斎藤徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章が堅苦しくて言い回しも構成もやや難しく、誰でも気軽に読める内容ではない。
でも読み進めていくうちに徐々に筆者の言わんとしていることの全容を把握できてくる。
そして、何を考え、何を行動すれば良いのかが具体的に示してくれているので少しずつ、自分の中で沸々と仕事への向き合い方が変わっていくような感覚を覚える。
筆者の経験やメンタル面での話は殆どなく、ほぼ全てが研究結果・事実からなるメソッドなので説得力がある。
中には信じ難い、受け入れ難い研究結果の紹介もある。
現代では労働とは忌み嫌うものであり、代替として賃金を受け取るためのだけのものという考えがまかり通っており、それが正義とすら思えてくるが実際の実験結果はそうではない。
賃金の引き上げは短期的には効果があるが長期的には効果が薄い。
自身の仕事の意味を見出すこと。
ここは受け入れ難いが、結果が結果だけに、そうなのかな?とイデオロギーを見直すきっかけとなった。
この本は一度読んだだけでは薄っぺらい、上辺だけの行動しかできないと思う。
何度も何度も読み直して、体に脳に染み込ませて実践をしていきたい。
一生読み込む本だと思える。 -
Posted by ブクログ
本書は、社会が「工業社会」から「知識社会」へ移行する中で、組織のアップデートが必要であることを説いている。大量生産時代の「科学的管理法」は、物質的な豊かさを実現したが、精神的な充足や創造性が求められる現代においては、もはや適合しない。
こうした背景のもと、本書が提唱する「成功循環モデル」に基づいた3つの観点は、現代組織の生存戦略といえる。
●学習する組織(関係の質): 「何を言っても安全か」という心理的安全性を土台に据えた状態。
●共感する組織(思考の質): 論理を超え、背景にある想いに共感することで集合知を生み出す状態。
●自走する組織(行動の質): 内発的動機に基づき、自ら試行錯誤を繰り返す状態。
このアプローチは、規律と徹底した管理を説く「識学」とは対照的だ。私は本書の考えに強く共感する一方で、旧来のマネジメントが持つ「規律」の有用性も否定はできない。組織のフェーズや目的を冷静に見極め、状況に応じて最適な「組織の在り方」を選択し、醸成していく柔軟な姿勢こそが必要だと感じている。 -
Posted by ブクログ
起業家であり経営学者の著者が理想の組織について自身の経験や知見に基づいて書いた一冊。
時代の変化から解説されている知識社会への変化と幸せ視点でさまざまなパラダイムシフトが起きている今どのように組織を変革していけばを学ぶことができて勉強になりました。
また、学習すること、共感すること、自走することの3つを行う組織を構築するためにメンバーの意識を変えて組織を変えて行くという流れを知ることもできました。
そして、シェアドリーダーシップやオーセンティックリーダーシップ、サーバントリーダーシップの重要性を学ぶことができました。
リーダーは心理的安全性を担保できる組織にしなければならずそのためにメンバーを否定せずに受け入れることや推論のはしごや帰属シグナルなどをうまく使うことや心理的安全性に注意するあまり陥る落とし穴について知ることもでき勉強になりました。
また、仕事の意味と希望を伝えるリーダーになるために自らが考えた意義に喜びを感じさせる主体的なギバーにメンバーを変えて行く必要があることや自律性、有能感、関係性の3つの心理的欲求を満たすことで内発的動機で高のどうさせることなどもリーダーの重要なミッションであることも学ぶことができました。
そんな知識を巻末にある4つのモデルケースと1on1の解説で本書の知識を実践的に腹落ちできたのは好感が持てました。
強いて言えばこの部分は章末にある方がよくもう少し多くてもいいと感じました。
結果は追い求めず本書で解説されていた関係、思考、行動の成功循環モデルを信念を持ってまわして行くことが大切だと感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
近年の「組織づくり」へのトピックや文献が1冊に効率よくまとめられた本…という感じです。
これまで組織論的な書籍をそこまで多く読んできたわけでもないので、
耳慣れない言葉も結構あり、私は何度か読み返す必要がある本だなと感じた。
グーグル社の”心理的安全"は、そうですよね。
(一方で、急な解雇をめぐっては、"心理的安全"って言ったのは何だっけ…という感じもありますが)
私は、そういう意味では恵まれたのだろう。
超大企業で、硬直しセクショナリズムが進んだ企業文化も知り、
一方で、ベンチャーにもかかわらずうまくいっていない会社も知り、
参画先PJで”心理的安全性"の為に努力して効力を発揮しつつあるプロジェクトも知り。
読み進めていく中で「この人の●●という振る舞いは、まさにこの例だな」「魅力的なので取り入れたい」などの場面がちょこちょこありました。
まずは「リーダーは素を見せること。気を遣いすぎて摩耗しすぎないように」が大事だな。できることから、やろう。