柿埜真吾のレビュー一覧

  • 自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    斎藤幸平氏の「人新世の資本論」への反論本。
    若干論点がずれているように思えるが
    ズバリな箇所も多々ある。
    「人新生の資本論」ではあくまで性善説に基づいた
    新しい定義ではあるが、人類の歴史上、
    とんでもない悪な統治者はたくさんいる。
    そのあたりをがっちり解説。
    夢物語ではなく、徹底したリアリズム。
    しかししかし、人類はいつまで100以上前の経済理論を
    ベースに経済を語るのだろうか。
    経済学者を名乗る方々は新しい理論を構築できないの
    だろうか。

    0
    2023年01月23日
  • 自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

    Posted by ブクログ

    『人新世の資本論』の資本主義側からの批判書として話題になっていたので、読んでみた。特定の著作に対しての批判は古典ならまだしも、現代の新書でこのような形で出版されるのは珍しいのではないだろうか。

    同い年の学者による資本主義vsマルクス主義というバトルでかなり期待したところはあったが、『人新世の〜』に比べると物足りなさを感じた。そもそも『人新世の〜』で語られる脱成長コミュニズムへの批判というより、20世紀的共産主義への批判が大部分を占めており、『人新世〜』の世界観を十分にふまえて批判しているのか怪しい所が多々あった。もちろん脱成長社会のユートピア的な要素、成立条件の甘さなど的を得た批判だと共感した箇所もあるが。『人新世〜』に対する資本主義側からの批判を知りたいのであれば、最終章の第7章のみ読めば十分だろう。

    資本主義側には「データ」という強力な武器がある。そのほとんどは資本主義に有利なものではあるのに、それが本書では十分に活かしきれていない。広い視点で見れば、確かに人類は皆豊かになっている。「平均」の指標は良い方向に向かっている。ただ『人新世〜』の世界は「私たち」それぞれが豊かになる社会を目指しており、大多数の「貧しい者」がその主役である。自由貿易により「価値」的に豊かになること、トリクルダウンにより富が分配されること、増加する自然災害を科学で制圧することが、どのように「私たち」を「豊か」にするのか資本主義の立場から論じることで応答になっていくのではないだろうか。物質的な豊かさを得るには資本主義は必要であったし、これからの必要性を示すだけの武器も十分に揃っているような気がするので新たな批判本にも期待したいところである。

    内容とは関係ないが所々誤字脱字があるのが個人的には気になった。

    0
    2022年02月16日
  • 自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

    Posted by ブクログ

    内容は、伝統的なマルクス主義批判と資本主義の優越性を説いたもので、普遍性がある。これを乗り越える言説はなかなか生まれないと思うが、資本主義批判が絶えることもないのもまた事実。

    0
    2022年01月30日
  • ミルトン・フリードマンの日本経済論

    Posted by ブクログ

    理論の正しさは、その予言するところがどれだけ確認されるかにある。その意味でミルトン・フリードマンは優れた理論家なのだと思う。
    著者が心酔している感じなので、悪い方の姿があまり書かれておらず、本当にないのか、書かれていないだけなのかはわからない。反対の立場の人によるミルトン・フリードマンの本も読んでみたいと思う。

    0
    2020年03月25日