかと思うくらいだ。鳥インフルエンザやコロナ禍などウイルス感染の恐怖がわかってきているだけに、もう少し切迫感のある展開が欲しいと思ったのは読み込み不足か、ちょっと軽い登場人物のキャラか。問題解決となるひっくり返し方が今ひとつだったので星は一つマイナス。一気に読んだからまあまあ面白かったとは言える。
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Posted by ブクログ
感染領域の続編!
前作からの引用や因縁があるので未読の方は、先に其方を読むのをお勧めします!
前作がトマトの仕組みやその性分について詳しく語られておりましたが、今回は【米】!
本書を読むと米につい詳しくなれるかと思います。
雑学を身に付けたい人にお勧めです!
前作でトマトと世界の植物危機を救った大学教授の安藤仁は、突如として農林水産省が極秘裏に進める『ラストスタンド』プロジェクトのリーダーに抜擢される!?
しかし、そこにはラストスタンドの呪いと称される関係者の不審死やら、中国政府の暗躍、謎の組織からの圧力など、登場人物もろとも読み手を疑心暗鬼とする罠が張り巡らされていた!
ラ -
Posted by ブクログ
面白かった
第16回「このミステリーがすごい!」優秀賞受賞作品
バイオサスペンスのエンターテイメント作品として楽しめましたが、途中、バイオ系の中身は正直ちんぷんかんぷん(笑)
ちょっと危機感があまりなかったのが残念
ストーリとしては
九州にて、トマトが枯死する病気が流行。過去に問題を起こし、干されている植物学者の安藤と、元恋人の農水省の里中が調査を開始。調べていくと、原因は新種のウイルス。
そんな中、安藤の旧友が変死。旧友の死の真相は?
そして、旧友が研究していた、熟さず腐らないトマト。
その秘密は?
バイオテロ、産業スパイ、ハードボイルド、ちょっと恋愛とエンタテイメント色満載の物語
残 -
Posted by ブクログ
「このミス」大賞優秀賞を受賞した「感染領域」の続編。
前作はトマトを枯らしてしまうウイルスとの闘いだったが、今作では水分が無くても育つ、夢の米「ラストスタンド」を巡る陰謀に主人公の植物病理学者・安藤が巻き込まれる様子が描かれる。
植物病理学者の安藤は、トマトを巡るスレッドウイルス事件後、帝都大学を辞め、新興の星覇大学の新設される生命サイエンス学部の教授になっていた。
そんな安藤にある日、農水省に所属する後輩の里中により、「ラストスタンド」のプロジェクトのリーダーに任命される。
農水省と外務省によるプロジェクトと言うが、チームは中国人女性と謎の日系アメリカ人の男性2名のみ。しかも研究室もラボも間 -
Posted by ブクログ
今の時期に「感染領域」などというタイトルを見ると、COVID19が頭に浮かぶのは止むを得ない。
が、この感染は、植物ウイルスの感染。
トマトが枯死してしまう原因不明の病気が発端。
ちょいちょい、生物学の専門用語が出てくるので、時折混乱をしながらも読み進めたが、面白かった。
生物学の専門用語は、人間のそれともかぶっていて、COVID19の構造などを知識として持っている今だから、自分には読みやすかったのかもしれない。
しかし。。怖い計画だったな。。。
この著書の感想としては不似合いだが。。。
早くCOVID19にも、安藤、モモちゃん、武田さんのような人が出てきて欲しい。。。
自然には勝て