北出勝也のレビュー一覧
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面白かった。
ビジョントレーニングで意識的に視覚機能を鍛えると、普段あまり使っていない脳の機能を使うことになり、注意力・記憶力・想像力が高まる。動体視力がよくなりスポーツが得意になる。視野が広がり速読できるようになる。そのほか、生活の上で様々なことが今までよりよくできるようになり、やる気が増す。
いいことづくめではないか。
分かりやすく図解されているし、トレーニング方法もたくさん紹介されている。例えば、トランプやかるた、めいろ、キャッチボールなども、視覚からの記憶力や、眼と体の協応力を高めるのに役立つという。
視覚機能の専門家オプトメトリストは、日本では認知度がまだ低いらしい。 -
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学習のみならずボディイメージや運動にも関わるもうひとつの「目力」に文字通り「注目!」である。特別支援教育に関わる人たちは特に、ぜひ。
見え方のトレーニングを受けてはじめて、自分から遊園地の乗り物に「乗ってみたい!」と言い出した子どもがいる。それまでは、怖い怖いと言って嫌がっていたそうだ。
視覚認知の課題を持つ子が多いことは感じていたが、最近になって発達検査時などによく観察していると、なるほど眼球運動が苦手であったり視力はいいのにやたら目を近づける子などが気になるようになってきた。
その中に、見え方の相談やトレーニングを受けることでとても発達のバランスがよくなってくる子がいて、最近は作業療法や言 -
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視覚機能とは、入力(視力・両眼のチームワーク・眼球運動)、情報処理(理解・記憶・操作・空間の認識・イメージする)、出力(見たものに対して適切に体を動かす)の三つの機能をいうそうだ。
いわゆる発達障害に当たる子の中には視覚機能が弱い子がおり、本書の目的は、直接的には視覚機能を強化すること、その結果として間接的には、勉強面や対人関係の問題を緩和していくことだという。
視覚機能・発達障害についての説明も図解で分かりやすく、トレーニングの種類や取り組み方も丁寧に書かれている。欲をいえば、トレーニングの種類やワークシートの量がもう少し多ければ嬉しいが、ビジョン・トレーニングについての入門書として -
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発達障害の子においては、
視覚機能の弱さから、字を読んだり書いたり、
ボール遊びがうまくできず、自信をなくすことも多いそうです。
本書は視覚機能(視力や斜視などではない)について、
具体的なトレーニング方法を紹介し、改善を図るというもので、
これまで、発達障害の本を何冊か読みましたが、
非常に具体的であって、参考になる点が幾つもありました。
また、単純にトレーニングを提案するだけでなく、
その前提として、日本の視覚機能資格者の状況や、
視覚機能の基礎知識、発達障害の子の特性なども
事前に解説があるため、全体を通して、納得感もありました。
手元に置いておいて、参考にさせてもらいながら、
ト -
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目の動きによって血液が脳に流れて集中力が上がる、という話と体験者の話、やる事のメリットが6割以上。具体的なトレーニング法は割と後半に少し書かれている。どこかで見たような感じがする…と思ったら速読本やサイトに載ってる視野を広げるトレーニングやら目の動きやらバラバラに書かれている数字を1から目で追うトレーニング、と言った既出のトレーニングだな…と言った印象。だから、途中に本を読むスピードが上がると書かれている。
個人的には微妙な内容でしたが、集中力トレーニングをやって効果を実感してる人がいるのも事実なので参考になる人は居るのかなと。ただ、トレーニングを集中して出来るならそもそも"集中力