指昭博のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
キリスト教の世界では、人は死んだらどこへ行くと考えられている(た)のかを紹介してくれる本。アニメの『フランダースの犬』(一九七五)でネロとパトラッシュが死後すぐに天国に行くのはおかしい、なぜなら最後の審判を経ずに天国に行けるわけがないし、天国に行けるのは人間だけだから、というつかみから始まって、カトリックとプロテスタントでの死生観の違い、しかしそれも、その時代その時代の人間たちが自分達に都合のいいように解釈し、曖昧なまま、死についての考え方が現在でもバラバラなことが、幽霊や悪霊、葬儀、墓、モニュメントといったトピックごとに書かれている。二〇一九年発行の本なので当然エリザベス二世の葬儀について