作品一覧

  • 味の台湾
    4.3
    1巻3,300円 (税込)
    「二十数年前に美食家だと誤解されて以来、こんな質問をたびたびされた。“何が台湾の味なのでしょう?”“台湾の特色をそなえた食べものとは何なのですか?”知っているような気がしつつも、どう答えていいのかは分からなかった。私は台湾の食文化を研究し始め、しばしばフィールドワークにも出かけるようになった。」(「日本語版序」より)現代詩と料理のレシピを融合させた異色の詩集『完全強壮レシピ』により名を馳せた詩人は、十数年にわたり台湾じゅうを食べ歩き、庶民に親しんだ食べものを味わいつくした。土地や店ごとにさまざまに異なる“小吃”の数々から透かし見えるのは、貧しく厳しい日々のなかで生活の平穏無事を祈り勤勉に働いた古い時代の人々の姿であり、ふるさとを思って作った食べもので郷愁を慰めた移民たちの記憶であり、台湾の歴史のなかで起こった文化の混淆と変容の痕跡であった。台湾の味わいを、時に甘やかに、時にほろ苦く描き出し、台湾飲食文学の聖経と評された『味道福爾摩莎』より60篇を厳選。
  • 中国くいしんぼう辞典
    3.7
    1巻3,300円 (税込)
    中国は広い。東西南北に風土は異なり、いくつもの民族や文化が混在している。しぜん、飲食の伝統も土地によってさまざまだ。時代が流れ、人びとの身なりや住む家、街のようすはすっかり変わってしまったが、食卓に上る器の中の食べ物だけは、いまなお中国の文明に特有の痕跡をとどめている。そんな人びとの肺腑に沁みついた味の数々を、「家で落ちついて食べる料理」「街角で気ままに楽しむ料理」「レストランで味わう精緻な料理」に分け、情感ゆたかに描き出す。味わい深い文章と香ばしいイラストで、中国でおいしいものを追い求める“吃貨”(くいしんぼう)たちの胃袋をとらえた、垂涎必至の絶品エッセイ!
  • 味の台湾

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    やばい。どれも美味しそうで、お店を検索しながら読んだら、1ヶ月かかった。
    日本にもお店はいっぱいあるけど、やっぱり台湾に行きたい。

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    2023年04月29日
  • 味の台湾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかく読んでいてお腹が減る。
    食いしん坊というより食を大いに堪能する著者の情熱が凄い。
    朝市に何度も行くのに奥さんに浮気を疑われたり、挨拶の場で1人黙々と食べ続ける笑ってしまう場面もあれば、
    パートナーが亡くなってしまい悲しみに暮れながら食べ物を思い出すほろ苦い場面もある。
    人生は食事とともにある。
    悲しくても嬉しくてもお腹は減る。

    0
    2023年04月26日
  • 味の台湾

    Posted by ブクログ

    中華の食の華やかな多彩と深い文化を伝える『中国くいしんぼう辞典』も楽しかったが、台湾の詩人の手になるこちらは、この国の複雑な歴史と、また著者の亡き妻への想いをからめて綴られており、そこはかとなく漂う哀しみや苦みが全体を引き締め、格調すら与えているようだ。
    ああしかし、調理と美味を表現する言葉の広さ豊かさ!
    チマキを縛るには「まるで初恋の相手の手を握るように、柔らかく、だがしっかりとしめていく」。
    豚スペアリブのスープから出汁の生姜や葱は捨て、「ただ大根だけが残って、明星が月に寄り添うように、白く清らかに姿を現すのだ」。
    少食のくいしんぼというタチの悪い食い手の私ですが、こんなふうに食を表せたら

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    2022年03月12日
  • 中国くいしんぼう辞典

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーん。中国語勉強しようかなあ。ともかく楽しかった。ネット読めるといいのだろうなあ。
    散歩のとき何か食べたくなって、を思い出したのはどうしてか。

    0
    2020年02月12日
  • 味の台湾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白髪三千丈の国だけあって表現が面白い。それだけでも読めてしまう。来年、行ってみようか。店は変わっていてもとかいろいろ懐かしかった

    0
    2024年07月07日

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