紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

814円 (税込)

4pt

「この工場が死んだら、日本の出版は終わる……」絶望的状況から、奇跡の復興を果たした職人たちの知られざる闘い「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」――2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクションが待望の電子書籍化! 解説/池上彰

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紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の津波により壊滅的な被害を受けた日本製紙石巻工場の復興までのノンフィクションです。
    工場を復活させるという社員たちの熱い気持ちが伝わりました。ありがたいことです。
    毎日本を読んでいながら、石巻で紙を造っているということを知りませんでした。
    出版社によって紙へのこだわりがあることを知ったの

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災、被災した日本製紙石巻工場の復興を描いた感動のノンフィクション。決して美談だけでなく、悲しい現実もしっかりと描かれている。
    筆者が早逝した後に読むとなおさらに胸に迫るものがある。本作を書く宿命というか使命を持って生きてきたような。
    後世に語り継ぎたい名ノンフィクション。
    読書好きにはこれ

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    「本はやっぱりめくらなくちゃね」作中の登場人物の台詞が去来する。私も同感だ。本書には東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復活秘話が臨場感とともに書かれている。単なる苦労話に終わらず、被災時の凄惨さと復活に賭ける職人たちの熱い想いに鳥肌が立つ。紙よりも電子で文字を追うことが増えた昨今、改めて紙をめ

    0
    2024年10月10日

    Posted by ブクログ

    何よりも、「この出来事を本にして、世の中に知らせるのだ」という意志を感じた。

    冒頭70ページの東日本大震災の当事者からの目線だけでも圧巻だった。

    そこから、キレイだけでない話、人間の絶望と希望、紙製品への誇り、プラントへの愛。
    様々な要素がテンポよく混ざり合って駆け抜けていく、レベルの高いノンフ

    0
    2023年11月02日

    Posted by ブクログ

    メモパットのインスタライブで知った本。b7バルキーという紙。b7は紙を作った人が好きなギターコードでバルキーは嵩高の意味だと言っていた。本当かどうかは知らんけど。紙についての説明も見逃せないノンフィクション。東日本大震災の悲惨さ。製紙工場存続の危機。出版業界との信頼関係。この人たちがいたから紙の本が

    0
    2023年07月20日

    Posted by ブクログ

    震災の記憶は少しづつ風化してゆく。人間として普通に生活していくためには、忘却も必要なことではあるが、時には、しっかりと向き合い思い出すことも必要である。そんな時に、この本はしっかりと思い出させてくれる良書です。

    0
    2022年12月23日

    Posted by ブクログ

    震災当時勤めていた会社が製造業で、同じ様に瓦礫や車が倉庫内に突き刺さり、ご遺体などもあった。まさに共感する場面が続いて、泣きながら読んだ。日本製紙の人々に感動した。

    0
    2022年04月18日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災で被災した1企業の様を記した本である。東電関連の著書は多々ありTVや映画で放映もされ、私も多少は知り得ている。
    が、今回、日本製紙石巻工場の話は初めて知った。被災者の生の声、世間には届いていない事実等もっともっと伝えていかなければならない。風化させてはいけない。誰もがいつ被災者になるか分

    0
    2022年01月21日

    Posted by ブクログ

    涙なくしては読めない。

    紙の本が好きなら絶対に読むべき一冊。

    本の紙を作ってくれている方々
    ありがとう。。

    0
    2021年07月22日

    Posted by ブクログ

    涙なしでは読めない、良作でした。

    ノンフィクション、震災を扱うもので日本製紙の方々、震災に見舞われた方に対する敬意を感じる丁寧な内容と感じました。
    冒頭からの時系列での出来事は、もう、文字で読むだけでも辛く涙が止まりません。
    決死の避難、生き抜く様子にはなんと言えば良いのか。とにかく多くの人に読ん

    0
    2021年04月11日

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