平庫ワカのレビュー一覧
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息を止めて読みいってしまう
心地よい疾走感に引っ張られたかと思えば、静かなワンシーンが所々に挟まれて、まるで名作映画を一本観終わったような読後感。何らかのカテゴリーに当てはめるならばロマンシスなのだろうが、二人の関係はもっと複雑な、言葉にするのは難しいもののような気がする。
「壊れちゃった」のでもあり、「壊された」のでもある「マイ・ブロークン・マリコ」。周囲の人間には、ずっとシイノがマリコの面倒を見て守ってあげていたように映っていたかもしれないが、実際にはシイノもマリコと過ごすことで救われていたのだろう。断片的なシイノの回想で仄めかされる彼女の置かれた環境が、そんな風に思わせる。遺骨を「取り返し」てまで一緒にどこかに行 -
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いい漫画だ
おじさんだけど絵が好みなので購入した。
現実的では無いが主人公の行動には何かしらの
羨望を感じさせられる。読み終えた後の余韻が
いい。
女性漫画とあるが性別 年代関係なくお勧めだね。 -
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表情がすごい
登場人物の表情の描き方が絶妙だと思います。
大人のシイちゃんが子どものマリコを抱き締めてる絵が印象的。
最後の手紙は読者の想像におまかせということなんでしょうか。
作者の中ではあの手紙の内容も決めていそう。 -
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映画化おめでとう!!
まりこはシイちゃんに何度も救われたと思います。学生の頃家と学校が自分達の全てです、そのどちらかで問題があるともう片方も崩壊しそうになります。そこをシイちゃんが繋ぎ止めてくれた。カマチョのヤバいやつと思っていても見捨てずそばに居てくれた。それがどんなに支えになっていたか…
自殺とも他殺とも描かれてないですが、自殺だとしても、シイちゃんは自分を責めないでほしい。その年齢まで生きてこられたのはあなたがいたから。まりこに変わってお礼をいいたい。 -
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彼女たちはずっと二人きりだった
シイノがどんなに走ってもわめいても、
マリコは帰ってこない。
そのことを彼女が思い知る旅だったのかも。
安易にシイノを救わず、
ずっとふたりきりにさせてあげた作者にしびれた。 -
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書店で店員さんのPOPに惹かれて購入。
読んでいる間、どうしようもなく心が動いた。
今はもういないマリコの圧倒的な存在感。
マリコに対するシイノの、友であり、母であり、姉であり、王子様である複雑な関係性。
マリコとの距離が近過ぎ、取り憑かれたような行動もするシイノに破滅の未来しか浮かばなく、恐ろしかった。
作者の圧倒的な力量でクライマックスまで一気に持っていかれ、読後感は苦いが爽やか。
まさかマリコを壊す事にこんな救いがあるとは! -
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すげーモン読んじまった。
こんなに人間の感情が生々しく流れ込んでくる漫画読んだの久しぶり。1冊なのに凄い重量感と完成度の高さ。すげーモン読んじまった。
(ただ性犯罪の話が出てくるのでフラッシュバックの可能性などがある方はお気をつけ下さい) -
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めちゃくちゃ良
ツイッターで作者の方が上げられてるのを読んですぐ購入しました!買うのを考えてる方はツイッターの方から1話読んでみるといいと思います!!
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Posted by ブクログ
殺人と自殺、どちらで大事な人を失うほうがより悲惨か。
答えは個人によって違うが、自殺の方がより救いがないという人が多いのでないか。
殺人なら犯人を憎める。事故なら当事者を憎める。だが自殺は、その選択に至るまで追い詰めてしまった、そうせざるえないほど追い詰められていたのに気付かなかった自分を責めるしかない。
この物語はOLシイノとマリコの逃避行であり、短いバカンスの話である。開始時点でマリコは既に故人だ。シイノは親友の骨壺を奪って逃走する。マリコとは中学からの付き合いだが、彼女は父親から肉体的・性的虐待を受け心を病んでしまっていた。
あらすじを説明すると陰惨で救いのない話に思えるがそんなこと -
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どうしようも無い気持ちになった
あまり漫画は買わないのですが
Twitterで宣伝しているのを見て強く惹かれました
もうこれは読んでくれとしか言い様がない
この漫画 ずっと忘れないと思う
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Twitterで見かけて購入しました。
この作品を知れてよかった。
不幸としか言いようのないマリコの“ぶっ壊れた"人生。それでも、痴漢をぶん殴って飛び散るマリコの遺骨はとても美しかった。