寄藤文平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
放射線についての基本的な知識と概念について中学生位でも判り易く説明した本。
あの事件から日本人はヤケに放射線について詳しくなった。
でも、その詳しくなった知識の中には嘘や勘違いも多分に含まれているハズです。
本書は、放射線治療の専門家である著者が「正しく基本的な」放射線の知識を纏めて大抵の人に理解できるようにマトめた内容です。
確かに嘘や勘違いの修正には役立ちましたが、本書の内容は「基本的」でもあるので、基本的にニュースやインターネットで大抵の人は知っているような内容が殆どです。
そう言った意味では、新しい知識を期待するのでは無くて「おさらい」程度のつもりで読むのが良いかもしれません。 -
Posted by ブクログ
放射線の影響について、イメージ図や例え話をふんだんに使って説明されています。書かれたのが5月10日現在なので、かなり最近の事情まで触れられています。
この本がもっと多くの人に読まれれば、放射線を正しく怖がり、
将来に向けてじっくりと考える人が増えるのではないかと思いました。
叩くのも大事ですが、何も進まないし、なんだか満足した気になっちゃいますしね。
あとがきを読んでいて、
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日本人男性の6割近くが、生涯に一つ以上のがんになります。しかし、私はがんになった患者さんは「格上の人間」だと思っています。今や、がんの半分以上は完治しますから、「不治の病」ではありません。しかし、いまだに「 -
Posted by ブクログ
中学2年の時に、同級生のちょっとした発言から引きこもりになり、自室にこもった俊治。それから14年たち、まもなく25歳を迎えようとしている時、引きこもりを解消するという団体から、クリスという若い女性が派遣されてきた。クリスと交流しながら、少しずつ部屋から出る方法を模索する。
タイトルが何らかの暗喩みたいなものかと思ったら、タイトルのままという話。14年間引きこもりの男性、その両親、クリスのそれぞれの試行錯誤を描いた話である。
内容的にはそれなりにささやかなハッピーエンドに向かうのであるが、その際にとてつもない事件が起こったりするわけでもなく。日常の一進一退を理解できれば楽しめる作品だ。
一 -
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