川浩二のレビュー一覧

  • 味の台湾

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    何度でも読みたい本。

    台湾に行ったのは卒業旅行で、なにひとつ調べず(一応ガイドブックは買ったが)、ひとことの華語も話せず飛び込んだ。夜市にスーパー、レストラン。商店、露店、屋台…中国語の話せない、身振り手振りで拙い英語を話す、見るからに観光客な私たちに、台湾の商人の方々、ホテルのみなさん、タクシー運転手さんは笑顔で心優しく接してくれた。
    特に楽しかったのが、日中に行った屋台街。お店のおばちゃんに言われるがままおすすめを注文して、出てきたのは大小の肉塊の乗ったどんぶり、(おそらく)臓物のスープ。あら汁。(今思うと、たぶん丼ものはルーローハン?)どれも驚くほど美味しくて、泣きながら友達たちと回し

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    2025年01月20日
  • 味の台湾

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    やばい。どれも美味しそうで、お店を検索しながら読んだら、1ヶ月かかった。
    日本にもお店はいっぱいあるけど、やっぱり台湾に行きたい。

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    2023年04月29日
  • 味の台湾

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    ネタバレ

    とにかく読んでいてお腹が減る。
    食いしん坊というより食を大いに堪能する著者の情熱が凄い。
    朝市に何度も行くのに奥さんに浮気を疑われたり、挨拶の場で1人黙々と食べ続ける笑ってしまう場面もあれば、
    パートナーが亡くなってしまい悲しみに暮れながら食べ物を思い出すほろ苦い場面もある。
    人生は食事とともにある。
    悲しくても嬉しくてもお腹は減る。

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    2023年04月26日
  • 味の台湾

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    中華の食の華やかな多彩と深い文化を伝える『中国くいしんぼう辞典』も楽しかったが、台湾の詩人の手になるこちらは、この国の複雑な歴史と、また著者の亡き妻への想いをからめて綴られており、そこはかとなく漂う哀しみや苦みが全体を引き締め、格調すら与えているようだ。
    ああしかし、調理と美味を表現する言葉の広さ豊かさ!
    チマキを縛るには「まるで初恋の相手の手を握るように、柔らかく、だがしっかりとしめていく」。
    豚スペアリブのスープから出汁の生姜や葱は捨て、「ただ大根だけが残って、明星が月に寄り添うように、白く清らかに姿を現すのだ」。
    少食のくいしんぼというタチの悪い食い手の私ですが、こんなふうに食を表せたら

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    2022年03月12日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    ネタバレ

    うーん。中国語勉強しようかなあ。ともかく楽しかった。ネット読めるといいのだろうなあ。
    散歩のとき何か食べたくなって、を思い出したのはどうしてか。

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    2020年02月12日
  • 味の台湾

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    トラジャ台湾公演に向けて気持ちを高めるべく読んだ、四方田犬彦が好きな人はきっと好き。読むだけで涎が出てくる台湾グルメを辿りながら、焦桐氏のかけがえのない思い出たちが折り重なっていて「滋味深い」。会いたい人に会い、行きたい店に行っておかないといつが最後になるかなんてわからないよなと。私は二度と食べることができない母方の祖母の鱈コロッケの味を思い出していた。

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    2025年08月12日
  • 味の台湾

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    ネタバレ

    白髪三千丈の国だけあって表現が面白い。それだけでも読めてしまう。来年、行ってみようか。店は変わっていてもとかいろいろ懐かしかった

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    2024年07月07日
  • 味の台湾

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    現代詩と料理のレシピを融合させた詩集をだしたため美食家だと誤解されたのがきっかけで台湾の食文化を研究し始め、フィールドワークにも出かけるようになった台湾の詩人・焦桐さんの台湾の料理にまつわるエッセイ
    原書となる本には160篇収録されているそうですが、この日本版には60篇選ばれていて、たくさんの台湾の食べ物が紹介されています。

    知らないものがほとんど!
    食材も日本にはないものが多く、丁寧に作り方や材料が紹介されているので、想像しているととても楽しくなります。
    食べてみたいな〜。

    著者の生い立ち、人生、家族が合間合間に食べもののエピソード共に語られ、それがまた心に響いてきます。
    特に奥様への愛

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    2024年03月14日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    広い中国・多様な気候風土、長い歴史から織りなされる料理の数々に驚かされます。
    見たこともない食材。
    想像もつかない調理法。

    そして著者の食レポぶりが素晴らしいです。
    調理しているところを見ているかのような臨場感、その料理にまつわるエピソードや歴史、名前の由来、など83の全ての料理一つずつに書かれています。
    家、街角、レストランと3つのシチュエーション別に選ばれているのも想像しやすくて、物語のような楽しさです。

    薬膳を勉強していることもあり、食材や香辛料の組み合わせも興味深かったです。

    「それぞれの土地には風土に根ざした滋味があるものなのだ。」

    気になるのは

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    2024年02月28日
  • 味の台湾

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    読みながら近隣の台湾小吃(シャオチー)を食べられる店を探し、鹹豆漿(シェンドウジャン)にいたっては家で作るほどになってしまった。台湾の詩人が書く料理エッセイ…と簡単に言ってはいけないと思うくらい文章は表現力に富み、台湾の歴史と作者の人生を垣間見ることができる本。
    日本版は160篇から60篇を抜粋してあるようで、全部読んでみたかった。味覚も嗅覚もすべて人生と深く繋がっている。

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    2023年12月26日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    ページを繰るたびに食欲を刺激される一冊だった。
    家・街角・レストランの章立ての下、李楊樺氏の挿絵と共に綴られる著者の巧みな文章で紹介されるのは、日本のファミリーレストランや"町中華"ではまず見かけない料理の数々だ。「香椿魚児」(チャンチンの若芽の衣揚げの小魚見立て)や「沔陽三蒸」(沔陽風の3種の蒸し物)や「臭豆腐」(醱酵豆腐)等が特に気になった。

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    2023年04月15日
  • 味の台湾

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    詩人としても知られる著者が「『台湾の味』とはなんなのか」を考えながら魅力的な台湾料理の思い出を語るうち、記憶と味の結びつきに深く分け入っていくエッセイ集。


    本書で取り上げられるのはどれも屋台や家庭の味。焦桐は自身が愛着を持つ類いの料理を「労働者階級の美食」と呼んでいる。一見粗野に見えるものにも料理人の美学が宿っていることを丁寧に説きながら、それでいて心理的ハードルは限りなく低い庶民の味を称揚する。露店の雰囲気を伝える挿画もいい味をだしている。
    台湾は移民の国であり、先住民と漢民族はもちろん、オランダ・スペイン・日本の統治時代を経て混淆された食文化が「台湾の味」をなしているという。日本版まえ

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    2023年03月27日
  • 味の台湾

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    知っている味、知らない味、60の料理。
    どんな料理なのか、どんな美味しさなのか、だけでなく、そこにまつわる自身の思い出や、台湾の歴史、人々の暮らしが滋味ある筆で描き出されていて、口が台湾料理になりつつも、しみじみした気持ちに。
    台湾で味わってから再読したら、また味わい深いだろうな。台湾、行きたいなあ。

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    2022年11月09日
  • 味の台湾

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    詩人である著者が魯肉飯や麺線、刈包など台湾の食べ物をネタに綴るエッセイ集。閉店してしまっているのもあるものの、実在のお店が登場する。いつの日か台湾に行く時を考え、ゴーグルマップでお店の場所を見ながら読むと楽し。

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    2022年09月02日
  • 味の台湾

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    いまハマっちゃっているTV番組「オモウマい店」で取り上げているテーマ(?)のひとつに「店名に『味の〜』が付く店は名店が多い!」というものがあります。本著「味の台湾」も美味しい本なのでは、と期待でページを開きました。目次にある漢字だらけの60ものメニューに海外のレストランで何をオーダーしていいのか、という不安と同じ拒絶感を一緒、抱きますが一個一個は、実は食べたことがある料理、なんとなく知っている料理で、実は台湾料理って日本の味覚にも入り込んでいるのを感じました。いわゆる中華料理よりも台湾料理はヘルシーで食べやすいってこと、胃袋が思い出させてくれました。本著にも出来てますが日本統治時代の影響もある

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    2022年02月20日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    読むだけで食べたくなる!イラストもいいけど、写真も欲しかったかな。
    あとルビだけじゃなくて、ピンイン表記も欲しかった。

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    2020年10月22日
  • 味の台湾

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    台湾の食べ物のエッセイ。合間に著者の思い出話が突然出てきて面食らう。
    作家の人と温泉に行ったとか、私にとっては特に感慨がないエッセイもあったが、読み進めていくうちに奥様を早く亡くされたことが分かり、切ない気持ちにもなった。
    以前台湾で牡蠣の卵焼き、切り干し大根の卵焼きを食べて美味しかった思い出が蘇ってきた。サバヒーとか牛舌餅とか全然知らなかったものもあるので食べてみたい。

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    2025年02月08日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    中国各地の美味しい料理を家庭、屋台、レストランという食べるシチュエーション別に分けて紹介する食いしんぼうのためのエッセイ。


    著者は北京出身なので全体で見るとやはり北京料理が多いけれど、旅行で訪れた先の料理についても熱心に調べて紹介している。マカオで食べられている「馬介休」がポルトガル経由で入ってきた「バカリャウ」、つまり塩ダラだと知って、直近で読んだ越智敏之の『魚で始まる世界史』とこんなところで繋がるのか!と感動した。海ってすごいぜ。逆にヨーグルトが西洋から入ってくるずっと前から、西寧ではヤクの乳を使って作られてたんじゃね?という仮説も面白い。
    さらに驚いたのは広東料理の「古老肉」。これは

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    2024年05月12日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    中華料理は私たち日本人にとっても、とても身近なものだ。レストランで食べるだけでなく、麻婆豆腐や青椒肉絲など幾つかの料理は日常的な家庭料理のレパートリーにもなっている。
    それなのに、この本で紹介されている料理のほとんどを私は知らなかったし、正直、味や見た目を想像することも難しい料理もたくさんあった。
    その幅広さや奥深さー地域によって材料も調味料・調理方法も異なるーがとても興味深く、中国人でも地元民でなければ知らないような食べ物を、彼らの食べ方で、食べてみたいなぁと心から思った。

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    2023年05月15日
  • 中国くいしんぼう辞典

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    Netflix配信の「美味の起源」という中国の地方料理を紹介する番組を見ていて、あの広大な土地の多様性というものを考えた。この映像作品群は一帯一路を目指す中国もダイバーシティを意識していることを醸し出すプロパガンダ映画かな。

    それはさておき、著者は紫禁城の近くで生まれ育った生粋の北京っ子だそう。「食は広州にあり」という言葉を耳にしてきた私にとっては、知らないことばかり。辞典と冠しているが、本当に様々な料理が紹介されている。いわゆるグルメ本ではなく、ご本人が本当に美味しいと感じた料理について書かれた随筆集。コロナのオミクロン株で冬季・北京オリンピックの開催が危ぶまれているが、早く美味しいものに

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    2022年01月16日