ナオミは行方不明になった子供を探すスペシャリスト。今までに何十人も発見した。三年前に消えた五歳の女の子の捜索を依頼され、故郷のオレゴンの山を探索する。自身も行方不明になった経験があり、それも描かれる。
たった一人を探すだけの話(プラス他の話も少しある)なのに、読ませる読ませる。社交的ではない主人公の内面、トラウマ、美しいオレゴンの自然。おぞましい話が静謐に描かれる。ナオミは北欧ドラマ、「THE
BRIDGE/ブリッジ」の主役、サーガ・ノレーンを連想させた。
次作ではのナオミ自身の行方不明事件の詳細が明らかになるらしい。ぜひ読みたい。