佐々 涼子のレビュー一覧

  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    私は震災をきっかけに石巻に就職し、数年間生活していました。震災から4年後のことでした。私は日和大橋を通りながら見る工場夜景が好きでした。そんな景色に、様々な人の思いが詰まっていることを、この本を読んで今更初めて知りました。
    震災当時を知らない者として、色々な場所に行ったり、人の話を聞いたりしましたが、残念なことに記憶は薄れていきます。また、実際に震災を経験していないので、残念ながら他人事のようにも思っていたのでしょう。
    この本を読んでいる時に、地震が来ました。普段の地震より、恐ろしく、自分事に感じました。幸い被害はありませんでした。もしもの時のために防災グッズを見直しています。
    こうして、震災

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    2025年12月13日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    東日本大震災の津波により壊滅的な被害を受けた日本製紙石巻工場の復興までのノンフィクションです。
    工場を復活させるという社員たちの熱い気持ちが伝わりました。ありがたいことです。
    毎日本を読んでいながら、石巻で紙を造っているということを知りませんでした。
    出版社によって紙へのこだわりがあることを知ったので、本を読むときには、紙の匂い、色、手触りを充分に味わいたいと思います。

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    2025年10月22日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    東日本大震災、被災した日本製紙石巻工場の復興を描いた感動のノンフィクション。決して美談だけでなく、悲しい現実もしっかりと描かれている。
    筆者が早逝した後に読むとなおさらに胸に迫るものがある。本作を書く宿命というか使命を持って生きてきたような。
    後世に語り継ぎたい名ノンフィクション。
    読書好きにはこれまたたまらない内容、縁の下で読書を支える紙の魅力とそのための関係者の努力にも注目。

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    2025年02月10日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    ネタバレ

    いろんな種類の涙が止まらない。
    生の声、生の匂い、生の感覚が否応なく伝わってくる。
    絶望感も見出す希望も感動も絶対に同じようには感じることができるとはとても言えないが、だからこそ今感じているこの感情を忘れてはいけないと思う。
    たくさんの方に読んでほしい。

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    2025年01月08日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    「本はやっぱりめくらなくちゃね」作中の登場人物の台詞が去来する。私も同感だ。本書には東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復活秘話が臨場感とともに書かれている。単なる苦労話に終わらず、被災時の凄惨さと復活に賭ける職人たちの熱い想いに鳥肌が立つ。紙よりも電子で文字を追うことが増えた昨今、改めて紙をめくることの喜びを感じさせてくれる一冊であった。

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    2024年10月10日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    何よりも、「この出来事を本にして、世の中に知らせるのだ」という意志を感じた。

    冒頭70ページの東日本大震災の当事者からの目線だけでも圧巻だった。

    そこから、キレイだけでない話、人間の絶望と希望、紙製品への誇り、プラントへの愛。
    様々な要素がテンポよく混ざり合って駆け抜けていく、レベルの高いノンフィクションであった。

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    2023年11月02日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    メモパットのインスタライブで知った本。b7バルキーという紙。b7は紙を作った人が好きなギターコードでバルキーは嵩高の意味だと言っていた。本当かどうかは知らんけど。紙についての説明も見逃せないノンフィクション。東日本大震災の悲惨さ。製紙工場存続の危機。出版業界との信頼関係。この人たちがいたから紙の本がつながったんだなあ。この作者の別のノンフィクションも読みたくなった。

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    2023年07月20日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    震災の記憶は少しづつ風化してゆく。人間として普通に生活していくためには、忘却も必要なことではあるが、時には、しっかりと向き合い思い出すことも必要である。そんな時に、この本はしっかりと思い出させてくれる良書です。

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    2022年12月23日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    震災当時勤めていた会社が製造業で、同じ様に瓦礫や車が倉庫内に突き刺さり、ご遺体などもあった。まさに共感する場面が続いて、泣きながら読んだ。日本製紙の人々に感動した。

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    2022年04月18日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    東日本大震災で被災した1企業の様を記した本である。東電関連の著書は多々ありTVや映画で放映もされ、私も多少は知り得ている。
    が、今回、日本製紙石巻工場の話は初めて知った。被災者の生の声、世間には届いていない事実等もっともっと伝えていかなければならない。風化させてはいけない。誰もがいつ被災者になるか分からないのだから。
    この本を1人でも多くの方が手に取り、紙をめくり、その感触を忘れずに、そして震災の事を思い出して何かを感じてくれます様に…

    そしてそして、やはり私は紙の本が好き!

    「本はやっぱりめくらなくちゃね…。」

    これからは紙質や色味等にも関心を持って本に接していこう…

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    2022年01月21日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    涙なくしては読めない。

    紙の本が好きなら絶対に読むべき一冊。

    本の紙を作ってくれている方々
    ありがとう。。

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    2021年07月22日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    涙なしでは読めない、良作でした。

    ノンフィクション、震災を扱うもので日本製紙の方々、震災に見舞われた方に対する敬意を感じる丁寧な内容と感じました。
    冒頭からの時系列での出来事は、もう、文字で読むだけでも辛く涙が止まりません。
    決死の避難、生き抜く様子にはなんと言えば良いのか。とにかく多くの人に読んでもらいたいと思いました。
    こんな事があったと知って欲しい(もしかしたら知られてるのかもしれませんが私はこの本で知りました)、教訓を生かして一人でも多くの人が災害で生き抜いて欲しい、救われて欲しいと強く思いました。

    助かった後の困難についても描かれています。
    日本製紙という会社内の出来事だけでなく

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    2021年04月11日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    石巻にある日本製紙の工場の再生に関わる人達の生きざまを丹念に綴った1冊。

    その場にいた人ではないと決してわかりえないし、同じ場所にいても見ていたもの、思っていたことは、ひとりひとり少しずつ違うのだろう。

    同じ本の紙と言っても、出版社によって色味が違う。漫画や文庫本、雑誌、新聞とどれもそれぞれに考えられた紙が使われている。

    どうしても本は紙媒体のほうがいいと思いながら、どこで作られているなんて考えたことがなかった。まさか被災地で作られていたとは。どんな想いで、半年と期限を決めて工場の再建に尽力してきたのか。

    美談だけでは済まされないことが、日々の生活の中で被災した日もそれからの日々にもあ

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    2020年11月23日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復興ドラマ。企業のBCPのあり方、製紙過程、そこで働く者たちの熱き想い...。また、被災地の裏側も丹念に紹介。う~ん、この筆致には脱帽。著者の作品は今後も手に取っていきたい。

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    2020年11月14日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    1日で一気読み、グッとくる熱量を感じる作品だった。半端な企業小説よりもはるかに得るものがある。
    本当に駅伝のように石巻工場の職員たちは紙とともに思いや魂もつないでいる。
    絶体絶命のときこそ本当の責任感やリーダーシップが試されるのかもしれない。
    自分だったら彼らのような行動をとれただろうか。今、プライドを持って仕事と向き合えているだろうか。そんなことが頭に浮かぶ。
    日本の職人魂が存分に感じられる、そしてやっぱり本は紙に限ると思わせてくれる名作。

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    2020年04月24日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    一万円選書の4冊目。
    普段は手に取らないノンフィクションで、しかも東日本大震災の話というところから重たくて読みにくそうと思っていました。
    しかし読み始めると、ノンフィクションだからこそ話の力強さに何度も心動かされ、あっという間に読み終えました。


    今思えば、我々はまるで病気のようだったな。そして、今も心に何かを負っている。


    日本製紙石巻工場の工場長倉田さんの言葉です。
    震災を経験した人にしか分からないものがたくさんあると改めて思いました。
    そして、復興の日々を乗り越えた人にしかない強さがあると思います。
    彼らの強さに感動し、最後は涙が止まりませんでした。

    この本を読めることも当たり前じ

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    2025年10月26日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    ネタバレ

    まだ読んでいる途中ですが、前半の震災直後の様子が読んでいて、堪える。
    震災の経験談を基に映画いていると思いますが、今まで知らなかったことが多く、安易に使いたくないですが、まさに生き地獄のようだったんだと痛感しました。

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    2025年04月27日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    震災・津波の被害状況やその時の人々の様子が、目の前で起こっていることのように描かれています。胸が痛みました。大変な中で日本製紙石巻工場が半年で工場を動かすというお話でした。紙の本のために、こんなに頑張ってくださっているのだとわかって、これまで以上に本を大切にしたいと思いました。

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    2025年02月06日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    ネタバレ

    読んでよかった。
    がんばってがんばってふんばって工場を復活させたという話だけじゃない。
    津波から何日も何週間も経ってから遺体が発見されたお子さんの話、薄笑いを浮かべて金属バットをふるい地震や津波からせっかく無事だった店舗に強盗を働く一般人の話も。
    知れてよかった。

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    2024年11月18日
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

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    以前から読もうとは思っていたが、著者が亡くなったというニュースを見て手に取った。
    辛い、心が痛むような話もあるが、最後は何か心に温かいものが残る気がした。
    電子書籍もいいけど、やっぱり紙の本を読み続けたいと思った。

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    2024年09月19日