夏苅郁子のレビュー一覧

  • 精神科医療の「7つの不思議」
    7つの不思議という問いかけから始まっていくのが面白かった。

    夏刈さん自身がBPDを学んで自分のことが整理されたと語る部分が面白かった。
    遺伝でもあり、環境でもあり、運でもある。
    過去の他者との関係性による経験が、現在の心と脳の繋がりを生んでいる。

    精神科病院のないベトナムと、日本の比較の話で、夏...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    超個人的私的感想





    実際、お世話になっている先生。
    今まで何かあっても誰にも言わず自分の中で解釈してきた人生の中、先生は初めて私に新しい考えをくれた人。
    毎日馬鹿みたいに泣きながら電車に乗らずに済んだのも先生のおかげ。
    だから読みたかった。

    人との出会いを大切にすること。
    いつか失うのが嫌...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    いい表題の本である。人は人によって潰されるが、人は人を浴びて人になる。人というのは言葉だけではなく、その存在も含めてだが。患者さんを癒やすのは、薬だけではなく、治療者の言葉だけではなく、その存在感だろうが、著者は治療者に救われたのではなく、自ら、自分を支えてくれる人を見つけていった。その力がある人か...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    優しい色で語られる、でも決して楽な道ではない、ひとりの精神科医の人生が、ここにはありました。私が、心から尊敬する方のおひとりとなりました。
  • 精神科医療の「7つの不思議」
     当事者の身近にあるからこそ分かる苦悩、スティグマがあると思うんです。それは精神疾患だけでなく事件の加害者、被害者等、そういう現状があると思います。でも、今回の著書は専門家目線でも口火を切っているのが面白いですねぇ。 '233/13 '2311/20
  • 精神科医療の「7つの不思議」
    医師として、家族として、患者として、複数のお立場から、精神科医療にまつわる「不思議」について紐解いていかれる本でした。

    それぞれのお立場の方を大切にしながら説明されているので、どのお立場の方も安心して読めるのでは、と思います。

    時と場合、状況によって、「薬物療法」「人薬」「時間薬」が必要になるタ...続きを読む
  • 精神科医療の「7つの不思議」
    お母様が統合失調症に罹り、ご自身も精神疾患を発症して二度の自殺未遂を起こした精神科医による本。患者の家族として、精神科の患者として、精神科医としての三つの立場から、医療体制や医師などへの提言が書かれている。
  • 精神科医療の「7つの不思議」
    以前夏苅さんの本を読んだことがあり、その頃から精神病に関して当事者であり医療者であるという著者に関心を持っていました。
    このタイトル…ちょっと誤解を招くのではと思いました。
    私はこのタイトル及びサブタイトルを見た時、夏苅さんの患者さんが診療室で話した、他の精神科の診察室では聞けないような話を集めたも...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    「家族」「当事者」「精神科医」の三つの立場をもつ女性の自伝的エッセイ。

    こんなに率直に語っていただいていいのだろうか、と感じるくらい身近に感じるエピソードの数々でした。

    何歳の時にどんな出来事があり、それをどんな風に受け取ったのか。回復にはどんなことが力になったのか。

    精神疾患に限らず、しんど...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    統合失調症の母に育てられ過酷な幼少期を過ごした筆者は、様々な人との「出会い」を通して少しずつ社会復帰へと向かっていった。その実話をまとめたものがこの本である。
     たいへん興味深く、また参考になる部分も少なからずあった。特に筆者が社会復帰へと向かっていく際の周りからのサポートに関しては多くの学びが得ら...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い…と副題にあります。

    母が統合失調症であり、自らも精神科の患者になり、精神科医でもある著者が、色々な人に出会い、良き伴侶にも恵まれ、今では幸せだと思えるようになったそうです。

    苦しめられた母親に対しても、今では尊敬していると書かれていまし...続きを読む
  • 人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い
    タイトルが素敵。
    前著『心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり』と同じ傾向の内容で、人との出会い別に編集し、新たなエピソードを付け加えた本。