川浩二の作品一覧
「川浩二」の「味の台湾」「中国くいしんぼう辞典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川浩二」の「味の台湾」「中国くいしんぼう辞典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
何度でも読みたい本。
台湾に行ったのは卒業旅行で、なにひとつ調べず(一応ガイドブックは買ったが)、ひとことの華語も話せず飛び込んだ。夜市にスーパー、レストラン。商店、露店、屋台…中国語の話せない、身振り手振りで拙い英語を話す、見るからに観光客な私たちに、台湾の商人の方々、ホテルのみなさん、タクシー運転手さんは笑顔で心優しく接してくれた。
特に楽しかったのが、日中に行った屋台街。お店のおばちゃんに言われるがままおすすめを注文して、出てきたのは大小の肉塊の乗ったどんぶり、(おそらく)臓物のスープ。あら汁。(今思うと、たぶん丼ものはルーローハン?)どれも驚くほど美味しくて、泣きながら友達たちと回し
Posted by ブクログ
中華の食の華やかな多彩と深い文化を伝える『中国くいしんぼう辞典』も楽しかったが、台湾の詩人の手になるこちらは、この国の複雑な歴史と、また著者の亡き妻への想いをからめて綴られており、そこはかとなく漂う哀しみや苦みが全体を引き締め、格調すら与えているようだ。
ああしかし、調理と美味を表現する言葉の広さ豊かさ!
チマキを縛るには「まるで初恋の相手の手を握るように、柔らかく、だがしっかりとしめていく」。
豚スペアリブのスープから出汁の生姜や葱は捨て、「ただ大根だけが残って、明星が月に寄り添うように、白く清らかに姿を現すのだ」。
少食のくいしんぼというタチの悪い食い手の私ですが、こんなふうに食を表せたら