河合幹雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
●わりと淡々とした記述。さらっと読める。
●佐藤優の獄中記で多少は知っていたので、そこまでの新鮮さはなかったが、刑務官への暴行がかなりあるのにはショックを受けた。
●孤狼の血2で、受刑者がお礼参りで刑務官の家族を襲いに来る描写があり、フィクションにせよ、可能性がゼロではないので難儀だなあと。
●そもそも受刑者は癖がありすぎるし、巧妙なサイコパスも紛れているから、日々接すると精神的な摩耗は相当だろう。
●てっきり過剰収容が問題かと思ったが、意外と逆の結論でビックリ
●死刑制度は維持すべきとは思うが、法務大臣も中々許可を出さないし、いざどんどん執行しだしたら、刑務官の心理的負担もすごいので、中々上 -
Posted by ブクログ
著者の名前でアレっと思ってググったら河合隼雄の息子とWikipediaには書いてある。
人柄は随分違う。息子さんは俗っぽい感じ。文学者に敬愛された父上より庶民寄りの感覚をお持ちの印象。
面白さは実体験を描いた『刑務所の中』(花輪和一)の方が上なのだが、あちこち視察してきた人ならではの情報が興味深い。
例えば在日米軍関係者の受刑者が収容されている横浜刑務所横須賀刑務支所では洋食が提供され、「パンはPascoである」(P37)とか。
飲みに行った刑務官が元受刑者と鉢合わせてトラブルになったが「刑務官の圧勝に終わった」(P141)って、えっケンカしたの?それとも刑務所の外なのに権力で押さえつけたの?