上畠菜緒のレビュー一覧

  • イグアナの花園

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    人との関わりについて様々な方向から描かれていた。
    ふっとその人物の輪郭が浮き上がるような表現が多く、ページをめくる手が進んだ。
    登場人物同士の関わり合いを読んでいると、じんわりと心が温かくなる一冊だった。

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    2025年11月27日
  • イグアナの花園

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    ネタバレ

    動物の声が聞こえることがある美苑。怪我をして保護した蛇と会話ができるようになるが、人間との付き合いは苦手。24になった美苑はだいすきなイグアナのソノとの暮らしを守るため、婚活に挑むことになる。

    表紙のイメージの優しい花園のイメージのまま進んでいくストーリー。つばめちゃんやキキちゃんや田中さんと仲良くなれてから、自分のことを掘り下げていって、やりたいことに挑戦できて安心した。私もソノと同じ気持ちになってた。関係を維持する力については、今自分のことで手一杯になってる自分に重ねて反省。
    コミュ力が高いと思っていたキキちゃんが人間関係のハウツー本を読んでいたと分かっても「無意識にできちゃうって人の感

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    2025年10月25日
  • イグアナの花園

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    爬虫類の言葉がわかる美苑。人間には関心がなくクラスメートの顔も覚えられないし、コミュニケーションもうまくとれない。独特の世界観を持つお話。コミュニケーションの第一歩は相手に興味を持ち観察すること。不器用な美苑が少しずつ世界を広げていく。めっちゃ素敵なお話。

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    2025年09月15日
  • イグアナの花園

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    初読み作家様。疲れた心と体に染みる優しい雰囲気のお話だった。大人にもだけれど、人付き合いに悩む小中学生にも読んで欲しい。
    爬虫類と話せる主人公はすごいけれど、そのすごさを手に入れた分、爬虫類に近づいて、ごちゃごちゃして面倒な人間が、煩わしくなったりしたのだろうか。

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    2025年08月30日
  • イグアナの花園

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    「イグアナ?なんかグロテスクだなあ」が、最初の気持ちでしたが、表紙の絵は、そんな思いを吹き飛ばすように、夢があってとっても素敵!

    主人公の八口美苑さんの小学生から大学院生までの、心の揺れ動きを読んでいると、励ましのエールを贈りたくもあり、共感する部分もありました。

    彼女は、人との距離感をつかむこと、自分の気持ちを言語化することを苦手としていますが、ヘビや、イグアナとは心で会話ができます。

    両親、友達との関係に悩む彼女の心が、最後には明るい方向に向かっていく過程は、読んでいて気持ち良かったです。

    結婚だけに縛られない人間関係への気づき、本当に自分がやりたいことを見つけて、自信を持って生き

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    2025年02月09日
  • イグアナの花園

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    優しさに包まれている。読み終わった感想はこれに尽きる。イグアナのソノと暮らす美苑。
    人と付き合うのが苦手で、人に興味が持てない。ソノとは心を通わせることができるのに。

    美苑が、少しずつ自分の間口を広げていく過程が、じわじわと沁み入るように後から効いてくる。

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    2025年01月01日
  • イグアナの花園

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    選書してもらったうさぎやさんの読み物(ペーパー)に書いてあったオススメ本。

    素敵な愛の物語でした。繋がりは人と人もだけども、動物や植物との繋がりも感じられた。ソノちゃんの愛、凄く届いてちょっと泣きそうになりました。
    美苑はこれからも幸せに生きて欲しい。

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    2024年12月28日
  • イグアナの花園

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    静かなようでにぎやか。寂しいようでわくわくとする本だった。
    内気で風変わりな少女が大人になり、周りの人たちに助けられながら不器用に生きていく様子が良かった。
    読後感が好きだ。

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    2024年12月22日
  • イグアナの花園

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    人付き合いが苦手な少女が小さな生き物たちと心を通わせながら成長していく物語。家族とは何か考えさせられた。自分らしくやりたいことを全力でやるその姿勢に支えられたりする。
    ずっと静かな空気を感じる文章で心地よかった。

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    2024年12月03日
  • イグアナの花園

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    ソノがヒトっぽ過ぎる。オウムの話がいい。お母さんとソノの課題!はいやいやそれまずいでしょ、とは思ったが。

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    2024年11月29日
  • イグアナの花園

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    どこにもなかった物語、素晴らしいです


    みそのを筆頭に、すべての人たちが強烈すぎるし、そらは物語にあまりに自然になじんでる

    小説だからかと思うけど、よく考えれば現実だって大してかわらないのかも


    小説の終わり方は、読み終えれば当然こういう形もあると納得できるし、何より様々な感情が混ざり合って、複雑な表情で読み終えた(気がする)


    久々の他の作品も読みたくなる作家です

    (確実に読むと思う)

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    2024年11月20日
  • イグアナの花園

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    寂しいという気持ちを、肯定的に捉えてみられる気がした 旅立ちを温かく応援してくれる、そんな物語でした
    田中さんのお弁当、いいなー

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    2025年10月18日
  • イグアナの花園

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    植物学者で大学教授の父親と有名な華道家の母を持つ八口美苑が主人公。矢口家は資産家で御屋敷と呼ばれる母屋の他に父が建てたアトリエがある。動物(爬虫類や両生類)とは会話できるが、人とはうまく馴染めない美苑は10歳で父を亡くし、高校生の頃から、母が寄り付かないそのアトリエで、イグアナのソノと共に暮らしている。
    読み始めはやや苦戦。主人公になかなか共感できず、物語の方向も見えにくい。何しろ主人公を含め主要人物の多くが対人コミュニケーションに難がある。他人との距離を取りすぎる主人公と、距離感ゼロの後輩。さらに主人公以上に理解しづらい性格の母親。しかし、美苑は小学校時代から同級生から「変」なりに受け入れら

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    2025年10月10日
  • イグアナの花園

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    初の作家さんの本でしたが、動物の言葉が分かる主人公の設定に興味があって、読んでみた1冊。

    主人公の美苑の小学生から大学院生までの成長ものかたりに感動しました。

    動物好きの人に、是非オススメの作品です!

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    2025年06月22日
  • イグアナの花園

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    話しの設定が、面白しろそうだと思って読み始めたが、読み終わった時には、涙涙でした

    人との接し方は、わからないけど、動物と繋がっている主人公
    少しずつ、人との接し方を学んでゆく彼女は、不器用だけど、とても愛おしかったです
    動物と話せたらいいな…なんなら、植物も

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    2025年05月16日
  • イグアナの花園

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    とても好きなお話でした。
    生き物と話せる女の子の話、というとファンタジーな感じですが、とても自然なことのように思える話の流れ。
    美苑は子どもの頃から人との関わりが苦手で、でも生き物の小さな声を聞くことができる。子ども時代のヘビとのエピソードもすごく良いし、その後長く一緒に暮らすことになるイグアナのソノとの関係性は微笑ましくて、読んでいて心が温かくなります。
    ソノには心を開いていて本当の家族のよう。そんな美苑ですが、生きていく上で人と関わらずに生きていくことはできない。実は彼女の周りには彼女を見守って支えてくれている人がいる。つばめちゃん、キキちゃん、児玉先生、お父さん、母上も。色々あってそのこ

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    2025年03月29日
  • イグアナの花園

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    植物学者の父と華道家の母を持つ美苑(みその)。人とのコミュニケーションが得意ではないが、時々動物の声を聞くことができます。そんな美苑がひとや動物に囲まれて成長していく物語りだったと思います。静かな文章で、ファンタジーでありながらそうではないように自然に感じられる語り口が好印象でした。星4つです。

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    2025年01月10日
  • イグアナの花園

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    ネタバレ

    人とうまく付き合えないが動物の言葉がわかる美苑の成長物語.蛙の言葉を聞き,蛇を助け,父の死の後でイグアナのソラと出会う.美苑とソラの強い絆と母親への複雑な感情,不器用な人々の優しさがあちこちに散りばめられていて,暖かい気持ちになりました.また,後半に入っての婚活大作戦は面白かったです.

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    2024年12月20日
  • イグアナの花園

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    初めての作家さん。
    望外の感銘を受けとれた。主人公美苑の成長譚。
    生物は生と死のはざまの中、自分を含め謎だらけ。
    そこにイグアナや蛇という物言わぬ者の視点や言葉が加わるまずその発想力にまいった。
    登場物の個性がきっちり描かれていて、考えさせられたり、共感したり、応援したりそんな温かさと優しい温もりのある1冊。
    出会えて良かった

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    2024年11月29日
  • しゃもぬまの島

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    死期を悟ったとき、ごく稀に、島に住んでいる誰かを天国に一緒に連れて行ってくれることがあるという不思議な生き物と共生する島。そんなしゃもぬまが何故か島を出て暮らしている主人公のところを訪れることから始まる物語。
    この生き物は死期が迫った者のところのを訪れ天国に導く役目を担っているのかと誤解をしたが、その訪問を受けた者は死ななければならない、あるいは身近な者を身代わりにしなければならないという極めて不穏な存在であった。
    と言ってもホラー作品があまり得意な方ではない私でも怖がらずに読み進めることができる不思議な雰囲気を纏った物語、いや、生き物だったのだが。

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    2024年05月12日