秋山具義のレビュー一覧
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「センス」という言葉は、私がかつて、最も嫌いな言葉だった。
努力をすれば夢は叶うと信じていた若い頃。
「持たざる者は、生まれつき持てる者に敵うことがない」ということを、センスという一言が示しているように感じていた。
「センスがいい」という言葉で他者や作品を褒めそやす人も、その努力を否定するようなその無慈悲な言説に加担しているような気がしたのだ。
デザイナーである妻と出逢い、センスとは何かについて考える機会に触れるにつけ、その考えは変わっていった。
今はもうセンスという言葉にネガティブな気持ちは持っていない。
そんな経緯の先に、私は本書と出逢った。
「センス」を取得し、鍛えることができ -
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「デザインする」という言葉(概念)で考えることを、これまでしてきた経験がほとんど僕にはありません。「アイデアを考える」「アイデアを実行する」だとか違う言葉で似たようなことをしてはきました。でもそれって局所的で断片的な頭の使い方だったなあと本書から思いました。
「デザインする」と考えた方がより包括的で、広い視野でモノを考えることができる。そして「デザインする」には主観も客観も含まれている。かといって「デザインする」は抽象的な言葉かといえばそうだとは言いきれません。具体部分に論点が移ったときにも、どうやら「デザインする」は同じ具体性で機能してしまうからです。
そのような、便利な上に実用的な「デ -
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マルちゃん正麺、パルコ、アミノサプリ、全日本フェンシング選手権のポスターなどのアートワークを手がけた、アートディレクター秋山具義氏による、デザインの魅力を分かりやすく記した一冊。
以下、読書メモ。
・「カレーの恩返し」パッケージ
文字数をきれいにするよりも一部に違和感をつけた方が良い。
意図的にズレを作ったり、あるいは一文字だけフォントを大きくしたり色を変えることで違和感を出す。
そうすることで、デザインに力が出て見る人の印象に残る。
・「アミノサプリ」パッケージ
スタイリッシュ過ぎるパッケージデザインの飲料は売れない。
いくらかっこよくても中に何が入っているか分からなければ人は買わない