秋山具義のレビュー一覧
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センスとは「思いやり」だと思う。
センスとは、生まれつき持っているものではありません。
「センスがいい人」の正体は、思いやりにあふれた人のことです。
僕たちが「あの人センスがいい」とハッと感じる瞬間は、普通の半歩先を呈示されたとき。
「普通」を呈示されても、感動しないし、「十歩先」を呈示されても、圧倒されるだけで心は動きません。
あなたが「誰か」にセンスがいいと感じてほしいなら、「誰か」のことを観察して、その「誰か」にとっての普通を推測してみる。そして、推測してみた普通の「半歩先」を呈示する。
を繰り返すこと。
その結果、「あの人、センスいいよなぁ」という評価につながります。
相手の「普通」を推測することは、想像以上に難しいことです。
だって、これまで生きてきた環境も違うし、能力も違うし、考え方も違うからです。
だから、相手のことを100%理解することは不可能です。
相手の頭の中は分からない
と分かっていても、
1%でも相手の気持ちを理解しようと努力することに尊さを感じます。
これを「思いやり」と言わなければ、なんと表現すればいいのでしょうか?
「センス」の正体は、「他者への思いやり」なんです。
相手の立場やこれまでの経験や環境に対して、理解を深め、少しでも相手の考えていることを言語化する。
さらに、その半歩先を行く。
こうやって聞くと「センス」というのは、想像以上に泥臭いものですね。
ちなみに、他者理解を深める助けになるのは、小説です。
「銀行マン」「刑事」「近未来」「不倫もの」「純愛」「医療」
ありとあらゆるテーマ、境遇、性格を持った主人公の物語の世界に没入することができます。
いつもと少し違う角度から世界を眺めてみると、あなたの考えや性格も柔軟になったり、今まで全く理解できなかったキライなあいつの気持ちが分かって、イライラも少し収まるかもしれません。
あなたは「センスがいい人」ですか?
それとも、、、
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Posted by ブクログ
ネタバレ超良書
センスとは何か?生まれ持ったものなのか?
センスのいい振る舞いとは?
・生まれつきのセンスなどない
・センスとははっとさせるアウトプット
・センスとは普通を半歩先に変える事
・自分の経験を違う角度で語る
・自然さこそセンスの極み
・削る力こそセンス
・やらない事を決める
・知覚、組み換え、表現を繰り返す事
・世界をありのままに見る事は自分を見直すこと
・ざっくりつかむ事でせかいは軽くなる
・アナロジーとは似た構造を見つけて新しい解釈をする事
・マイナスは意味を生む素材
・クレームは改善するチャンス
★センスって生まれつきの物じゃなく観察する習慣(読書)と組み替える意志(小さな行動)の掛け算
★センスは変化を受け入れるやわらかさである -
Posted by ブクログ
「センス」という言葉は、私がかつて、最も嫌いな言葉だった。
努力をすれば夢は叶うと信じていた若い頃。
「持たざる者は、生まれつき持てる者に敵うことがない」ということを、センスという一言が示しているように感じていた。
「センスがいい」という言葉で他者や作品を褒めそやす人も、その努力を否定するようなその無慈悲な言説に加担しているような気がしたのだ。
デザイナーである妻と出逢い、センスとは何かについて考える機会に触れるにつけ、その考えは変わっていった。
今はもうセンスという言葉にネガティブな気持ちは持っていない。
そんな経緯の先に、私は本書と出逢った。
「センス」を取得し、鍛えることができるものであることを、論理的に解説してくれている。
デザインというものは非常にビジネス的だ。アート的な発想力をエッセンスとして用いながらも、知識と技術で、センスのいいアウトプットを生み出し、人に伝え、人を動かすことができる。
私は、余分な情報を削りに削って本質だけにすることを至上とすることを「センスがいい」とする風潮にはやや疑問を持っている。
ジョブス以降、ロゴもファッションもプロダクトもサービスも、装飾、カオス、余剰、そうした枝葉を落とした飾り気のないものばかりになってしまった。
本の表紙もそうで、書店には総白地に黒いサンセリフの文字がドンと配置されただけの「シンプルイズベスト」なものが氾濫している。
本書でもそうした、ひたすらシンプルにしたものを賛美している部分が気になりはするが、その思想を理解すると、そうした帰結になることも理解できるようになった。
本書の構成も、そのメッセージに呼応するようだ。
分かりやすいメッセージに絞り込み、繰り返し、常に主張から逸脱しない。
いかに読者にメッセージを伝え、読者を動かすかを考え尽くされているのが伝わる。
文章でも、ビジュアルでも、映像でも、マテリアルでも一緒だ。
現代アートには目的のないものが少なくないが、多くのアウトプットには何かしらの目的が伴うことが多い。
目的を達成するための技術の良し悪しを示す指標として、センスが存在する。
そしてこの本もそのISSUEに沿った書き方をしているのだ。この再帰性が快い。
未だつらつらと長文を流しているこの感想も、センスに欠けていて嘆息ものだが、アウトプットとそのフィードバックを重ねねば磨かれようもない。
半歩ズラす視点で以て、知覚、組み換え、表現する。
自分には文学が足りていないようだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三宅さんがおすすめしていたので読書。
今は制作から距離をとっていますが、基本的な事やそうそう!こういう感覚で作っていたなという気持ちを思い返せて、過去の自分を振り返りしました。
・学生時代、ふと世の中がデザインだらけだと気づいた瞬間ゾッとして怖く感じたこと。
・最終決裁者がいないプレゼン後、この説明を部下のこの人達はちゃんとしてくれるのだろうかという疑問。(プレゼンシートの文章には気を遣うようになったり)
・この形ってもしかしてこのテーマにピッタリなのでは!?と自分だけが発見した喜びを形にしてプレゼンした瞬間。何年経ってもその時の話をしてくれる人がいたり。
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自分の作風は、生まれ育った街の風景、見てきたもの、住んでいた環境が反映されると改めて感じました。
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色んな土地の人が集まる東京の会社にいた頃より、地元に帰ってきて地元のデザイン会社でより感じました。これがデザインの人柄なんだなと。
自分もそんなデザインが出来ているのだろうか?だけど自分にはあまり感じないので続けて見つけていきたくなりました。
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”自分らしさ”の見つけ方
“自分らしさ”というのは自然に出てくるものももちろんありますが、自分自身を振り返ってみてそこから自分のスタイルを発見するということもある。
“自分らしさ”を見つけるために、自分が育ってきたものや好きなものを振り返ること。
それが自分のデザインに生きてくる。
だから、自分の年表を書いてみることもいいと思います。
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年表やってみようと思いました。自分のことが1番分からないといくつになっても感じます。
立ち止まっている今、読むことが出来て良かったです。
新書読みやすいかも。 -
Posted by ブクログ
“天性”ではなく、“方法論”を持っているか
\センスは人をハッとさせるアウトプット/
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✾こうやって、センスは生まれる
✾秋山具義
✾SB Creative
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あぁ。
センスがあったらいいのに。
センスが溢れて、
湧いて出てくる能力が欲しい。
なんて、
仕事をしてると思います。
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でも、
本書を読めばわかる。
センスは能力ではない。
技術なんです。
だから鍛えれば、
鍛え磨くことができます。
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そのポイントとなるのが以下の3つ。
①知覚
②世界の組み替え
③表現
とても覚えやすく、
すぐに実戦練習が可能。
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そしてもう一つのポイントは
“相手が理解できる範囲のすぐ外側。
共感と予想外のちょうど間にある“心地よいズレ”
奇抜すぎずに、
ハッとする。
「半歩先」
そのちょうどいい
距離感を探ること。
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さぁ、
情報を増やすのではなく、
体験を磨いて、
意識の習慣づくりを始めましょう✧
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センスとは、人を「ハッ」とさせる力
「観察」と「選択」と「工夫」の積み重ね
“天性”ではなく、“方法論”を持っているか
人をハッとさせるアウトプット
①知覚=世界の「普通」と「半歩先」を知る
②=世界の組み替え「普通」と「半歩先」を組み替える
③表現=「調整+伝わり方」でセンスの精度を上げる
相手が理解できる範囲のすぐ外側。共感と予想外のちょうど間にある“心地よいズレ”
夢に手足を
情報を飾ることではなく、「届く構造を設計すること」
「何を足すか」よりも「何を引くか」
「センスあるアウトプット」
“情報を増やすこと”ではなく、“体験を磨くこと”
SNSで「完璧な投稿」に対して、あえて“余白”や“崩し”を見せる表現が共感を呼ぶ
「整いすぎていないこと」や「欠けていること」
センスとは“動かす力”
「知覚」と「組み替え」により「センスあるアウトプット」
知覚とは、特別な才能ではなく「意識の習慣」
「鳥目線」とは、上空から全体を眺めるように、物事を俯瞰でとらえる視点
「トンボの目線」は、対象にぐっと近づき、細部を立体的に観察する視点
知覚を地層化する一人ブレスト
黒、思いつきをひたすら書き出す
赤、気になるワードをつないでみる
青、組み替え
知覚するとは、“世界を観察すること”
組み替えるとは、“観察した世界を編集し直すこと”
マイナス→プラス」変換の4ステップ
①認識する
②見立てる
③組み替える
④共有する
流れを止めず、波のリズムで動く。状況を“制御”するのではなく、“調和”していく
“逆転”っを使いこなす三つのステップ
1,普通を疑う
2、反対側を想像する
3,両方を活かす組み合わせを探す
ダジャレを考えるということは、「文脈をずらしてみる練習」
“崖っぷち”を小分けにする
想像の余白を遺し、相手に“自分で感じる自由”を委ねること
“摩擦”って、痛いけど大切なことなんですよね。そのズレや違和感の中に、新しい感覚が隠れていることが多いから。 -
Posted by ブクログ
「デザインする」という言葉(概念)で考えることを、これまでしてきた経験がほとんど僕にはありません。「アイデアを考える」「アイデアを実行する」だとか違う言葉で似たようなことをしてはきました。でもそれって局所的で断片的な頭の使い方だったなあと本書から思いました。
「デザインする」と考えた方がより包括的で、広い視野でモノを考えることができる。そして「デザインする」には主観も客観も含まれている。かといって「デザインする」は抽象的な言葉かといえばそうだとは言いきれません。具体部分に論点が移ったときにも、どうやら「デザインする」は同じ具体性で機能してしまうからです。
そのような、便利な上に実用的な「デザインする」という言葉とその行為を、実際に使えるようになるために本書は役立つと思います。デザインとはどういうもので、デザインするために使う頭の筋肉をどうやってつけていけばいいか(本書読むことでつく筋肉もあるでしょう)の指針になる感じ。実地でいける基礎的トレーニング解説も後半にありました。
ちなみに、著者による「カレーの恩返し」のデザイン、これがですねえ、僕は大好きなんですよー。「の」の字のデザインの、遊んだ感じがするその発想が実に愉快です。他、著者の手がけてこられた代表的な仕事には「まるちゃん 正麺」「『ほぼ日』のおさるのキャラクター」「KIRIN アミノサプリ」などがあります。
学生向けの「デザインに関する本」ではありますが、創作に関するいろいろな分野の仕事論としても通じるような中身でした。自分の内部だけじゃなくて、外からの情報を頻繁に取り入れてアイデアをつくっていくだとか、慣れないうちはパソコンだけで作らないで実際に出力して客観的に眺めてみるだとか、シンボル派とコラージュ派だとか、特にそうでした。これはたとえば、小説を書くことにも通じているんです。小説指南書だとか、ピンポイントで学ぶ情報よりも、僕なんかは他分野の指南書から類推して学ぶほうが性に合っているタイプですし、こっちでこそ気付ける部分ってあるような気がします。
後半部の広告業界の話や広告業界に入るまでの話も、漠然と「デザインすることが好きかもしれないなあ」と感じている若い世代にとっては、とても有益になる情報だと思います。紙幅の関係で隅々まで細かく書いてはいませんが、大切なポイントを抑えることはできるでしょう。
「デザイン」ってなんだろう、と最近考えていたので、この本を起点としていろいろ知っていこうと思います。Eテレの『デザイントークス+』を見たりもしてるんです。世界が広がったり、別の視点を知ったりするのは楽しいものです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレセンスについての本
メモ
•センスとは人をハッとさせるアウトプット
•ハッとするは半歩先の提案
•人は独自の提案に動かされる
•構造化された美意識
•発想の転換が文化をつくる
逆転のセンスへ。逆を楽しむことがセンスの成熟
•知覚 普通と半歩先を知る
組み替え 世界の普通と半歩先を組み替える
表現 調整、伝わりかたでセンスの精度をあげる
•違和感ジャーナリング 日常の小さな観察を積み重ねる
知覚するは偶然のひらめきではく、観察と想像を通して再現可能な体験
世界をありのままに見るとは自分を見直すこと
センスとは見る力ではなく距離を選ぶ力
疑問をクセにする
•組み替えとは世界の文脈をつなぎかえること
•センスとはたす力ではなく、見え方をずらす力
真逆を考えてみる
•表現の役割 センスの精度を上げる、センスの伝わり方を設計する
表現に必要なのは整える力