武田俊太郎のレビュー一覧

  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    そもそもトランジスタすら理解してないレベルなのに、なぜだか量子コンピュータがわかった気になった。読みやすく飽きさせない。著者と編集さんの技量がすばらしい。
    たくさんの人に量子コンピュータの可能性を知ってもらえる、良書です。

    0
    2020年11月14日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    わかりやすいです。また、バブルを弾けさせないように課題をあえて隠す人たちが多い中、五章で問題点をフェアに指摘されているところに好感を持ちました。

    0
    2020年09月05日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    現在の量子コンピュータは、ミニチュア版のおもちゃ。
    あらゆる計算が速くなるわけではない。特定の用途はめっぽう強い。最適化問題、素数分解、化学計算など。
    必要な計算の階数が減らせる=規模が大きくなったとき、計算のスピードが速くなくても有利。このような問題は限られている。
    数年では実用化されない。現在の量子コンピュータは、レゴブロックのおもちゃの自動車程度。必要なのはF1のレーシングカー。
    ムーアの法則は限界に近づきつつある。トランジスタのサイズが10ナノメートルレベルになり、原子のサイズ0.1ナノメートルに近づくから。
    コンピュータを1000台つなげても苦手な問題はたくさんある。原理的には解ける

    0
    2024年09月30日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    量子コンピュータを初心者向けにわかりやすく解説した本
    判り易い記述例
    ・4重スリット実験で量子力学の原理を使って「当たり」の隙間を探す方法
     従来:ひとつひとつの隙間に順に電子を発射
     量子力学:波のように4つの隙間を通りぬけると当たりの隙間だけ波が強め合って、どれが当たりの隙間かが1回で判る
    ・量子コンピュータの計算 
     従来:1個1個指示を出して、回路ごとに旗のパターンを切り替えるイメージ
     量子:波全体の形を変化させていき最後の測定で1パターンが選ばれる
    ・グローバーの解法
     従来:暗証番号をみつけるのに、全ての組み合わせ(N回)問い合わせが必要
     量子:すべての候補を同時に調べ、当たり

    0
    2024年08月21日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    量子コンピュータのしくみが概念として理解できた。重ね合わせ状態の波の性質のままの情報を扱い、波の状態のまま干渉させることで求めたい情報ついての波の状態だけを増幅させた後に情報観測することで、多数の可能性の中から求めたい情報を古典的コンピュータよりも少ない計算回数で得られるもので、素因数分解や最適化問題、新物質の働きのシミュレーションなどについて古典的コンピュータをはるかに上回る効率的な計算を行えることが期待されている。
    しかし、まだ数十個程度の量子ビットしか実現できておらず、100万~1億個の量子ビットが必要と言われている実用化にはまだ何度も技術的ブレークスルーが必要になる。

    0
    2023年08月13日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

     日本の量子コンピュータ開発の最前線に立つ著者による一般向け概説本。量子コンピュータと聞くと何やら幾何級数的に計算が速い微小な装置を想像してしまうが、著者は研究者としてのリアリスティックな立場から、量子コンピュータに何が期待できるのか、その開発状況はどのような段階にあるのかについて、そのような先入観を排する手助けをしてくれる。ただ、書題にあるような「本当にわかる」という水準にまで初学者が到達できるかについては、やや疑わしいものがあるのではないかと思う。

     量子コンピュータは複数あるパターンの中から特定の条件に合致するものを抽出する「グローバーの解法」を得意とするが、そこで二重スリット実験の光

    0
    2022年01月23日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    量子コンピュータについて分かり易くまとめた書籍。
    基本概念から理解が浅かったのでこの書籍である程度概念を知れてよかった。

    量子コンピュータは量子の性質を持ったコンピュータ。
    最適化問題、一次関数などで力を発揮する。
    速くなる理由は量子の重なる、波になる性質を計算式に活かして適用するから
    ※これまでのような0,1ではなく重なっている状態で計算する。

    0
    2022年01月21日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    量子コンピュータに関してすべての計算が指数関数的に高速化されるようなイメージを持っていたので、そのようなものではないということが知れてよかった。ただ、グローバーのアルゴリズムにしても、だいぶ単純化して語ってくれているにも関わらず、わかったようなわからないような…という感じでなかなか難しい。量子力学の考え方が腑に落ちていない段階なので、まだ先に進むべき時ではないということだろう。後半、著者の研究についての説明は熱量も高く、この文章を読んで光量子コンピューター研究への道を志す人も出てくるだろうなぁと感じた。がんばってほしいものだ。

    0
    2022年01月16日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    現代コンピュータの仕組み、進歩の状況から解説し、量子力学の概要、量子コンピュータの仕組み、開発の現状をわかりやすく解説。
    ゼロからわかる量子コンピュータ。

    ◯コンピュータとは「数字の計算を何かしらの物理現象に置き換えて解く道具」
    ・現代のコンピュータは電気的なスイッチであるトランジスタのON/OFF
    ・量子コンピュータは量子力学の物理現象「重ね合わせ」を使って解く

    ・トランジスタの1単位のサイズは10nmと、原子サイズ0.1nmに近づき限界

    ◯量子コンピュータで計算が高速化されるものは、今のところ素因数分解、最適化問題等、いくつかの限定的な解法のみ(他は現代のコンピュータと同じ)

    0
    2022年01月23日
  • 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

    Posted by ブクログ

    量子コンピュータを分かりやすい言葉で説明した解説書だが、ビジネス本と異なり、専門の研究者が解説しただけあって、数式などはほとんど出てこないものの、かなり深くて難しい。
    量子コンピュータの計算の仕組みについても、かなり詳しく説明しているが、「波を操って答えを導く」という部分がよく理解できなかった。

    0
    2021年09月25日