楠木健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『仕事ができるとはどういうことか?』自分用まとめ
この本の核心
「仕事ができる」とは、単にスキルが高いことではない。
本当に仕事ができる人とは、
「成果を出し続け、この人じゃないとダメだと思われる人」
であり、その源泉はスキルの総量ではなくセンスにある。
スキルは教えられる。
センスは教えられない。
しかし、
センスは経験・内省・試行錯誤によって自ら錬成していくもの
である。
⸻
1. スキルの時代からセンスの時代へ
これまでは、
* 問題が多い
* 解決策が少ない
世界だった。
だから、
* 知識
* 手法
* フレームワーク
を持っている人に価値があった。
しかし現在は、
* 解決策が溢れている
* 情報も手法も簡単に手に入る
時代になった。
その結果、
「どう解決するか」よりも「何を問題として設定するか」
の価値が高まっている。
問題発見や問題設定はロジックだけではできず、
* 直感
* 違和感
* 嗅覚
といったセンスの領域になる。
⸻
2. センスとは何か
センスとは、
部分ではなく全体を見る力
である。
スキルは部分最適を扱う。
一方でセンスは、
* 全体構造を見る
* 本質を掴む
* 意味のある切り口を見つける
* 人や組織の力学を読む
といった能力として現れる。
分析も同じ。
分析はデータを細かく見ることではなく、
「どこに原因がありそうか」という直感と、データによる検証を往復すること
である。
優秀な人ほど、
* トップダウン(仮説)
* ボトムアップ(分析)
を同時に使う。
⸻
3. 成功する人の共通点
外交官研究で見つかった特徴は、
① 対人感受性が高い
相手の感情や空気を読む力。
② フラットで建設的な人間関係を信じている
人を敵か味方かで見ない。
③ 政治的力学への嗅覚がある
組織や人間関係の裏にある構造を理解できる。
⸻
4. 自分のセンスを見つける
多くの場合、
才能やセンスは「自分には当たり前すぎて気付けない」
ものである。
だから重要なのは、
* 自分は何が得意か
ではなく、
* 自分はどの土俵で勝負する人なのか
を知ること。
本当にセンスのある人は、
自分のセンスが発揮される領域を理解している人
である。
⸻
5. センスを殺すもの
箇条書き思考
できない人ほど箇条書きが好き。
箇条書きだけでは、
* 因果関係
* 時系列
* 意味
が抜け落ちる。
結果として、
「で、結局何が言いたいの?」
になる。
⸻
ストーリーの欠如
優れたリーダーには必ずストーリーがある。
人は論理だけでは動かない。
未来像や物語に共感して動く。
⸻
アウトサイドイン思考
外部環境を見て、
* どうなるだろう
* 正解はどこだろう
と考え続ける人は動けない。
仕事ができる人は、
「どうなるかわからないけど、自分はこうする」
というインサイドアウトで考える。
⸻
6. センスを磨く方法
好きなことを深掘る
最も再現性が高い方法は、
「好きであること」
好きだから観察する。
好きだから考える。
好きだから続く。
結果として解像度が上がり、センスになる。
⸻
具体と抽象を往復する
経験をそのまま蓄積するだけでは物知りで終わる。
重要なのは、
* 具体的経験
↓
* 抽象化
↓
* 別の場面へ応用
という流れ。
センスの正体は、
具体と抽象を行き来する力
である。
⸻
決める
最も有害なのは、
「それも一理ありますね」
で終わること。
一理あるのは当たり前。
重要なのは、
* 全体を見る
* 優先順位をつける
* 意思決定する
ことである。
⸻
強みは試して見つける
若いうちは自分の強みを誤認していることが多い。
だから、
得意不得意を決めつけず、とにかく試す
ことが必要。
そして、
* ウケた
* ウケなかった
という現実を素直に受け止める。
その繰り返しで、自分の土俵が見えてくる。
一言でまとめると
仕事ができる人とは、部分最適のスキルを超えて、全体を構想し、人と組織を動かすセンスを磨き続けている人である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ楠木成功者について、「ほかの人間とは景色が違って見えている」ということをよく言いますね。これは、その人の独自のフィルターを通したときに、同じものが「違って見える」ということだと思うんですよ。つまり「differently」という副詞であって、本当に「different なものを見てる」んじゃない。古い話ですが、「ボールが止まって見える」と川上哲治は言ったのですが、本当にボールが止まっているわけじゃない。ここでフィルターに相当するのが、その人が持っているストーリーなんだと思うんです。
結局、なんで商売で儲かるかというと、ほかの人が知らないことを知っているとか、できないことができるとか、そういうことですよね。それが戦略の原点ですから。オリックスの宮内義彦さんと話をしてるときに「僕から見ると、オリックスってなんで儲るのかわかりにくい会社ですよね」と言ったら、「お前みたいなヤツにすぐわからないから儲かるんじゃないか」と言われました。ホントにそのとおり。
山口見えないものが見えている。
楠木 これはその人にしか手に入れられないような「特別の秘密情報」というものではないんですね。そういうのを持ってくるのは、だいたい詐欺師。
山口情報とかツールはコモディティですからね。どんどんコモディティ化されていって、しかもいろんなベンダーが「どうぞ見てください」と見えやすいように持ってきて見せてくれるわけですから、そこで差をつけることは難しい。
楠木なんで知らないことを知っているのか、見えないものが見えているのかというと、結局その人が持っているストーリーからして同じものが違って見えるのではないか。自分なりのストーリー上に位置づけることで、個別の要素が独自の意味を持ち始めるということだと思うんですね。AIのような飛び道具感の強いものほどそうですね。先にこっちにストーリーがなければならない。そのストーリーの中のこの部分にAIを入れると、ほかの要素とこうつながって一気にコストが下がって利益が出るというように、全体の文脈の中で初めてAIの効果が出る。AIという要素自体に意味があるわけではなくて、価値をつくっているのは独自のストーリーのほうなんですね。
山口戦略は全部「特殊解」であって、すべてが文脈に依存していて一般的な解はないですからね。逆に言えば、論理を積み重ねていきついた解が他者と同じであれば、それは論理的に正しくても最適解ではない、ということですよね。
楠木だから戦略に限って言うと、一般理論はいつまでたってもできないと言ってもいい。ところが「ベストプラクティス」が好きな人はワンフレーズやキーワードにすぐに飛びつく。飛び道具を欲しがるんですね。需要があれば必ず供給がある。いつの時代でも、人々をそそる「旬の飛び道具」が出てくるという成り行きです。
ちょっと前だと「ビッグデータ」、今だと「AI」とか「IoT」。あと、よくあるのが「なんとか3・0」。
しばらく前にあるメディアから「商社3・0」という特集記事への寄稿を求められたとき、僕は「商社3・0なんてない」というタイトルで書かせてもらったんですよ。そもそも「商社3・0」ってなんなのか。かつての輸入とか輸出とかトランザクション中心だった頃の商社が1・0で、事業投資とそこへの経営参加が中心になった現在の総合商社を2・0と言うならまだわかる。両者の間には質的な違いがありますからね。ところがそれと質的に違う3・0というものには、商社はまだなってないわけで。
楠木
仕事ができる人の思考の軸足はインサイド・アウトです。完全な未来予想はできない。情報は不完全でも、まず自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドみたいなものが見えている。もちろん知らないことはいっぱいあるんだけど、「わからなかったらあとで取りに行けばいいよ」というのがインサイド・アウトの考え方です。
アウトサイド・インの人というのは使わない部品みたいな在庫がめちゃめちゃ溜まっている。インサイド・アウトの人はトヨタ生産システムで、必要な部品を必要なときに取りに行く。ただし完成車のイメージはもうできあがっている。この違いがけっこう大きいと思うんです。 -
Posted by ブクログ
どうしたら仕事ができるようになるのか、ではなく、仕事ができるということの意味を問いかける一冊。
好きな著者お二人の対談とあらば、読まないわけにはいかない。
テーマも面白いし。
スキルは言語化・数値化できるが、センスは言語化・数値化が難しい。
スキルは習得出来るけど、センスは身につけるための定型的・標準的な方法はない。
「役に立つ」はスキルで、「意味がある」はセンス。
…なんてことがお二人の間で軽快に問答されていくのが楽しい。
センスとは具体と抽象の往復運動、ということは
楠木さんが著作「経営センスの論理」でも指摘されていたことで、あらためて納得。
センスがある人をよく視ることが、センスを手っ取り早く錬成する方法でもある。
これからは、スキルを身に付けるより、センスを磨き続けることの方が大事になるんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・仕事ができる。は顧客に価値を与えられる。人に頼りにされる。これはスキルの延長線上にはない。マイナスからゼロへ。ゼロからプラスはセンス。平均点にお金を払う人はいない。
・スキルとセンス。「明らかにプレゼンテーションのスキルがあるにもかかわらず、話がものすごくつまらない人」がいる。「プレゼンテーションの構成や方法は出鱈目なのに話に大いに引き込まれる人」もいる。
・スキルは安心感がある、センスというと人々は不安になる。ただ役に立つ(便利)ことから意味があることにすでに世の中は移行している。
・解決がスキル、問題設定がセンス。環境変化では問題設定が。
・「私は直観派」「私は論理派」っていう分類自体が眉唾物です。どちらもある人とどちらもない人、あっさり言えば「できる人」と「できない人」に二分されるのではないか。
・「個性の時代」とか「多様性の時代」などと言いながら、一方で「スキルが大切です」というのは、一歩引いて見ればけっこう矛盾を含んだ話なんですよね。
・分析、調査は仕事ができない人にとって吸引力がすごい。
・仕事ができる人の共通項として、もちろん仕事は情熱を持ってやるんですけれども、一方で仕事をしている自分を客観視しているというか、「ま、しょせん仕事だよな」という、ちょっと醒めたところがある気がする。 「ワークライフバランス」。仕事ができる人には、仕事人である以前に一人の人間、生活者であるという意識が伝わってくる人が多いように思います。
・センスに序列をつけてる時点でセンスない。
・「常に機嫌よくしていて挨拶を欠かさない」
・偉い人というのは貸しが多い人。仕事ができる人は気前がいい人が多い。
・「スキルとセンス」についても同様のことが言える。言うまでもなく、「部分」を十全に成立させ、機能させるためには「スキル」は必要だ。逆に言えば「スキル」が必ず具体的な個別活動と紐づく以上、「スキルは部分化する宿命」にある、ということだ。したがって、いくら「部分」の機能を向上させたからといって、それで「全体」がうまく成立し、機能するとは限らない。俯瞰的な視野からシステムの弱点をつかみ取り、時流に合わせてシステムを改変していくには「全体」を大きな枠組みとしてそのままに捉える「センス」が不可欠になる。
学びが多すぎて泣きました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「仕事ができる」とはどうゆうことか?
全部教えてくれる。。。
■役に立つのは「スキル」、意味があるのは「センス」
・役に立つスキルは、ユニクロ
・「意味があるかどうか」はユニクロの10倍の価格のデザイナーファッション
・昔は役に立つことが大事だったが、「意味」は人によって違う。
→問題は解決すればするほど、「量」から「質」へシフトする。
■身の置き場所が非常に重要
・努力すれば成功する、は間違っている。
・野球のプロは1軍登録選手300人、陸上だと300位は評価されない。
・戦うフィールドは非常に重要
■仕事ができるかどうか、自己の評価の必要は一切ない
・どうしても自己評価は甘くなる。だいたいが過大評価になる。
・自己を客観視する事は、顧客の立場で自分を見る事。
→仕事ができる人は、常にこの視点が自分の思考や行動に組み込まれている。
■部分最適化・スキルフルな人にならない
・最終成果を見落として、目先の事に目が行ってしまう。
・会社がもっと業績を上げるためにはが、英語・プログラミング・などスキルに目が行ってしまう。
・組織全体をトップからプロキシの考え方で下へ下へとおろしていくのは、洗練されたマネジメント。
★飛行機のCAがカレーとチキンでカレーが切れる。
→多くの人に謝る。→お詫びのスキルを上げる×【部分最適化】
→チキンとカレーの配分比率を変える。そもそも期内職への期待を考えるとカレー1本でいいのでは?
【全体感】
・みんなが部分最適化になってしまうのは、経営能力の問題
・担当者レベルの仕事では、部分最適化が必要だが、経営者は全体を見なければならない。
■センスと意欲
・センスはあるけど意欲はない
→一番リーダーに向いている。楽して勝とうとするので、全員幸せになる。
・センスがあって意欲もある
→対象を支える参謀が向いている。
・センスはないけど意欲はある。
→一番問題。玉砕覚悟の突撃をさせて部下を殺す。
・センスも意欲もない
→きっちり管理して現場をやらせる。
■プロの仕事・TODOのつながり「順序」が恐ろしく凄い。
・箇条書きにして「これを全部やれ」×
・「まずこれだけやろう」〇→やる事の順番がロジックで出来ている。
・単なる優先順位ではなく、どうゆう戦略で順序だてて動くか。
(原田氏のマックの立て直し)
・従来は作り置き→オーダーを受けてから作るスタイルに大きな投資・負担をかけて変更
→全店一斉に切り替え。→そのタイミングで100円マック。→多くの人が「美味しくなったことを実感」
→そこからメニューをヘビーで単価が高いものに変えていく。→カロリー、オイリー、体に悪いと言われながらも一番売れる。
→うまく利益が回りだしたところで不採算店を閉じる→業績が一気に回復。
■戦略とは
・必殺技ではなく、筋が通った独自の戦略ストーリー
・山本昌投手、イチローの方が球が速い。
「速い球を投げるのがプロではなく、速く見える球を投げられるのがプロ」
・配球の組立で50歳まで現役
■競争がある中で、何故成功するか?
・収益の背後にあるストーリー 流れがある。論理でつながっている。
・全てを一度にやるのではなく、「ここだけを徹底的にやる。後はほおっておいていい。ここが何とかなれば、あとは何とかなるから。」
・ストーリーがあるから人がついてくる。数字や目標では人はついてこない。
・ストーリーがある中に、色々な要素が組み込まれる。(同じ情報を取得しても活かし方が変わる)
(DXがいい。ではなく、DXをストーリーのどこに組み込み、どう変わるか)
■話を聞いてもらう行為で、それぞれが意味を形成する。
・パワポを使わずに伝える。(パワポは並列箇条書き思考を促進する)直列が大事。
・パワポはセンスを殺す。
■仕事ができる人の思考はインサイド・アウト
・情報は不完全でも、まずは自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドが見えている。
・知らない事もたくさんあるが、後からとりに行けばいい。
■キャリアプラン
・お笑い芸人がひたすら漫才の練習をする。→分かりやすい努力で陥りやすい。
・お笑い芸人としての戦略を考える。→正解がないが自分自身をどうプロデュースするか。
■人間らしさはデータでは見えない矛盾
・松下幸之助
・妾がずっといて一緒に事業を作ってきた奥さんをないがしろに
・儲けに対する異常な執着
・過去の成功パターンに執着して重要な意思決定が出来ない。
・自分の子供に会社を継がせたくて迷走
■一流の人は自分が小さい
・二流:自分が二流だとわかっている。
・三流:そうゆう意識がない
・一流:評価自体がどうでもいいし、気にしない。人間理解は平面的ではない。
■オープンハウス荒井社長
・「いろいろあるけど要するに」というフレーズで結論がすっと出てくる。
・問題を抽象化、論理化してしまう。
・センスのない人は細かい具体的な話を色々する。一向に本質に至らない。
・「これってこうゆうことじゃないか」→「本質はここだからこうやったら解決する」=「要するに」
・センスの優れた経営者は、日常の仕事の中でこの往復運動を呼吸のようにやっている。
→未知の新しい事象が日々起こっても、ディープラーニングで膨大なストックが支える。「いつか来た道」
★センスがある
=具体と抽象の往復運動を物凄い振れ幅とスピードでやっている。
→優れた人はぶれない・意思決定が速い。
■どこが自分の土俵か
・スキルは色々な所で使えるが、「センス」はその場限り。間違えると空回り
・土俵を見つけるのは場数。だんだんわかってくる。
・自分の強みはこれだ×
・色々な事にトライして、結果を直視。
■上手なインプット
・何を知りたいのか、が分かっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「仕事ができる」とはどうゆうことか?
■役に立つのは「スキル」、意味があるのは「センス」
・役に立つスキルは、ユニクロ
・「意味があるかどうか」はユニクロの10倍の価格のデザイナーファッション
・昔は役に立つことが大事だったが、「意味」は人によって違う。
→問題は解決すればするほど、「量」から「質」へシフトする。
■身の置き場所が非常に重要
・努力すれば成功する、は間違っている。
・野球のプロは1軍登録選手300人、陸上だと300位は評価されない。
・戦うフィールドは非常に重要
■仕事ができるかどうか、自己の評価の必要は一切ない
・どうしても自己評価は甘くなる。だいたいが過大評価になる。
・自己を客観視する事は、顧客の立場で自分を見る事。
→仕事ができる人は、常にこの視点が自分の思考や行動に組み込まれている。
■部分最適化・スキルフルな人にならない
・最終成果を見落として、目先の事に目が行ってしまう。
・会社がもっと業績を上げるためにはが、英語・プログラミング・などスキルに目が行ってしまう。
・組織全体をトップからプロキシの考え方で下へ下へとおろしていくのは、洗練されたマネジメント。
★飛行機のCAがカレーとチキンでカレーが切れる。
→多くの人に謝る。→お詫びのスキルを上げる×【部分最適化】
→チキンとカレーの配分比率を変える。そもそも期内職への期待を考えるとカレー1本でいいのでは?
【全体感】
・みんなが部分最適化になってしまうのは、経営能力の問題
・担当者レベルの仕事では、部分最適化が必要だが、経営者は全体を見なければならない。
■センスと意欲
・センスはあるけど意欲はない
→一番リーダーに向いている。楽して勝とうとするので、全員幸せになる。
・センスがあって意欲もある
→対象を支える参謀が向いている。
・センスはないけど意欲はある。
→一番問題。玉砕覚悟の突撃をさせて部下を殺す。
・センスも意欲もない
→きっちり管理して現場をやらせる。
■プロの仕事・TODOのつながり「順序」が恐ろしく凄い。
・箇条書きにして「これを全部やれ」×
・「まずこれだけやろう」〇→やる事の順番がロジックで出来ている。
・単なる優先順位ではなく、どうゆう戦略で順序だてて動くか。
(原田氏のマックの立て直し)
・従来は作り置き→オーダーを受けてから作るスタイルに大きな投資・負担をかけて変更
→全店一斉に切り替え。→そのタイミングで100円マック。→多くの人が「美味しくなったことを実感」
→そこからメニューをヘビーで単価が高いものに変えていく。→カロリー、オイリー、体に悪いと言われながらも一番売れる。
→うまく利益が回りだしたところで不採算店を閉じる→業績が一気に回復。
■戦略とは
・必殺技ではなく、筋が通った独自の戦略ストーリー
・山本昌投手、イチローの方が球が速い。
「速い球を投げるのがプロではなく、速く見える球を投げられるのがプロ」
・配球の組立で50歳まで現役
■競争がある中で、何故成功するか?
・収益の背後にあるストーリー 流れがある。論理でつながっている。
・全てを一度にやるのではなく、「ここだけを徹底的にやる。後はほおっておいていい。ここが何とかなれば、あとは何とかなるから。」
・ストーリーがあるから人がついてくる。数字や目標では人はついてこない。
・ストーリーがある中に、色々な要素が組み込まれる。(同じ情報を取得しても活かし方が変わる)
(DXがいい。ではなく、DXをストーリーのどこに組み込み、どう変わるか)
■話を聞いてもらう行為で、それぞれが意味を形成する。
・パワポを使わずに伝える。(パワポは並列箇条書き思考を促進する)直列が大事。
・パワポはセンスを殺す。
■仕事ができる人の思考はインサイド・アウト
・情報は不完全でも、まずは自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドが見えている。
・知らない事もたくさんあるが、後からとりに行けばいい。
■キャリアプラン
・お笑い芸人がひたすら漫才の練習をする。→分かりやすい努力で陥りやすい。
・お笑い芸人としての戦略を考える。→正解がないが自分自身をどうプロデュースするか。
■人間らしさはデータでは見えない矛盾
・松下幸之助
・妾がずっといて一緒に事業を作ってきた奥さんをないがしろに
・儲けに対する異常な執着
・過去の成功パターンに執着して重要な意思決定が出来ない。
・自分の子供に会社を継がせたくて迷走
■一流の人は自分が小さい
・二流:自分が二流だとわかっている。
・三流:そうゆう意識がない
・一流:評価自体がどうでもいいし、気にしない。人間理解は平面的ではない。
■オープンハウス荒井社長
・「いろいろあるけど要するに」というフレーズで結論がすっと出てくる。
・問題を抽象化、論理化してしまう。
・センスのない人は細かい具体的な話を色々する。一向に本質に至らない。
・「これってこうゆうことじゃないか」→「本質はここだからこうやったら解決する」=「要するに」
・センスの優れた経営者は、日常の仕事の中でこの往復運動を呼吸のようにやっている。
→未知の新しい事象が日々起こっても、ディープラーニングで膨大なストックが支える。「いつか来た道」
★センスがある
=具体と抽象の往復運動を物凄い振れ幅とスピードでやっている。
→優れた人はぶれない・意思決定が速い。
■どこが自分の土俵か
・スキルは色々な所で使えるが、「センス」はその場限り。間違えると空回り
・土俵を見つけるのは場数。だんだんわかってくる。
・自分の強みはこれだ×
・色々な事にトライして、結果を直視。
■上手なインプット
・何を知りたいのか、が分かっている。 -
Posted by ブクログ
価値基準が役に立つコトから意味あるコトへと変換する中で、問題解決についても、量から質へと転換しつつある。そんな中で、どの問題を解くのか、直観でアタリがつけられるセンスが非常に重要であり、そのセンスの内容を様々な好事例とアンチパターンから読み解く経営書。
センスがない場合は、「作業の誘惑」に負ける。小さなことに気を取られ、最も大きな問題に正面から立ち向かっていないケースなど。逆に、センスある人は、優先順位や取り組む手順が徹底されている。要は時間軸を持って、ストーリーとして戦略を語れるかという点である。
センスの特性としては、センスがあるかないかは客観視しづらいということ。特にセンスがない人はそのことに一生気付かない。また、センスは全方位のものではないので、自分の土俵をわかることもセンスのうち大切。様々な土俵(バッターズボックス)にたち、どこが自分のフィールドかを実感することが大事だ。
逆にセンスを阻害するものとして、偉い地位を維持しようとすることだったり、CEOがChief Executive Tantoshaとして作業に集中して「横串おじさん」になっていたりするとまずい。エリートは、わかりやすい努力をすれば上にいける世界を求めがちで、その弊害がこの社会には残っている。
センスを磨くには、具体と抽象を往復し、抽象レイヤーの思考を鍛えること。後天的に磨ける部分が多い。ただ、努力に逃げてはいけない。島田紳助も練習するなと言ったように、戦略づくりに時間を割くべきだ。尚、センスとは事後性が高く、振り返ればあのときの経験が活きた、というもの。なので、読書のようにすぐに結果が出ない投資であることを念頭に置きたい。最後に、自分はこう思う、が先に来るコトも大切。そこの意思を持ち続けることが重要だ。
その他メモ
・リベラルアーツ、自分の価値基準を自分以外の人にわかりやすく話せる
・Willingness to Pay - Cost = Profit -
Posted by ブクログ
再読だけど、また考えさせられることがあって読んでよかった。
・仕事ができるとは、どちらかというとスキルよりセンスの問題。
・仕事ができない人はTO DOリストで考える(タスクが並列)。できる人は、やるべき順序も含めて考える(物事の因果関係を意識している)
・部分だけではなく全体を見ている。
・具体と抽象を往復しながら両面で考えている。
・けっきょく意思の力。
みたいなことが述べられている。
目的意識の有無なのだろうと理解している。
その事業を通して(所属する組織の取組みを通して)何を実現しようとしているのか、その目的意識を持っている人は、実現に寄与するアクションを考えて実行するし、そうでない人は言われたこととか目の前のTO DOをこなす(具体とか部分に終始する)だけである、ということだと思う。経営者で言っても、社会をどうしたいとか会社をどうしたいとかどんなサービスを手掛けたいなどの意思(と実行力)がある人はできる(具体的な事象から本質を見抜いて効果的な打ち手を導き出せる)人で、そうでない人はできない人ということだと思った。
自分は当然前者でありたいと思っているけど、簡単ではない。
(いきなり他責になってしまうが)所属する組織が自分たちの実現すべきこと、存在意義を定義できていないと思う。だから、所属員は目的意識を持って働いている人はほとんどいない気がするし、いてもバラバラだと思う。(自分たちの実現すべきこと、存在意義を定義できていて、共有できている組織なんて、なかなかないのではないかという気もする。)
自分が組織の存在意義を定義することを引っ張っていければかっこいいけどそんな実力はないし、自分一人だけでも目的意識を持って取り組もうとも思うけどけっきょく楽な方に流されたり挫けたりそもそもなにが目的なのか見出せなくて、いまいち楽しくない。
愚痴みたいになってしまった。
で、本の内容とは離れるけど読んでみて思ったのは、自分は本当は社会に対して何を実現したいとかどんな付加価値を提供したいとかはけっきょくないのではないか。誰かと楽しいことをして、そこそこ感謝とか信頼されたり面白いやつだと思われたいだけだなどうやら、と思った。
そんなふうな発見があったことが、読後の成果でした。
見方によってはとても甘い考えだと思うけど、そんなような欲望を叶えられる働き方を手に入れたい。フリーランスの生き方を模索してみようと思った。 -
Posted by ブクログ
実際に示すことが出来る能力(スキル)と、そうではない能力(センス)という切り口を中心に仕事が出来るとはどういうことかを楠木氏と山口氏が対話している本。お二人と一緒に会話しているような気分になれる良い本
タイトルの仕事が出来るというのはどういうことかというと、「人に頼りにされる」ことなんじゃないかと書かれています。そして、当然ながら職位によってもどういう人が頼りにされるかというのは変わってくるということ。
個人的には、センスはスキルを運用する能力と言い換えられそうかなとおもったりした、結局スキルがないと情報の取得などはできないので、どちらも大事だけど職位が上がるにつれて比重が入れ替わっていくという話なのかなと思ったりした。
また、男のマウンティングは本能で家柄、経歴は変えられないので明示できるスキル開発にマウンティングのためにも勤しみがちというのは面白かった。
銀行の社友の話もなかなか味が有って良かった。色々と思うところがあったのでそれぞれnoteなどで取り上げてみたいところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレセンスとはなにかが分かる。よみやすい。
スキル×センス
役に立つ×意味がある
論理×直観
良し悪し×好き嫌い
すぐに分析×事後性
絶対にうまくいく×ひょっとしたらうまくいくかも
・センスとは具体と抽象の往復運動
・並列箇条書きではなく直列
・起点はセンス。何を知りたいかが一番大切な問い。山の両側からトンネルをほる。
センスは事後性が高い。あとから気づくもの。
黙ってやれという世界にも一定の合理性。
・リベラルアーツとは、自分の価値基準を自分の言葉で説明できること
・P=WTP-C
・横串の前にまずお前が縦串をさせ
タペストリー
横串を通して=関係部門とうまくやっといて
・行き場を失った運動エネルギーが位置エネルギーになっているのではないか -
Posted by ブクログ
情報が溢れている時代において、求められるのは「役に立つ人物」ではなく、「この人にお願いしたい」人材です。本書ではそのメカニズムを「スキルよりセンス」の観点から紐解いている本です。
スキルは代替可能な個別技術のことで、現場では無駄にスキルがある人が逆に使いずらいという現象が起きています。一方で、センスは分野を超えて使える能力であり、事象に固有の「意味」を与える力です。センスというよりは「大局観」のほうがしっくりくるのではないでしょうか。
本書でいう「仕事ができない人」は、無意識に「プロキシに逃げる」という傾向があると指摘されています。本来の目的である「成果」ではなく、分析・調査というテンプレート上の作業をこなす満足してしまうというこの「作業の誘惑」には、私も身に覚えがありどきっとしました。
対して、「仕事ができる人」はトンネルを山の両側から掘るように、ボトムアップの分析とトップダウンの直感を融合させる人です。その筋のいい直感は「自分はどうしたいから」という内側からの意志を起点とする「インサイドアウト」の思考にあります。
このような人材を目指すには、日々の事象を抽象化をする訓練が必要です。知識を溜め込むのではなく、日常の解像度を上げて「要するにどういうことか」という本質のパターンをストックしていくことが大事とのこと。普段本を大量に読む私ですが、読んだら抽象化することを心がけていきたいです。 -
Posted by ブクログ
■ 読み心地:軽快な対話の裏にある「本質」
経営学者とコンサルタント。異なる視点を持つ二人が「仕事ができるとは何か?」をテーマに、縦横無尽に語り合う一冊です。
対談形式なのでスッと頭に入ってきますが、語られている内容は極めて鋭い。現場感へのツッコミどころは多少あるかもしれませんが、それ以上に「思考の型」を整理してくれる恩恵の方が遥かに大きいと感じました。
■ 印象に残った3つのポイント
1. 「すべての行動は利益につながっているか?」
「仕事ができる人」は、コピー取り一つとっても、それが「WTP(顧客が支払いたい価値)を上げるのか」それとも「コストを下げるのか」という全体の樹形図の中で捉えている、という指摘にはハッとさせられました。作業を単なる「点」ではなく、利益構造という「線」で結ぶ意識。これがセンスの正体なのかもしれません。
2. 「チェックリスト」ではなく「シークエンス(順序)」
プロの仕事は、やるべきことを並べた箇条書きではなく、「AがあるからBが生き、結果としてCに繋がる」という時間的な奥行き(ストーリー)があるという点。戦略とは、まさにこの「順序の論理」なのだと痛感しました。
3. 「インサイド・アウト」の意志を持つ
「世の中がどうなるか(予測)」に振り回されるのではなく、「自分はどうしたいか(意志)」を基点に動くこと。面白い人の話には、常にこの「自分はこう思う」という主観が宿っている。予測不能な時代だからこそ、この「自律的な意志」こそが生存戦略になるのだと勇気をもらえます。
■ 読後の変化:読書という「事後性」のジレンマ
本書で特に印象的だったのが「読書の効用は、読んだ後にしかわからない(事後性)」という話です。
「効率的な読書法」を求める人ほど、実はその果実を得られない。四の五の言わずに読み、自分を客観視し続ける。その地道な積み重ねが、いつか「仕事のセンス」として結実する……。そんな読書の本質を突きつけられた気がします。
■ こんな人におすすめ
日々の業務が「こなすだけの作業」になっていると感じる人
「仕事のセンス」を論理的に理解したい人
今のキャリアに、自分なりの「意志」を注入したい人