無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「人新世」(人類の経済活動が地球を破壊する時代)というウソがまことしやかに唱えられている。彼らは「脱成長」を唱え、「環境危機の時代を克服するには、資本主義による経済成長を諦めるべきだ」という。この一見、倫理的に思える脱成長論は、じつは社会主義・共産主義の復活を目論むレトリック、仮面である。経済成長を止めて全体のパイを減らし、弱者をよりいっそう貧しくさせる「罠」なのだ。資本主義よりも共産主義のほうが環境破壊を生むことは、かつてのソ連や現代の中国を見れば明らかだろう。また、気象関連災害による死者は経済成長とともに大幅に減少してきた。「人類はかつて自然と調和した素晴らしい生活を送っていたのに、資本主義と経済成長のせいで自然に復讐されている」という物語は、事実に反する。社会主義の大失敗と資本主義が人類を救ってきた歴史、自由な生活と経済成長がコロナ禍と貧困・格差、地球環境問題を解決できることを示した一冊。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
脱成長コミュニズムは誤りだ、という論調をもとに書かれた本。とくに斎藤幸平氏の人新世の資本論に対するアンチテーゼとして書かれている。
私自身、斎藤幸平氏の書籍を読んで、脱成長コミュニズムに魅力を感じていたが、本書を読むことで脱成長コミュニズムのデメリットも感じるようになった。
公平を期すと、双方の議論が噛み合っているのか、重箱の隅を突くような議論になってしまっているかは、私には判断つかなかった。
とはいえ、脱成長コミュニズムの危険性は大いに感じることができた。
今の私の考えとしては、新自由主義はダメだが、共産主義はもっと危険という理解である。
Posted by ブクログ
今日経済的に豊かで、個人が文化的で健康的な日々をおくることができるのは自由経済資本主義による恩恵が非常に大きい。
一方で、社会主義(共産主義)的体制がそういった豊かな社会を形成することは不可能だということは、歴史を見ても現代の独裁国家を見ても明らかである。
なにも斎藤氏は社会主義を標榜している訳でもないと思うが、「脱成長コミュニズム」がユートピアであり、仮に移行できたとしても結局は「気候毛沢東主義」と斎藤氏が非難しているような、全体主義体制へと突き進んでしまうというのは一定理解できた。
そうだとして、現代資本主義が抱える問題に対して「資本主義ほどうまくいっているシステムは歴史上存在しないから」と目を背け、人類はこのまま資本主義を突き進んでいいものなのか?
筆者は、2100年に平均気温が2℃くらい上がったところで経済成長は続くし、現に日本より暑いシンガポールはあんなに経済発展しているでしょ?と言っているが、さらにその100年後も平均気温が上がり続けたとしたら同じことを言ってられるのだろうか?
反資本主義、資本主義礼賛主義の両端に位置するような2冊を続けて読んで思ったのは、資本主義は素晴らしい、だけどベストではないからポスト資本主義を模索しなければならない、ということ。
2冊とも文章が軽快でおもしろく、歴史・経済・政治思想の勉強になった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用