杉森玲子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
東北地方や南海トラフで起こったプレート境界型地震と内陸の活断層で起こったプレート内地震(熊本地震、兵庫県南部地震、天正・文禄時代の地震など)、首都圏の地震(大正関東地震、安政江戸地震など)について、地震学と歴史学の研究者がその規模や被害の様子を説明したもの。関東の地下構造は複雑で、地震も地下のいろいろな所で発生するときいていたが、大正の地震はプレート間型で、安政の地震は直下型と知った。関東地方の防災では、直下型を想定することに納得。
過去の地震の発生日や規模を知ることは、長期予測や被害予測など未来を知るために必要だ。ことにプレート境界型は周期的だから、重要であろう。それには史料による評価が必要