小峰元のレビュー一覧

  • アルキメデスは手を汚さない

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    東野圭吾さんが作家を目指すきっかけになった本
    そういえばなんとなくプロットが似てたような
    大昔の本だから時代背景違うけどそれでも楽しめた
    そしてなによりタイトルが秀逸
    こういう最後にタイトルの意味がわかる小説好き!

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    2023年10月16日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    今ではあまり使用されない漢字や言い回しが数多く出てきて、調べながらなのでテンポ良く読む事が出来なかった。
    柴本健次郎は、社長なのに感情の起伏が激しく、一方で高校は落ち着いていて頭の回転も早い。どっちが大人なのか、少し違和感を感じる。
    謎解きも、あまりひねりもない。
    タイトルの『アルキメデスは手を汚さない』も最後に解説しているが、このストーリーとの関連性も弱い。
    ストーリーとしては悪くはないが、タイトルから期待してハードルを上げた分、物足りなさを感じる。

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    2023年09月19日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    「アルキメデス」という言葉を残して死んでいった女子高生・美雪。彼女の死の真相を握る級友たちは大人たちの追及を嘲笑うようにかわしていく。クラスメートの弁当に紛れた毒、ある男の失踪、いずれの事件にも柳生という生徒が関わっているようだが・・・。
    昭和47年の学園を舞台に若者の未成熟な友情と世間への反抗を示した青春推理小説。

    1972年の江戸川乱歩賞、高校を舞台に人の死の真相を扱った青春ミステリーの先駆けといえる作品ですね。とはいえその青春は現代とはとても似つかないような内容となっています。解説に「青春悪漢小説」と述べられている通り、この作品に出てくる高校生たちはアウトローで小生意気で大人への敬意を

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    2023年01月16日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    ネタバレ

    関係のなさそうな3つの事件が、アルキメデスの会を中心に繋がってゆく。ミステリとしてはそれほどだったが、当時の高校生たちの〝ヤング悪漢〟ぶり、そして彼らとの世代の壁を感じ戸惑う刑事や教師のおじさん世代との対比がメインで、青春ミステリであることは間違いない。高校生たちのヤングぶりは、現代の高校生と比べても際立っていて、学園闘争などがあった時代だからなのか、とても生き生きとしている。アルキの会の思想は、おそらく現代の若者たちは持ち得ないもので、ゆえに現代では起こらない事件だろう。
    ずっと気になっていた作品を読めてよかった。

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    2022年11月17日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    1973年って、生まれる前やん。

    それくらい前の作品だから、言葉遣いとか、雰囲気とかはどうしても昔感が溢れていて、若干の読みづらさを覚えた。

    しかし、内容としては、こうして復刊{2006年)されるだけあって、読ませる作品であった。

    トリックとか結末は、それほど驚く様なものでは無かったけれど、興味深く読めた。

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    2022年06月01日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    時代背景として全共闘世代の少し下 自分より少し上 その頃の高校生の感性・言葉の質  こんな風な物語の仕上がりになるんだ・・・

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    2021年06月29日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    40年も前に書かれた作品だったとは…。年齢的には、この時代の高校生たちは私にとっては親世代にあたるんだけど、どちらかと言うと教師や刑事寄りに「若いもんの考えることはわからん」という印象(笑)あまり古くささは感じさせず、若者は若者らしかった。

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    2021年05月31日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    女子高生が手術で死亡
    男子高生が毒入り弁当食べ
    青年が行方不明から殺害発覚
    女性が自殺?
    刑事が事件を追う
    タイトルは終盤になるほどという展開も

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    2020年04月28日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    古風だと思う、言葉回しも、考え方も、何もかも。江戸時代終末から昭和にかけて、押さえつけられていた人間のエゴや顕示欲や自己実現欲が溢れ出た気がする。ダムに留められた貯水が、開門されて轟々と流れ出るような、そんな暴力的な溢れ方だと思う。責任の所在は誰にあるのか。そんなことを問いただすかのような題名ではあるが、そんなことは正直どうでもいいし、この小説においても、そこまで鮮明にそこにフォーカスできているわけではない。ミステリーとしても古風。それよりは、それぞれの登場人物の古めかしさそのものが、十分一つのテーマ足り得ると思うが、多分そこは逆に作者にしてはどうでもいいところなのかな。噛み合わなかった。

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    2019年09月01日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    出張の機内で読もうと、成田空港の本屋で買った一冊。

    敢えて慎重に選ばず、タイトルだけ見てさっと選んだ後に、
    昭和48年に書かれた江戸川乱歩賞作品だったことを初めて
    知った。

    普段あまり推理小説やミステリーを読まないワタシは、
    この本が青春推理の先がけであることはもちろん、そも
    そも青春推理というジャンルがあることすら知らなかった。

    というきわめて"うぶ"な読者の感想としては、テンポが
    あって明るいものだね、というところ。テンポはよかった
    けれど、この明るさは、たまにしか推理ものを読まない
    ワタシが推理ものに期待しているものではなかった。

    でも、

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    2018年11月18日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    アルキメデスという言葉だけを残し中絶手術が原因で絶命した女子高生、同級生男子の弁当の毒混入、姉の恋人の失踪とセメント。著者は大正生まれで昭和四十八年出版だけれど古さを感じたのは始めだけですぐに気にならなくなった。ざくざくと進んでいく登場人物達や陰を陰と感じさせない高校生達の浮薄な明るさが小気味良い。

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    2018年10月14日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    名門乱歩賞作品/ 学園ミステリ系/ タイトルでちょっと騙されたとこあるけど、わるくない/ いかんせん古い作品だから高校生も古くさい/ 

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    2018年10月08日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    台詞の1つ1つ、少し芝居がかった言い回しや日照権問題、親の弁当に愛情を感じるか否かの議論など政治というか70年代の主義思想問題とでもいえるような部分に踏み込む描写、など時代をありありと感じた。
    東野圭吾がこの作品に影響を受けたというのは非常に納得。

    大筋、ミステリとして納得できるか、と言われたらうーん、な世界観だった…
    後半、くどくどくどくど、状況確認などの描写が続くのがかったるかった

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    2018年09月29日
  • アルキメデスは手を汚さない

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    本書は1973年(昭和48年)に江戸川乱歩賞を受賞した青春ミステリーの魁となる作品。
    ある高校生の死をきっかけに紐解かれていく同級生たちの思惑。
    当時の高校生たちの感性を織り込みながら、綴られていく物語は、単なるミステリーの枠を超えて、読み応えがある。
    ただ、登場人物のキャラクターがそれほど際立っていないのが、ナチュラルと言えばそうなのだが、もう一つ物足りないように感じた。
    それは、その後のミステリーのキャラクターが立ちすぎているせいであろうか。あるいは、読者の欲張りすぎであろうか。

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    2023年01月05日